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右京動物病院ブログ: 診察

9月17日(木) 17歳のおばちゃん犬、頑張りました!!

カテゴリー: 診察 
9月17日(木)
 
 先日、もう少しで17歳を迎えるおばあちゃん犬が脾臓全摘出の手術をしました
ワクチン接種に来られて身体検査をした時に偶然お腹の中に大きな塊がみつかり、
検査をしたところ脾臓に巨大な腫瘤ができていることがわかりました。
お腹の中のその爆弾が破裂してしまうかもしれない危険性を考え、
手術をすることになりました。
その子自身は元気食欲もあり、特にいつもと変わらないとのことでした。

さて、手術当日です
今日は朝からご飯もお水も抜きでどこか不安そうな様子…
高齢にも関わらず、術前の血液検査では大きな異常はありませんでした

お昼がすぎて…いざ手術です

全身麻酔で完全に眠ってしまいます。
仰向けになってお腹の毛を刈ります。

IMG_1522

切皮をして脾臓の塊を取り出します。
腫瘍には血管がたくさん入っているので、その血管を一つ一つ慎重に結紮していく
必要があります。
しかし当院ではソノサージという超音波凝固切開装置を使うことで血管をしっかりと結紮できるので
出血はほとんどありません。

IMG_1524IMG_1528IMG_1533





無事脾臓を全摘出できました。

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あっという間でしたね
閉腹して手術終了です。

IMG_1535


よく頑張りました

術後の経過も良く無事抜糸も終えました
今もおうちで元気に遊び回っているようです。
まだまだ長生きしてくださいねぇ〜

 病理検査の結果は良性腫瘍だったので今後の再発や転移もないでしょうとのことでした
ただお腹の中にある程度の大きさの塊があると破裂してしまったり、他の臓器を
圧迫してしまったり…と良からぬ事態になることがあります。
なので腫瘍の種類に関わらず手術は必要なケースが多いです。

 ワンちゃんネコちゃんも高齢になるといろんな病気がでてきます。
やはり早期発見、早期治療が大事になってきます。
残念ながら症状がでてきてからでは手遅れになってしまう場合もあります。
ここが痛い、しんどい…とおしゃべりしてくれるといいのですが…。
いつもと何か違う…??とか、少しでも気になることがあれば何でもご相談ください
8歳をすぎたシニア世代の子たちには定期的な健康診断をぜひおすすめします

それでは今日はこの辺で・・・ 
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8月9日(日) 子ネコちゃんお幸せに❤

カテゴリー: 診察 
8月9日(日)

お盆の診察について
お盆は休みなく診察いたしますが、14〜16日は午前診察のみとなります。
18日(火)は院長不在となりますのでご注意ください(診察は承っております)

お盆2015

先日、後ろ足を負傷した子ネコちゃんが来院しました

CIMG4548CIMG4543CIMG4544

おそらく交通事故かなにかで後ろ足をひかれてしまい、
そこを鳥に襲われていたのをお近くの方が拾われて連れて来られました。
右後ろ足の膝から下がなく、骨が露出しており
半分腐ってきているというおぞましい状態でした
にもかかわらず子ネコちゃんは入っていたバケツの中で
ニャーニャーと鳴きながら3本足で動き回っていました。
病院でお預かりし始めてからはものすごい食欲で日に日に体重も増え、
病院にも慣れてくれてすごい甘えん坊さんになりました。
私たちスタッフもそんな子ネコちゃんにメロメロで、
子ネコちゃんの生命力の強さにとても元気づけられました

1週間ほど入院をして栄養状態を整え、
いよいよ右後ろ足の断脚手術を行いました。
身体が小さいので麻酔をかけるのも慎重に慎重に…
呼吸をコントロールするための気管チューブも一番小さいサイズのものを取り寄せました。
IMG_0575IMG_0576

麻酔がかかって、いざ手術開始!
BlogPaint











皮膚、筋肉、神経、血管を切断していきます。
IMG_0589 IMG_0584
股関節から離断しました。

傷口はやっぱり痛々しいですが
IMG_0613

 CIMG4551

腐ってしまって臭いを放っていたのもなくなり、
術後は身軽になったのかさらに元気に飛び回るようになりました
CIMG4555

その後子ネコちゃんは連れて来て頂いた方のご友人のところで
家族の一員として迎えられることになりました。
一つの命が救われて元気に幸せになっていく姿を目の当たりにすると、
私たちの励みにもなりました

