右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

9月6日(木) 固すぎるおもちゃに”も”御注意

カテゴリー: 診察 
何度かブログでもワンちゃんの歯周病について書かしていただきました。
今回は歯周病に破折(歯が折れること)が生じたワンちゃんのお話です。

もともと犬は歯が42本あります。
人間は親知らずも含めて32本ですので
約10本くらい多いことになりますね。

しかしワンちゃんが食べ物を咬むことに使うのは
その中でも奥歯の数本だけ
それら重要な歯を「機能歯」というんですが
酷使するだけあって
その部位に歯周病がでやすく
また傷つきやすいことも分かっています。

もともと今回歯石除去した子も
お口の匂いがひどく、歯磨きもできないということで歯石除去を行うこととなりました。

   処置前
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歯石が大量に付着して、歯茎も赤く腫れ上がっているのが分かります。
そこである程度の歯石を除去してみると・・・

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黄色で丸く囲っている歯が機能歯なんですが
折れてしまって歯髄(歯の中の神経など)がむき出しになってしまっています。
こうなると痛みがあったり、歯の根元まで菌が侵入したり
いずれ歯も死んでしまう ため抜歯が必要になります。

その他にも歯周病がかなり進行しているため
抜歯すべき歯ありましたが 、よく頑張ってくれました。

   処置後
IMG_0088
 
これでお口の匂いもなくなりスッキリです。
これからは少しずつ歯磨きをしてもらうことが課題です。

このように折れてしまった歯は抜歯が必要になることが多いのですが
折れる原因としては固いおもちゃで遊ぶことがよく原因になります。
よくあるのが・・・
ひづめ、牛の骨、豚の鼻
それ以外にも
 氷 なんかも折れてしまうことがあるので注意してください 

また折れることはありませんが
テニスボール なんかは歯が摩耗といってすり減ってしまいます。
意外と身近にあるおもちゃばかりですが
歯にあまり負担のかからないものを選んで
年をとっても健康な歯を維持してもらいたいと思います。

8月31日(金) 健康診断しましょうね☆

カテゴリー: 診察 
健康診断…人間だったら1年に1回とか、されることが多いと思います。
でも、ワンちゃん猫ちゃんの健康診断ってされたことありますか??

「この子は健康だから検査はしたことないんです。」
診察室でよく飼い主さまから聞く言葉です(;´Д`)

でも健康診断って病気になってからするものではないんですよ!!
何か目に見えない病気はないかな、と調べるためにするのです(`・д・´)

見た目には健康そうでも、案外病気の予備軍が見つかることもありますし、
何も異常がなければ安心できますしね(´∀`*)

実際、当院で健康診断を実施した子たち
ほとんどが何かしら病気の予備軍が見つかっています(((( ;゚д゚)))
「一見健康そうに見える」子ばかりですが、ある一定の年齢以上になると
何か出てくる可能性は大いにあるのです!

目に見えて症状がないからといって過信しないこと、
自分で症状を訴えることのできないワンちゃん猫ちゃんの健康は飼い主さまが守ってあげて下さい!

当院では、ワンニャンドックを推奨しています☆
病気は早期発見、早期治療が一番です!
大切な家族のため、一度ご検討いただければと思います(。・ω・)ノ゙

*ワンニャンドックは事前予約制となっております。
 必ず事前にご予約いただき、半日預かりにて検査させていただきます。

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検査内容についてはHPをご覧いただくか、直接お問い合わせください。

病気になって症状が出てから・・・でなくて、早めのサインを見つけてあげることで、
楽に過ごすことができる場合も多いです。
みんなが健やかに長生きしてくれますよう・・・心からの願いです(*^^*)

shigeko@U-KYO-AnimalHospital

8月30日(木) 心臓病??・・・2

カテゴリー: 診察 
前回の続きですが
ダックスフンドのお爺ちゃん
心臓病の中でもどういった病気かを見極めるために
心臓の超音波検査を行いました 

右京動物病院で使用している超音波装置は
人間の総合病院などでも採用されている高機種のため
リアルタイムで心臓や筋の動きを観察できたり
またドプラー機能というもので心臓内の血流を計測することもできます

それを駆使して検査を 行った結果・・・
心臓は4つの部屋(左心房、左心室、右心房、右心室)に分かれているのですが
 左心房と左心室を隔てている僧帽弁というところで血液が逆流を起こしていました
BlogPaint

僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病であることが分かりました
この病気は小型犬での発生がもっとも多い心臓病です
完治することはありませんが、早めから適切な投薬治療を行うことにより
症状の進行を抑えることができます

