右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

10月9日(火) こんなに小さくても!

カテゴリー: 診察 

10月9日(火)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:10月16日(火)、19日(金)20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月13日(土)午後、22日(月)出勤、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月25日(木)出勤

こんばんは。獣医師の三浦です。

先日は少し長めの休暇をいただき、ベトナムへ行って参りました。
友人がホーチミンに住んでいるので会いに行ったのですが、初めての一人国際線…
行きは台風で電車が止まり、帰りは飛行機が遅れ乗り継ぎがギリギリになり…ドキドキでした💦
何とか行って帰ってこれてホッとしています。
旅行に行くと「高いところに登る」がお決まりで、今回も展望台のあるタワーに登ったのですが
タワーの料金って結構高くて、戦略にはめられている気がしてなりません。
でも、やっぱり登りたくなります。笑
街を一望できると、全部を周ったように思えるからでしょうか。

ほら、どうですか?
ちなみに、京都タワーも登り済みです💨

 

さて、本題へ参りましょう。

本日は猫のNちゃんのお話です。

Nちゃんは、耳の出来物を主訴に来院されました。
それがこの写真。
   
分かりますか?
左耳、右耳にそれぞれポチッと毛が生えていない部分があります。大きさは2mmほど。
毛を刈ると、よりくっきりと見えます。


最初は7月ごろ、左耳に出来て来院されましたが
検査をするには小さすぎたため、経過観察としていました。
すると9月になって少し出来物は大きくなり、さらに右耳にも増えてしまっていました。
すぐさま針吸引を行い、細胞学的検査を行いました。

同じ形をした細胞が多数採取されました。
診断結果は、肥満細胞腫

ブログでも何度も登場している腫瘍なので、ご存知の方も多いと思います。
皮膚にできる腫瘍の中で、犬では1番目、猫では2番目に多い腫瘍です。
猫の場合は犬と異なり穏やかな経過をたどることの多い腫瘍ですが、
皮膚だけではなく脾臓や内臓に出来ることも多く、消化管に発生した場合は胃潰瘍になってしまったり、
状態が悪くなることが多いです。

Nちゃんはまずは精査のため、血液検査など一般検査を実施した後
鎮静下でCT検査、好発部位である脾臓の細胞学的検査、耳の腫瘍の簡易的切除を実施しました。
 
幸い、CT検査や脾臓の検査では、腹腔内臓器への転移像は認められませんでした。
あとは切除した腫瘍の病理検査を待って、全て切除されているかどうかを確認します。
皮膚のみにできた肥満細胞腫は、外科的摘出により良好な経過をたどることがほとんどです。
もちろん、再発には注意が必要ですが…。
特に顔まわりや耳にできることが多いので、日頃から注意して猫さんを観察してあげてくださいね👀
小さいからといって、油断は禁物です!

 

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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital

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10月7日(日) 打倒!血管肉腫 !(>_<)//

カテゴリー: 診察 

10月7日(日)

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詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:10月6日(土)午後、7日(日)、16日(火)、19日(金)
20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月1日(月)、22日(月)出勤
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27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、25日(木)出勤


先日、私のおばあちゃんの91歳のお誕生日会がありました。
久々に親戚みんな集まって、美味しいものを食べて笑って大賑わいでした😄
おばあちゃんもたくさんの家族に囲まれてとても嬉しそうでした😊
おばあちゃんはとても活発でとても元気なんです💪
週に数回フィットネスジムに通っていて、水泳やストレッチをしているそうです。
私の血筋はおばちゃんから受け継がれてきたのだなと再認識しました😙
そんなスーパーおばあちゃんを見習って、私も1ヶ月半後のマラソン大会に向けて頑張りますっ💪😁
応援よろしくお願いします!!

さて、今回は病気と懸命に闘っているMちゃんのお話です。
Mちゃんは初め腹腔内出血を起こし、貧血がかなりひどく危ない状態でした。
原因は脾臓に巨大な腫瘍ができ、それが破裂してしまったんです。
命を救うためには出血を止めて、原因である脾臓の腫瘍を切除する必要があります。
何度か輸血を行い状態を安定させた上で、腫瘍切除の手術を行うことになりました。
腹腔内の大きな腫瘍を摘出する際には、腫瘍を採った直後に血圧が急に下がってしまい命を落とすことがあるので、かなりの注意が必要です。
そういった事態に対しての準備も万全にして、手術開始です。

開腹すると大きな腫瘍が出て来ました。
思った以上に大きく重量感があります。

癒着しているところをソノサージ(超音波メス)を使って慎重に剥がしていきます。

術中血圧は安定しており、なんとか無事切除できました。

術後は徐々に一般状態も回復し、数日で元気にご飯も食べるようになってくれました。
オーナーさんも大喜びでした!