CIMG4563

子ネコちゃんどうぞお幸せにぃ〜



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8月2日(日) イタグレの橈尺骨骨折

カテゴリー: 診察 
8月2日(日)

お盆の診察について
お盆は休みなく診察いたしますが、14〜16日は午前診察のみとなります。
18日(火)は院長不在となりますのでご注意ください(診察は承っております)

お盆2015

暑い毎日が続いていますね
暑いと動物も体調を壊し易いのか来院数も多いです
特に11時前後の時間帯は込み合いますので
午前中早めの来院をお勧めします

さて今回は骨折のお話です
犬の骨折で一番多く来院されるのが橈骨(とうこつ)および尺骨(しゃっこつ)とよばれる前足の骨折です
多くは抱っこ中に落ちたり、ソファから飛び降りたときなどに折れることが多く
そのほとんどが小型犬に集中しています

猫では交通事故などから大腿骨や骨盤の骨折が多いように感じられます
(猫は絶対にお外に出さないようにしましょうね)

さて今回は犬の橈尺骨骨折の症例です
イタリアングレイハウンド(通称:イタグレ)の 元気な女の子です

P4052401 P4052402
左前足が見てすぐ分かるようにグラグラになってしまっています
レントゲンにて骨折部位を確認すると・・・
ジーナ2 ジーナ1
前腕の骨が遠位(手首に近い方で)ポッキリと折れてしまっています
橈尺骨の斜骨折と呼ばれる状況です
この状況では外固定での治療は不可能ですから 
手術によるプレート内固定術を行うことを計画しました

しかし・・・
橈尺骨骨折の手術で一番獣医さん泣かせなのはこのイタグレです
腕が長く、骨が細く(割り箸くらい?)、やんちゃです
また皮下組織が少ないため治癒が上手くいかずに再骨折してしまうことが多いです
手術・術後も含めて非常に注意深く治療する必要があります

P4062474
さあ、頑張ろうね

緊急手術のため夜遅く診察が終了してから麻酔導入・切皮開始です
P4062476 P4062477 P4062483
血管などに気をつけながら筋肉の間を丁寧に剥離しながら
骨折部位にアプローチしていきます

P4062493 P4062498
無事に骨折部位を確認できました
腱や靭帯に注意しながら整復位置を決めていきます

P4062502 P4062523
そして骨が割れないように細心の注意を払いながら
ドリルで骨に穴を開けていきます
その後をネジを装着して折れた骨同士をプレートで繋ぎます
P4062524
無事にプレート内固定が終わりました

術後一ヶ月程のレントゲンですが・・・
ジーナ3 ジーナ4
プレートはズレることもなく
再骨折もなく元気に走り回ってくれています
骨折部位も仮骨が形成されて以前よりも強い骨に変わってくれています
ここまでくれば安心ですね

このように骨折は犬種や部位によって
手術の難易度が大きく変わってきます
症例ごとによって正解は様々で
その中からベストの治療を選択していくのが難しくもあり面白いところですね

獣医師が新しく増えましたが
これからも日々精進して
より良い獣医療を皆様にお届けできるようにスタッフ一同頑張りたいと思います
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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7月20日(月) 脱毛の原因は??〜甲状腺機能低下症〜

カテゴリー: 診察 
7月20日(月・祝)

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皆さんは三連休どのように過ごされましたでしょうか?
私は久しぶりに勤務医時代の師匠の病院(泉南動物病院)にお邪魔していました
原点に返り、後輩の獣医師達が一生懸命診察している姿をみるとヤル気をもらえました
若い獣医師にも負けないように頑張ろうと想います

さて今回はホルモン病のお話です

甲状腺機能低下症という病気についてです
病名からしてそのまんまですが
甲状腺ホルモンが分泌されなくなる病気です

甲状腺ホルモンは別名成長ホルモンとも呼ばれるホルモンで
身体の代謝に非常に密接に関わっています

甲状腺が原因不明ですが破壊される事によって
甲状腺ホルモンが出せなくなると・・・
・何となく元気がない 
・食べる量は変わらないのに体重が増える
・身体の毛が抜ける

などの症状が出て来ます

しかしこれらの症状は何となく老齢だから?
と片付けてしまわれがちな症状ばかりで
なかなか診断を付けられずに病状が進行している事もあります

今回の症例はミニチュアダックスの男の子ですが本来は大型犬に多い病気です
P1100607 P1100608 P1100610 
P1100615


何となく元気がない表情?
そして全体的に毛が薄く尾の一部分が脱毛しています
ラットテールといわれる特徴的な所見です)

ホルモン検査を行ったところ
明らかに甲状腺ホルモンの数値が低下していたため
ホルモンの補充療法を開始しました

そして数ヶ月後。。。
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RIMG0051

明らかに毛が生えてきてくれています
毛量も多くなりました
表情も何だか元気そう??