そして同じ病気でも進行の程度によって治療内容も変わってくるため
各種項目(血流速や心収縮力、心臓内の圧)を測定していきます

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 (心収縮率)     (左心房の大きさ)

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 (左心房の圧)    (心筋の運動解析)

多くの検査は必要になってしまいますが
このように確定診断をつけて進行の程度を確認することによって
正確に治療を行うことができます

また定期的にこういった検査をおこない
治療薬がどのような影響を及ぼしているか
薬剤の増減を検討していきます

今回は僧帽弁閉鎖不全症という病気でしたが
それ以外にも
三尖弁閉鎖不全症、拡張型心筋症、各種不整脈といった
別の心臓病も多く存在するため
心臓の持病をもっているワンちゃん、猫ちゃんは定期的な心臓検診をお勧めします

また当院では心臓検診(要予約)も実施していますので
一度心臓の調子を確認したいという方も是非仰ってください

今回もまた少し難しい話になってしまいましたが
心臓病ということで諦めずに
少しでも多くの子達が元気で長生きしてくれればと思います

8月26日(日) 心臓病??

カテゴリー: 診察 
8月26日(日)

獣医師といえば・・・
犬・猫からハムスターや小鳥まで
そして診療範囲も眼科から外科など
多くの知識が要求される総合診療のような仕事です

私事ですがその中でも
心臓病(循環器)に興味を持って学会に通ったり
日々勉強しているのですが
小動物は年をとると心臓病になることが多いです

聴診時に雑音と呼ばれる異常音が聞こえたり
リズムがおかしかったり(不整脈)・・・
症状として咳をしたり、運動を嫌がったり
ひどい場合には失神してしまうことも・・・
放っておくと心臓病は確実に進行してしまうので
適切な治療を早期から始めることが重要です

そこで問題となってくるのが「心臓病」いう言葉

例えば「肝臓病」という診断を自分が聞かされた際
いったい肝臓がどうなってるの?と思いませんか?
C型肝炎? 胆管肝炎? 肝臓癌? 肝硬変??

もちろん治療するためには「診断名」をつけることが必須ですよね
そうでないとまったく逆の治療をしてしまうこともあり得ます

しかし「心臓病」にかぎっていえば
皆さん、それが「診断名」と思っている方が多いです

この子は心臓病があるんです、という方は多くいられますが
この子は〇〇〇〇といった心臓病なんです、といえる方は珍しいです

それでは治療計画が立てられないため
やはり確定診断するための検査が必要となってきます
主な検査としては
心電図検査、レントゲン検査、超音波検査、血圧測定、たまに血液検査などです

当院に通われているダックスフンドのお爺ちゃん
以前から心臓病があると言われていましたが
どういった心臓病かは分からない(それが病名だと思われていた)ので
治療もままならずという状況でした

そこで一つ一つ順をおって検査を行っていきました
心電図検査では不整脈(リズムの乱れ)はなく
血圧測定も問題無し

そしてレントゲン検査では心臓の全体的なサイズや肺の評価を行います
以下のどちらの写真も胸を横から撮影してみた写真です
真ん中にある白い楕円形の大きなものが「心臓」
その周囲の黒い部分が「肺」
そして首を通って心臓の上まで続いている管が「気管」です

正常なダックスフンド     心臓病のダックスフンド
unnamed     マロン

右側の写真では明らかに心臓が大きくなっているのが分かります(心拡大)
またその大きくなった心臓が気管を圧迫しています
しかし肺は黒い色をしているので問題ないですね

このように現在の状況を把握していくことが大事です
しかしこれでも「心拡大のある心臓病」ということは分かりますが
診断名はついていません
そこで次の検査(超音波検査)にすすんでいきます

今回は「心臓病」といっても一つではないんだということ
そして診断をきっちりとつけることで適切な治療ができるということを
分かっていただければ嬉しいです
次回は超音波検査について書こうと思います

心臓病??・・・2


 

8月18日(土) 下痢に注意!