そして1週間後、腫瘍の診断結果がでました。
”血管肉腫”です。
そう、私の愛犬アムロの命を奪った病気と同じです。
かなり悪性度の高い悪性腫瘍です。
手術して病変を切除しても、その後無治療では数ヶ月で再発し命を落とすと言われています。
なんとかその再発を抑えるためには抗癌剤治療が必要になります。
もちろん抗癌剤ですから、副作用の面からもどこまでコントロールできるかはわかりません。
反応の出方もその子によってさまざまです。
オーナーさんと相談した結果、なんとか今の元気な状態が少しでも長く続ければということで、抗癌剤を開始することになりました。
先日、1回目の抗癌剤治療を行いましたが、今のところ元気にしてくれているようです。
まだまだ始まったばかりです。
愛犬アムロから学んだことをなんとかMちゃんに繋げていけたらを思っています。
Mちゃん、全力でサポートします!!
一緒に頑張っていこうね!!

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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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10月5日(金) 脳腫瘍

カテゴリー: 診察 

10月5日(金)


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7日(百石:10月1日(月)出勤、13日(土)午後、22日(月)出勤
23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、25日(木)出勤

 

こんにちは。分院長です。

10月に入り少し天気が良くなったかと思いきや、またまた台風が来ているとのことです。怪我のないよう、皆さん十分にご注意ください。

 

今回は脳腫瘍についてです。

腫瘍は体の全ての場所で発生する可能性がありますが、中でも脳は頭蓋骨に囲まれた領域であるため、そこに発生した腫瘍は発見が難しく、診断がつかないまま進行するというケースをよく経験します。

症状は脳のどの部位に腫瘍が発生するかにより様々ですが、拡大してくると行動に何かしらの変化が起こることが多いです。

pちゃんは数ヶ月前から飲水量が激増し、1日に2リットル以上お水を飲むとのことで来院されました。また最近は固まったように動かなくなったり、かと思えば息が急に荒くなり落ち着かずにずっと歩き回っていたりと何やら調子も悪そうです。

様々な検査の結果、pちゃんは脳内に何らかの疾患が存在する可能性が高くなり、MRIを撮影することになりました。(動物のCT、MRIには不動化のため全身麻酔が必要です)

検査の結果、脳の中心部分に腫瘍が見つかりました。

(赤枠で囲った白色の部分が腫瘍になります)

 

しかし腫瘍の存在は明らかとなりましたが、発生部位は脳の中心部であるため細胞が採取できず、脳内腫瘍のどの種類に属するものなのか診断がつかない状況です。(脳内腫瘍には髄膜腫、組織球性肉腫、星状膠細胞腫、下垂体腺腫など様々な種類の腫瘍が存在します)

発生部位や腫瘍への造影剤の入り込み具合から今回は髄膜腫の可能性が高いと暫定的に判断しました。髄膜腫は外科による摘出が第一選択肢になりますが、今回の発生部位は脳の中心部分であるため、手術適応は低いと言えます。

第二選択肢は抗がん剤などによる化学療法ですが、髄膜腫の抗がん剤への反応は悪く、その効果はあまり期待できません。

Pちゃんはご家族と相談の上、第三選択肢である放射線療法を選択し、治療を開始しました。

現在計4回にわたる放射線治療を終え飲水量も低下して来ており、元気に過ごしてくれています。今回は根治的ではなく緩和的放射線療法ですが、その効果は間違いまくあると実感しています。

脳内に発生した病気だからといって治療法がない訳ではなく、場合によっては根治できる病気もあります。

脳内疾患の可能性が高くなったとしても、諦めずにまずは診断をつけることで治療法も自ずと見えて来ます。

日頃から動物の行動の変化に注意して、その変化を老化と決めつける前に、一度病院に相談しに来てください。

もちろんお電話でも構いません。分院はまだまだ暇ですので笑

 