このように初めは一種の皮膚病とも勘違いされてしまう事もある病気ですが
特徴的な臨床所見に気づく事が出来れば治療はスムーズです

年だからと思い込まずに
何か気になる事があれば相談してみて下さい

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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6月26日(金) 眼球突出

カテゴリー: 診察 
6月26日(金)

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本日はすごい雨でしたね
春のバタバタもようやく落ち着きデスクに向かうことができるようになりました
久々の症例紹介となります
今後もいろいろとご紹介したい病気がたくさんありますので
ボチボチ記事にしていこうかと思います

さて今回は「眼球突出」
名前から想像するのは簡単です
眼球が前に飛び出してきてしまう病気ですね

これは事故や喧嘩などの外傷から起きるのですが
その中でも短頭種(シーズーやフレンチブルドッグなど)に起きやすい
と言われています

今回の子も急に電話がありました
「同居犬と喧嘩してしまって、眼が飛び出てきているので他院に行ったが、右京動物病院を紹介された」とのことで緊急で来院されました
(怖い写真になるのでご注意ください、モザイクで修正しました)

BlogPaint  BlogPaint

見てわかる通り、右眼が突出してしまっています

突出した眼球は視覚を温存するためにも
そして何より外気と触れることで炎症がどんどん生じてしまい
最悪眼球摘出をする可能性もあるため
できる限り早く整復(元に戻す)しなければいけません

そこで急遽、緊急処置・眼球整復術をおこないました
術後の写真です
PA257607  PA257609
きれいに治ってくれています
しばらくは眼瞼縫合といって
眼球が落ち着くまで眼を閉じた状況に
しておく必要があります

そして数日後・・・
PB068267  PB068268
眼瞼縫合の糸を抜糸しました
少し視線が合わなくなってしまっていますが
無事に眼球は元の位置に戻りました

また再発を防ぐため
他の子と喧嘩しないように去勢手術も後日行い
今では問題なく日常生活を送ってくれています

このように眼球突出の際は緊急的な処置が必要となります
発症後数時間が要となってきますので
すぐにかかりつけの先生と普段から連絡をとれるようにしておいてください

当院に緊急的にご来院される場合は電話でお知らせください
また夜間や休日に関しては留守番電話にメッセージを残すようにしてください
宜しくお願いします 

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5月4日(月) 膝蓋骨脱臼の手術(滑車造溝および脛骨粗面転移術)

カテゴリー: 診察 
5月4日(月)
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ゴールデンウィークも始まり京都は観光客の方の数が増えたようにも思います
一緒に旅行に出かけられるワンちゃんも多いかと思いますが
旅先で調子を崩したりしないように注意されてくださいね

さて話は変わって・・・
先日トリミングで来院されたワンちゃん
元気に走り回って愛想を振りまいてくれるとても良い子です

しかし昨年に膝の手術をおこなっています
今は元気に走り回ってくれていますが
以前は跛行(びっこ)していました

原因は小型犬に多い
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)という病気です

以前にも少しご紹介しましたが
小型犬では非常に多く
「膝蓋骨」いわゆる「膝のお皿」が内側に外れてしまう病気です

症状のない場合は日常のケアや内科治療で問題なく過ごせることも多いですが
跛行がなかなか治らない場合や
将来的に関節炎を引き起こすことが 予想される場合は
手術を検討する必要が出てきます
今回の症例では手術適応となりましたが
判断は個々によって変わりますので心配な方は御相談ください

さて手術前のレントゲンですが・・・
パテラ術前 BlogPaint
右に赤丸で囲っていますが膝のお皿が中央線からズレてしまっているのが分かると思います

これを手術で修復していきます
(今回も手術中の写真が出てきますので苦手な方は注意してください)

PA217270 PA217286
麻酔をかけて仰向けに寝かしたあと
膝にメスで切開を加え、膝関節を丁寧に露出していきます

膝蓋骨脱臼の症例では膝のお皿がはまっている溝が浅くなっています
そのためまずは造溝術といって溝を深くする処置をしていきます

PA217299 PA217309 PA217345

また膝蓋骨脱臼の経過が長い症例では
膝のしたの骨(すね)の位置が普通の子と違ってズレてしまっているので
脛骨粗面転移術といって骨の位置を移動させる処置を施します
PA217357 PA217392