カテゴリー: 診察 
8月18日(土)

このあいだ、下痢が続いているという子犬さんが来院されました。
いろんな病院を回って何度か診察を受けたそうですが原因が見つからなかったそうです。。

そこで当院で便の細菌検査、寄生虫検査を行ったところ、「ジアルジア」という寄生虫がおなかにいることがわかりました(;´Д`)

この病気は、何らかの過程でジアルジアという寄生虫が動物の口に入ってしまうことで主に下痢を引き起こす犬猫の感染症です。

特に抵抗力のない子犬や子猫にはきつく症状がでることがあります。

この子の場合は軟便程度の症状でしたが、ひどいときには下痢によって脱水症状や発育不良を起こすこともあるため、しっかりと治療してあげないといけない病気です。

また、この病気の怖いところは、人間にも感染するということです!!
ご自宅でお世話をされている飼い主さんやご家族にも十分な注意が必要なんです(`・д・´)

この子のご自宅にはお子様がおられるということで、便の扱いに注意していただき、その後の消毒にも気を配っていただくようお願いしました。


下痢の原因は本当に様々です。
ちょっとしたストレスで一時的に下痢をしているだけ、ということもあれば、このように思わぬ病気が隠れていることもあります。

寄生虫の発見には、糞便を直接顕微鏡で検査する方法が一般的ですが、現在では検査キットで簡単に検出できるものもありますので、下痢の症状が見られたら一度ご相談くださいね(*・ω・)ノ

このほかにもワンちゃん、ねこちゃんから人間にも感染する病気は案外多いんですよΣ(゚д゚;)
当院でも感染症には十分に注意を払い、殺菌消毒を心がけておりますが、
ご家庭用にも消毒薬の販売をしておりますので、気になる方はお声をおかけください☆P1010895


shigeko@U-KYO-AnimalHospital

8月11日(土) フェレットさん

カテゴリー: 診察 
8月11日(土)

先日はプリティーな患者さま、フェレットさんが来院されました(*゚∀゚)
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まだ生後2ヶ月でやんちゃ盛り、待合室を隅々まで散策中…
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動きが素早すぎてカメラが追いつきません。。
ブレブレの写真でごめんなさいε=ε=(;´Д`)

この子は、本日2回目のワクチンでした。
フェレットさんもワンちゃんや猫ちゃんと同様に、感染症やフィラリア症にかかる恐れがあります。
そのため、ワクチンとフィラリア予防が必須なんです!!

この子の飼い主さんは初めてフェレットを飼われるそうですが、
分からないことをいろいろとご相談くださり、しっかり予防も理解していただきました☆

またこれからのことを考え、保険の加入も検討していただいているようです。
万が一のときにも安心ですしね(´∀`*)
本当は病気やケガなく元気で過ごしてくれれば何よりなんですが…。

初めて動物さんを飼われる方など、分からないこと、不安なことがあれば
何なりとご相談くださいね(・∀・)つ


*「保険使えますか?」という質問をよくお伺いしますが、
 当院では、アニコム損保さんとアイペットさんの保険に対応させていただいております。
 保険をご利用の患者さまは、保険証をご持参くだされば保険適用料金にて診察させていただきます。



shigeko@U-KYO-AnimalHospital






8月9日(木) 病気じゃなくても…

カテゴリー: 診察 
8月9日(木)

以前病院で保護していたチャコちゃん、
また少し大きくなって来院していただきました!
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本日2回目のワクチンが終わり、無事に今年度の注射は終了です☆
これからは1か月に一回、ノミ予防に来院頂くことになりました(*・ω・)ノ

お家では同居の猫ちゃんと暴れ回って遊んでいるそうですが、
病院では以前と違って緊張気味…
ちょっとおねえちゃんになったんですね。
飼い主さんに愛され、すくすく育っているチャコちゃん、
本当ーーーにうれしく思います(●´ω`●)
これからも成長を楽しみにしてますよ。いつでも遊びにきて下さい!


当院では、チャコちゃんのように
フロントラインつけてください、とか
フィラリアのお薬病院で飲ませて下さい、とか
目薬上手にできないから病院で…、お耳掃除して下さい、などなど
病気じゃないけど••という方も大歓迎です!!
たまに、遊びにきたみたいですいません、、という方も
いらっしゃいますが、全然っOKです!!

病院に来るたびに痛いこと、嫌なことされると思ってしまうより、
たまには病気じゃないけどお越し頂き、ちょっと遊んでおやつもらって…という
いい思い出も病院で作っていただければ、
病院を嫌いにならなくていいかもしれませんしね(^∀^)
その方が飼い主さんにとっても動物さんにとってもストレスフリー、診察もスムーズです☆

ぜひぜひお散歩の帰りにでもお立ち寄りくださり、
ご相談でも、世間話でもしていってくださいね(・∀・)

shigeko@U-KYO-AnimalHospital

8月6日(月) 歯周病が進行すると・・・

カテゴリー: 診察 
8月6日(月)