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taiyo@U-KYO-Animal Hospital

 

 

10月2日(火) 真っ白

カテゴリー: 診察 

10月2日(火)

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23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)
27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、25日(木)出勤

皆さんこんにちは。獣医師の廣畑です。
今日は胸水貯留の猫ちゃんについてお話ししたいと思います。

他院で慢性腎臓病(CKD)の診断を受け数年前から自宅での皮下点滴治療を行なっていた猫ちゃんが
朝から呼吸がいつもに比べて早いということで来院されました。
胸部のレントゲン検査を行ったところ、下の様な結果となりました。



正常な猫ちゃんがこちら。


見比べると一目瞭然ですね。
黒く映るはずの肺が真っ白になって心臓の形が見えなくなてしまっています。
胸水が貯留することでこのような像が出てきます。

このままでは呼吸しづらいので胸腔穿刺を行い胸水を抜去しました。

このような胸水が計250ml程抜けました。
抜去後は猫ちゃんかなり呼吸が楽そうになりました。

胸水貯留は色々な原因で起きるので、胸水の性状を調べて鑑別します。
性状によって漏出液・変性漏出液・滲出液に大きく分けられます。
そこからさらに胸水貯留の原因・病気を特定していきます。

この猫ちゃんは心臓超音波検査で軽度の心筋症が見つかりました。
そんな身体への過剰な点滴が胸水貯留の原因と考えられました。
ICU内で酸素管理をし治療にあたりました。

ご覧の様に日を追うごとに胸部レントゲン像は綺麗になっていきました。
酸素管理されたICUを出ても呼吸は落ち着いていたので猫ちゃんは4日程入院した後元気に帰っていきました。オーナーさんの退院の時の嬉しそうな顔が自分にとって励みになりました!

皆さんも今回の様にお家の子が呼吸がいつもに比べて荒いということがあれば
すぐに病院で診察を受けましょう!


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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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9月28日(金) 目の白濁

カテゴリー: 診察 

9月28日(金)

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百石:9月29日(土)午後

こんばんは、獣医師の國廣です。
最近涼しくなってきて、夏の終わりを実感しますね。
秋といえば、「食欲の秋」ということで、10月からの院内ニュースレターはこんなテーマにしてみました。

まだ作成中ですが、来院された時はぜひぜひ手にとって一度読んでいただけると嬉しいです。

ではでは、本日のテーマは私が今後専門としての知識を増やしたい”眼科”のお話。
先日1歳パピヨンのK君が両目(特に左目)のしょぼつきを訴えて来院されました。
一般的な眼科検査を行い、10日ほどの点眼治療をしましたが、大きく変化はなく、また目が白く濁ってきました。

ここで考えられる病気として
「若年性白内障」があります。
「白内障」はみなさん聞いたことはあると思いますが、目のどこの部分の病気かご存知でしょうか?

「白内障」とは上の図にある水晶体と呼ばれるレンズの働きをする部分が白く濁っていく病気を言います。
そして放っておくと最終的には視覚を失ってしまいます。
治療法としては内科治療ではぶどう膜炎などの合併症を抑えることしかできず、外科の介入が必須になってきます。
一般的に「白内障」は老齢の動物で起こることが多いとされていますが、中には遺伝的にK君のように若くして発症することがあります。
K君の場合は両目とも発症しており、このままでは全盲になってしまう可能性がありました。
そこで飼い主様とお話をして手術をすることを決めました。
しかし現在のところ、うちも含め京都で白内障の手術ができる病院がありません。
そこで大阪にある眼科専門病院を紹介し、手術を実施することになりました。
私は将来的に白内障の手術をできるようになりたいという気持ちがあるので、手術の日程を聞いて見学に行かせていただきました。
下は術中写真の1つで”前嚢切開”という工程のものですが、1つ1つの工程がどれもミスできないとても繊細な手術でした。

両目とも手術はうまくいき視覚を取り戻しましたが、今後は術後の合併症に注意して管理していかなければなりません。

K君のようにどうしてもうちでできない手術や検査は、他の病院に紹介することがあります。
これはその動物に最前の治療を行うための1つの手段になりますし、それがその子の命(今回は視覚)を救うことができます。