細い骨に細いピンを打ち込んでいくので極めて繊細な手技が必要となる瞬間です
丁寧にかつ迅速に手術を進めていきます
PA217400 PA217405
無事に手術も終了して数週間後ですが・・・

PC019558 PC019531
びっこをひくことなく
元気に院内を走り回ってくれています

術後のレントゲン写真でも
修正した膝のお皿の位置や、ピンの角度も問題ありません
パテラ術後 ラテ パテラ

このように膝蓋骨脱臼は小型犬に多い病気ですが
手術で治す事のできる疾患です
しかし手術の時期や手術すべき症例かどうかは個々によって異なりますので
膝のお皿が外れやすいと言われた事のある方は
御相談頂ければと思います

PC019563
なにはともあれ
元気に走り回れるようになって良かったね
よく頑張りました

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4月5日(日) 緑内障に対する義眼挿入

カテゴリー: 診察 
4月5日(日)

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さて昨日ご紹介した緑内障の柴犬の女の子ですが
各種内科的治療を実施するも
眼圧の上昇を抑えることができず外科的に義眼挿入術を行うこととなりました

緑内障の眼圧コントロールがうまくいかない場合
なおかつ角膜(目の表面の膜)が傷ついていない場合には
義眼挿入術を実施することができます

その他の手術・特に眼球摘出術と比較すると
術後の数日の目薬は必要になるものの
健康な時と変わらない見た目を維持することができます
ただし
もちろん手術の難易度は高くなりますが

さて
痛みを取るために
綺麗な見た目を保つために
もう目薬をささなくてもいいように 
手術を開始していきます
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人工物を挿入する手術になりますから確実な滅菌手術が重要です
目の周りの毛もしっかりと刈って消毒をすませたあとに切開を加えていきます
手術器具も眼科専用となり細かい手技を要求されます
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眼球の内容物を傷つけないように慎重に慎重に取り出していきます
ここで取り残しがあると術後の強い炎症の原因となりうるため注意します

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そして各自の眼球のサイズに合わせたシリコン義眼を
専用のイントロデューサーを使って挿入します
そして角膜・結膜を細い糸で縫合して手術は終了となります

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術後数日でまだ少し痛々しいですが
本人は痛みもなく快適です
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一ヶ月もすれば毛も生えそろって
このように見た目にも分からなくなります

よく頑張ったね

・緑内障で目が見えていない
・眼圧のコントロールが難しく何度も病院に通わなければならない
・目薬を何種類も何回も毎日点さなければならない

こういったことでお悩みの方は義眼挿入術を検討してみても良いかもしれませんね
眼科症例の各種手術にも対応しておりますので、お困りの方はいつでも御相談ください 

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4月4日(土) 緑内障の緊急処置

カテゴリー: 診察 
4月4日(土)

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春らしく暖かい天気になりましたね
ただ雨が振っている日も多いので
桜が早く散ってしまうんじゃないかと不安です
少しでも花見に行ければと時間を作ろうとしています

さてさて
昨日トリミングに来てくれた可愛らしい柴犬の女の子
P4035831
実はこの子の左目は・・・義眼です
しかし見た目は何も分かりませんし、本人も全く気にしていません

遡ること・・・ちょうど1年くらい前だったでしょうか
眼を開けづらそうに痛そうにしているとのことで来院されました 
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スリット検査(細隙灯)眼圧測定など各種検査をおこなうと・・・
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緑内障という病気であることが分かりました
緑内障という名前は人でもあるので聞いたこともあるかもしれません

簡単に説明すると
「眼房水という目の中の水が溜まりすぎて、圧力(眼圧)が高くなってしまい、
 結果として痛みや失明を起こす病気」
です

この緑内障には原発性といって遺伝などが関与しているもの
続発性といって炎症などが関与しているものがありますが
今回は原発性でした(特に柴犬やコッカーに多いです)

眼圧も60 mmHg以上(正常は15 mmHg前後)を長時間キープしており
視覚の消失も疑われるため
まずは緊急的に眼圧を下げて行きます

点眼麻酔、鎮静を施して
前房穿刺と言って目の中の水を抜く処置をおこないました
P3080671 P3080672
これで一気に眼圧は正常の15 mmHg前後まで下がってくれました