以前歯石除去について書きましたが
歯磨きをせずに放っておくとどうなるか。。。

先日来られたワンちゃん、目の下の頬が腫れているとのこと
その原因は歯周病でした
奥歯の根元で菌が繁殖して膿がたまって腫れていたのです

いったんは内科治療でおさまりましたが
口臭もとてもひどく
全身麻酔をかけて口の中を綺麗にすることとなりました

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処置前の写真ですが歯石がつきすぎて
まったく歯の根元を確認することができません

そこで、ある程度の大きな歯石をとってみると・・・
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奥歯の部位は歯茎もすり減って
根元がむき出しの状態でした
これはもう抜歯しないと何度も再発を繰り返します

抜歯を行い、残せる歯は出来る限り綺麗にしました
また抜歯した場所は抗菌剤を注入して縫合する必要もあります
麻酔時間も少し長くなりましたがよく頑張ってくれました
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これで匂いも痛みもなく快適に過ごせるかと思います
このように歯磨きをずっとしないでいると
どんどんと歯周病は進行し、とてもひどい状況になってしまいます
また歯周病菌は血流にのって心臓や腎臓など
内臓にも感染を引き起こすとも言われています

ですので犬に歯磨きなんて!
なんて思わずに頑張ってトライしていただきたいと思います
またいくら綺麗に頑張っていても
人間同様どうしても時間とともに歯石は付いてきてしまいます

ですので口の匂いが気になってきたり
歯石が目立ってくれば
定期的に歯石除去をしてあげることが重要です

一度皆さんも愛犬の口の中をチェックしてみてはどうでしょうか??

7月27日(金) 避妊手術をしないと・・・

カテゴリー: 診察 
7月27日(金)

当院では子供を産ませる予定がないのであれば
避妊手術を推奨しています

確かに避妊手術は全身麻酔が必要で
健康な身体にメスを入れなければなりません
その後も
太りやすくなってしまったり
尿漏れがしやすくなるという可能性もありますが
それでも何故多くの獣医師が薦めるのか

それは雌犬特有の怖い病気を予防することにあります
・乳ガン(腫瘍発生率第1位)
・子宮蓄膿症(生死に関わる緊急疾患)
・卵巣ガン
これらの病気は避妊手術を早期に行うことで予防することができます
年をとっていても
子宮や卵巣の病気は100%予防できます

今回も陰部が腫れて・・・・いうことで
16歳の雌犬の乳腺腫瘍と子宮・卵巣の摘出をおこないました

 少しショッキングな写真にはなりますが 
卵巣が異常な形をしているのが分かります
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普通は卵巣はものすごく小さい豆のようなものなのですが
この卵巣は大きくなり、ぼこぼこに膨れ上がっています
病理検査結果はまだ帰ってきていませんが
卵巣腫瘍やその他の卵巣の病気であることは間違いありません

こういった状態での麻酔はより危険ですし
入院も必要で治療費用も高額となってしまいます 

ですので子供を産ませる予定がないという方は
避妊手術を一度検討していただければと思います

7月22日(日) 異物にご注意

カテゴリー: 診察 
7月22日(日)

先日の夜遅くに緊急手術をおこないました
若い猫ちゃん(2歳)の子が
ずっと吐いているということでしたが
その原因は・・・

飼い主さんに術後お見せする写真ですが
皆さんにも現実を見ていただきたく・・・少し勇気を出してご覧ください

お腹をあけると腸が大きく膨れています
色調もおかしく(正常はきれいなピンク)
一部はやや黒っぽくなってきていました
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そして切開を行うと腸の中には・・・
何やらプラスチックのような固い物体がありました
これが物理的な腸閉塞を引き起こしていたようです
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この状態がずっと続けば 栄養吸収できないのはもちろんのこと
色が黒いところはもうすぐで穴が開くところでした
そうなると腹膜炎になって一気に状態は悪くなります
今回は何とか間に合いましたが危機一髪でした

ちなみにこの物体を飼い主さんに確認してみると
ネズミのおもちゃの頭だとのこと!
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遊んでるうちに噛み切って飲み込んでしまったのでしょうか?

異物誤飲は怖い事故です
特に好奇心旺盛な若い子に多いですが
よくゴミを漁ったり、おもちゃが好きな子も注意してください
おもちゃや歯磨きガムなどは飲み込めない大きさの物にして
ゴミ箱などは勝手に漁れない場所に移動させる

もし間違って変なものを食べてしまった・飲んでしまった
という場合はできる限り早めに病院にご相談ください
そして、その際に食べてしまった物と同じ物を持っていく
いつ食べてしまったかなどの情報もあると良いかと思います
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