動物にとって視覚はまだ不明な点が多いですが、私は”視覚的な喜び”があると信じているので眼科の専門医を目指そうと思いました。
例えば私たちの顔を見て尻尾を振ったり、近寄ってきてくれたり。
今後は専門医を目指し、1匹でも多くの動物の失明を防ぐことができたらなと思います。

KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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9月25日(火) 猫さんたちのトイレ事情

カテゴリー: 診察 

9月25日(火)

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百石:9月29日(土)午後

こんばんは。獣医師の三浦です。
昨日のブログでも漫画の話が出ましたが、私は最近「おじさまと猫」という漫画を読みました。

何気なく読み始めたのですが、最初から最後まで泣きっぱなしで大変でした😣💦
猫好きの方は是非読んでみてください🐈💕

さて、猫漫画の中で必ずと言っていいほど出てくるのは、タイトルにもあるトイレのシーン🚽
猫のトイレをしている姿、妙に真剣で、笑っちゃいけないけれど微笑ましいですよね☺
お気に入りのトイレ方法も、猫さんによって様々かと思います。
我が家のつぶちゃんはちょっと変で、私の帰宅直後とご飯前に急にダッシュしてトイレに行きます。
何も今行かなくても…といつも思うのですが…😅

このトイレ事情、猫さんごとの好みをしっかりと満たしてあげないと病気の原因となることがあります。
それは、猫の下部尿路疾患。
その中でも最も多いのは特発性膀胱炎です。
「特発性」とはつまり、原因不明ということですが、ストレスが原因の一つと言われています。
気に入ったトイレがなく、満足な排泄ができないことも原因の一つです。
特に多頭飼いの方は要注意です。
他の猫が使ったトイレは使いたくない子もいますし、
トイレ中に他の猫が嫌がらせをしてしまうような場合もあります。
ひとつ聞いた話では、ジャイアンのような猫がいて、
のび太くん猫がトイレに入ると入り口で待ち構えて外に出れなくしたケースがあるようです😱
猫って、結構いじわるですよね💦

2番目に多い疾患は尿石症ですが、これも排泄を我慢してしまうことが原因の一つです。

先日来院されたAちゃんは、何度もトイレに行くのに数的ずつしか尿を出せなくなり、来院されました。

腹部の触診で、硬くなった膀胱が確認されました。
尿道閉塞です。
カテーテルを用いて閉塞を解除し、出た尿を調べたところ、ストルバイト結晶と感染が認められました。

お話を伺うと、今までにも何度か頻尿の症状はあった様子。
それまでは自然に落ち着いていたのが、今回は治らずに重症化してしまったようです。
尿道閉塞が怖いのは、処置が遅れると腎障害を併発してしまうことです。
Aちゃんは腎臓には問題が生じておらず、幸いでした。

さて、このような症状の治療、再発予防のためにしなければならないことは大きく3つです。

・食餌の見直し:結石の元となる成分を抑えた療法食が勧められます。
・ダイエット:肥満が尿石症のリスク因子のひとつになります。
・トイレの見直し:ストレスフリーなトイレを用意してあげることが重要です。

トイレの見直しは、大きさ、砂の質など様々な条件がありますが多頭飼いの場合は、数も大切です。
理想的には猫の数+1コと言われていますが、なかなか難しい場合
最低限、猫の仲良しグループの数+1コで用意してあげてください。
猫がトイレを気に入っているかどうかは、トイレ中の様子を見て確認してみてください。
排泄してすぐ慌てて出てきたり、前脚だけ外に出ていたりするのは気に入っていないことが多いです。
ゆっくり居座って入念に砂かけしている場合は、気に入っているとみて大丈夫です🙂

お家の猫さんはどうか、是非じっくり観察してくださいね。
お困りのことがあれば、いつでもご相談ください。

                                    

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9月23日(日) 腹腔内出血の原因は?