P3080675
だいぶ目をぱっちりと開けるようになってくれました
緊急的に痛みを取り除くことはできましたが
あとは視覚が温存できているかどうか・・・

しかし

今回は視覚は残念ながら残っていませんでした
そのため点眼治療を続けていくことに・・・
ただ1日何種類もの目薬を何度もするのは大変です
日によっては目の痛みも再発します

そこで角膜の綺麗な今のうちに楽にしてあげたいとのことで
義眼挿入術を行うこととなりました

次回、緑内障視覚消失症例に対する義眼挿入について書きたいと思います

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3月28日(土) 脾臓破裂

カテゴリー: 診察 
3月28日(土)

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久しぶりの症例報告になります
ずいぶんと暖かくなってきましたね

花粉に毎日悩まされていますが
急に冷え込む時間帯などもあるため
皆さんも体調を崩されないようにしてくださいね

さて今回は脾臓破裂の症例です

別の病院にて脾臓の腫瘍があることを告げられましたが
持病(心臓病・腎臓病)があるためどうすることもできないとのことで
当院に来院されたダックスフンドの男の子です

来院時はグッタリしており、重度の貧血を呈していました
エコー検査などから脾臓腫瘍の破裂からの腹腔内出血と診断
unnamed

確かに心臓病や腎臓病もありますが
当院の麻酔プロトコルであれば問題はないと判断し手術に踏み切りました
以下、手術中の写真になりますので苦手な方は注意してください

P2060274 P2060284
麻酔時間を最小限にするべくスタッフも迅速かつ正確に準備を進めます
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開腹後、すぐに出血している脾臓を確認しました
腫瘤から出血しており、その部位には大網が癒着していました
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ソノサージも用いながら最小限の手術時間・出血量で手術を進めていきます
癒着もあるため慎重な作業が必要となります
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無事に摘出できました
また肝転移の有無も調べるため同時に肝生検もおこなっています
これらはお世話になっている大阪府立大学に病理検体として提出します

P2060330
そして手術は無事に終了しました
よく頑張ったね
そして病理結果は・・・悪性の腫瘍「血管肉腫」でした

血管肉腫は非常に転移性が強く、術後の平均的な生存期間も半年に満たない悪性の癌です

しかし現在も再発の兆候はあるものの
ギリギリだった子が元気にご飯を食べて、家族と幸せな時間を過ごしてくれています
こうやって最後の生活をしっかりと家族と過ごせるように
手助けするのも獣医師の仕事の一つだと信じています

癌というのは本当に厄介な病気です
今も動物の死因の一位には人間同様癌が上がっています
しかし初期で見つかれば完治できる病気です
早め早めの健康診断で異変に気付いてあげるようにしましょう

「元気だから大丈夫」ではなく
「元気だからこそ今のうちから健康診断」を心がけるようにしてください
そうすれば悔しい思いが少なくなるのかな、と思っています
宜しくお願いします
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1月16日(金) 実習セミナーに参加してきました

カテゴリー: 診察 
1月16日(金)

雨が降ったり晴れたり何だか嫌な天気が続きますね
風邪などで体調を壊されている方も多いようですが、
皆さんはお変わりありませんか?

さて先日11日(日)は臨時休診としてお休みをいただいてすいませんでした
その日は朝から大阪梅田に出向いてました
といっても遊びではなく勉強ですが・・・

今回勉強してきた内容は・・・
ずばり「整形外科学」
骨折や関節炎など骨に関する分野ですね

もちろん当院でも骨折治療などは手掛けているのですが
北海道の有名な専門医の実習を受けれるということで
楽しみに参加してきました
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今回の実習のタイトルも「骨折治療の基本手技」
ということでもう一度基本に立ち返って確認させていただきました

現在では骨折に限らず多くの手術を手掛けるようになりましたが
どんな分野でも基本は重要です

基本が疎かになってしまっていると
思わぬ事故を引き起こしてしまうこともあります
命を扱う仕事な以上、それだけは絶対に許されません

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少人数生で他の病院の院長先生達とグループを組んでおこないました
愛知や四国など遠方から来られている先生もいて刺激をうけます
そして、いつになく真剣な表情で実習を受けています

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このように骨の模型にプレートをあてがって
実際をイメージしながら基本手技を学んでいきます

内容は基本的なことでしたが
新ためて大事なことに気付いたり
何より専門医に普段の疑問点等もぶつけることができて
非常に有意義な実習となりました

また日々の診療に今回の経験を生かしていきたいと思います
これからも勉強会や学会の為に臨時休診をいただくことがあるかもしれませんが
より多くの動物達を救う為と思って
ご理解・ご協力宜しくお願い致します

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