カテゴリー: 診察 

こんばんは、院長です。

だいぶ涼しくなり、秋を感じるようになりました。
夏は夏で暑いため好きではないのですが、
こうやっていざ夏が終わってしまうとそれはそれで寂しく感じてしまうものです。

秋は食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などいろいろ言われますが、
私は食欲は程々にして、趣味のスポーツのテニスを今年は頑張ろうと思っています。
10月末には全日本獣医師テニス大会というものもあるので、それに向けて睡眠時間を削って夜中に練習しています。

さて今日のお話は「腹腔内出血」の症例です。
腹腔内出血とはその名の通り、お腹の中で出血が起こる状態です。
原因は様々で、犬猫では外傷・事故・腫瘍などが多いです。

今回は脾臓という臓器の腫瘍が大きくなりすぎて破裂してしまい出血したワンちゃんです。
別の病院さんで治療されていましたが、手術するしか道が残されなくなったため当院を受診されました。
 エコー検査ではお腹の中に黒く映る液体が溜まっています。
採取して検査したところ、やはり末梢血と同じ濃さの血液で腹腔内出血で間違いありません。

 脾臓にはソフトボール大の大きさの腫瘍ができています。
体重10キロにも満たないワンちゃんでは、かなり大き目の腫瘍です。
一度は内科療法で出血も治ったらしいですが、すぐに再出血を繰り返しどんどん貧血は進んでいる状況でした。
そのため当院で緊急的に輸血を実施し、休みの日ではありましたが緊急手術となりました。

 術中写真ですが、少し怖い写真ですのでモザイクをかけています。
助手の先生の手よりも大きな腫瘍が確認されています。
周囲の組織とも癒着が激しいため、丁寧に剥離を進めて摘出しました。
麻酔からも無事に目を冷ましてくれて、ほっと一安心です。

術後は今までぐったりしていたのが嘘のように、もりもりとご飯を食べてくれました。
そして無事に抜糸も完了。
あとは腫瘍が良性か悪性か病理検査を待つ状況ですが、これでしばらくは幸せに過ごせそうです。

 よく頑張ったね。


このように脾臓という臓器は血腫や腫瘍が非常にできやすく、また大型化しやすく破裂することがしばしばあります。
破裂してしまった場合は緊急手術に移行するケースが多いですが、ケースバイケースで考えなければいけません。
そういう意味でも初期の小さい段階で見つけられれば、このようにワンちゃんに大きな負担をかけずに済みます。
脾臓や肝臓のできものはエコー検査などで簡単にチェックできるため、是非とも年に一回は受けさせてあげてください。
エコー検査を希望される方は、獣医師に診察の際についでにお願いされてもいいですし、または電話などで予約をとってもらっても構いません。

健康寿命を伸ばせるように、早期発見・早期治療を心がけていきましょう。

院長

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9月21日(金) 9月21日(金)身近にある危険なもの(患部の写真が出ます)

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9月21日(金)


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こんばんは、分院長の太陽です。

まだまだ雨が続きますが、世の中3連休の始まりです!天気に負けず、明るく休日を楽しみましょう!

分院は祝日がお休みになります。23日、24日は休診です。ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

さて今日は身近にある危険なものについてのお話です。

これまでにも何度か診察をした事がありますが、どの子も後少し診察が遅ければ脚が一本無くなるところでした。

症状はいきなり脚を挙げてケンケンして歩くようになったとのことです。

直前に高いところから落ちたという事もなく、原因不明の跛行です。

骨折や靭帯断裂などを疑ってレントゲンを撮る前に、まずは一番大切な視診、触診から。

すると体毛に覆われ隠れていた傷が見えて来ました。

患肢を綺麗に一周している裂傷があります。

よく観察して見ると、身近にあるモノが見えて来ました。

 

輪ゴムです。

きつく巻かれた輪ゴムが皮膚を裂き、肉に食い込んでいます。この痛みが原因で歩くことができなかったのです。

無事に輪ゴムは取り除くことができ、後日歩けるようになりました。

飼い主様にお話をお聞きすると、足に袋をかぶせて、輪ゴムで止めていたとのこと。袋を取る際、輪ゴムの存在を忘れてしまい、数日が経過してしまったため、輪ゴムが皮膚を引き裂き脚に食い込んでしまったようです。もう少しで患肢は壊死してしまい断脚しなくてはならなくなるところでした。

輪ゴムでこんなことになるなんて信じ難いかもしれませんが、犬の皮膚は人間より遥かに薄く、被毛でゴムが隠れてしまい発見が遅れることで、容易に今回のようなケースに陥ります。

 

皆さんも輪ゴムに限らず脚や尻尾に何かを巻く時はくれぐれもご注意ください。

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9月18日(火) 吐いても吐いても

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こんちには。獣医師の廣畑です。
今日は誤食してしまった猫ちゃんのお話です。

猫じゃらしと髪ゴムを食べてしまったかもしれないという猫ちゃんが
午後の診察で来られました。
レントゲン検査をしてみると、、、



赤線で囲んだ胃の中に髪ゴムを思わせる形状のものが確認されました。
これなら吐かせられるだろうと判断し、催吐処置を行いました。
そして髪ゴムが数個出てきました。
全て吐いたかを確認するため再度レントゲン検査したのですが、




あれ?まだ胃の中にありますね💦
ということで再度催吐処置!
また髪ゴム数個吐きました。

よし!これで大丈夫だろう!
一安心しましたが、念のためもう1回レントゲン検査しておこう!
と思ったのですが、その結果がこちら。



ん?まだ胃の中にある💦
というかさっきとほとんど変わっていません💦
この猫ちゃんはどれだけ食べてしまったんでしょうか😰

催吐処置に限界が来たため、午後の診察が終わってから
内視鏡による摘出を行いました。



胃の中の髪ゴムを取り出していきましたが、
かなりの数があったため苦労しましたがなんとか全て摘出することができました。



誤食してしまった場合、場合によっては胃切開・腸切開により異物摘出することがあります。
その場合は動物の身体への負担が大きいのでしばらく入院しなければいけません。
しかし、内視鏡の場合は負担が少ないのが特徴です。
今回の猫ちゃんも一晩入院して翌日退院されました。

言うまでも無いですが、誤食した場合に物によっては命に関わることもあります!
日頃から十分にご注意ください!

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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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9月16日(日) ビタミンCで元気ハツラツ!

カテゴリー: 診察 

9月16日(日)


゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:9月22日(土)午後
百石:9月29日(土)午後 

先日、久々に実家の奈良に帰りました。
もちろんオハナも一緒です😊
人見知りのオハナは初めは慣れない場所に落ち着かない様子でしたが、気づけばこんな感じで母に抱っこされてました☺

母は何度となくオハナをアムロと呼んでましたが…(笑)
夜ご飯は毎度のこと、私の大好物のすき焼きでした。
いつもリクエストするんです😋
お腹いっぱい食べて久々の家族団欒でした😄
しっかりエネルギーチャージできたお休みでした。

さて、今回は最近注目されてきている新しいがんの治療法についてお話しようと思います。
高濃度ビタミンC療法です。
人医療で"高濃度ビタミンCが癌細胞を殺す"という論文がアメリカで発表され、日本でも癌治療の選択肢として導入されるようになりました。
獣医療でも同様に効果があるのではないかといわれ普及しつつある治療法です。
ビタミンCは口から摂取しても、効果のある血中濃度に達するまでにほとんどが体外に排出されてしまいます。
高濃度のビタミンCを血中に直接入れることによって抗癌作用を発揮します。
ビタミンCの抗癌作用には、
・過酸化水素による癌細胞の破壊
・免疫力の増強作用
・腫瘍の血管新生阻害作用…
などがあげられます。
しかし、高濃度ビタミンC療法のみでの癌の完治率自体は決して高くはありません。
ただ、生存期間の延長や生活の質(QOL)の改善は約8割で認められるそうです。
またなんといっても高濃度ビタミンC療法は抗癌剤のような副作用がなく、安全に行えるのが特徴です。
したがって、その他の治療に併用して行うこともできます。

実際に、現在当院でビタミンC療法を行っている猫ちゃんがいます。
16歳のおばあちゃん猫のCちゃんです。
Cちゃんは下痢や血便が続き、検査の結果、大腸に腫瘍がみつかりました。
年齢のことやCちゃんの体力的なことをオーナーさんと相談した結果、Cちゃんになるべく負担のかからない高濃度ビタミンC療法を行うことになりました。
初めは低濃度のビタミンCから開始し、少しずつ濃度をあげて、週に3回のペースで点滴静注します。
6回目でようやく有効濃度に達し、そこからは週に2回のペースで継続します。
オーナーさんいわく、高濃度ビタミンC療法を始めてからなんとなく元気がでてきたそうで、楽そうにしてるとのことです。
食欲も基本あまりないようなのですが、点滴後はいつも食べないご飯もペロリと食べてくれました!
治療はまだまだ始まったばかりです。

一緒に頑張っていこうね!!

高濃度ビタミンC療法は抗癌治療だけでなく高齢動物のアンチエイジング治療としても注目されています。
興味のある方はぜひ一度ご相談ください。

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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