右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

11月4日(日) これで完璧!

カテゴリー: 診察 

11月4日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:11月8(木)、13(火)、17(土)午後、18(日)
百石:10(土)午後、23(金)、24(土)午後
三浦:11(日)
國廣:4(日)、17(土)

☆嵯峨野分院 11月の臨時休診のお知らせ☆
11月8日(木)は海外研修の為お休みをいただきます。

今年も残り2ヶ月をきりましたね。
気づけばクリスマスがきて、気づけばお正月がくるんですよね!
去年の今頃はアムロとの泣いたり笑ったりの毎日で精一杯だったように思います😉
今でもアムロは全く変わらず私の心の中に生きています。
そして、なんといっても今年は新しく加わった家族のオハナが一緒です😊

オハナとの初めてのお誕生日やクリスマス、お正月が今からとても楽しみです😆

さて、今回は元気いっぱいのポメラニアンの男の子、Hくんのお話です!

Hくんは膝関節が脱臼しており、数ヶ月前に片方の膝の手術を受けました。
しかし、今回は前回とは反対の足を痛がって挙げるということで来院されました。
もともと脱臼は認められていたのですが、おそらく繰り返しているうちに炎症が起こって痛みがでてきたのでしょう。
膝関節の脱臼が認められる子は片方が軽度であっても、どうしても痛い方の足をかばって歩いているうちに反対側の足も悪化するケースがほとんどです。
というわけでHくん、再度手術をすることとなりました。
手術は2つの工程を行っていきます。
1つ目は造溝術です。
膝蓋骨の脱臼が認められる子は膝のお皿と言われる溝の部分が浅いために、その上にのっかっている膝蓋骨が安定しません。
なので、その溝の部分を深く掘り下げていきます。
 
2つ目が脛骨粗面転移術です。
膝から上の大腿骨と膝から下の脛骨を繋ぐ軸がずれているために脱臼しやすくなってしまいます。
したがってその軸をまっすぐに正すために、脛骨の一部を切って正しい位置に移動させてピンで固定します。
 

術後のレントゲン写真です。

これで完璧です!
両膝ともしっかり固定されました!
術後しばらくは安静のため入院ですが、手術翌日にはHくんいつもの笑顔で尻尾をフリフリ😊

大好きな飼い主さんに会える面会の時間を楽しみに、今日も安静?に入院中です!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ) 

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11月2日(金) 眼球摘出

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11月2日(金)

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それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
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平野:1日(木)、3(土)午後、8(木)、13(火)、17(土)午後、18(日)、
百石:10(土)午後、23(金)、24(土)午後
三浦:11(日)
國廣:4(日)、17(土)

 

 

こんにちは。分院長です。 

11月に入り、京都の寒さを実感しています。早くもコートを引っ張り出して来ました。

動物も気温が下がるこれからの季節は体調を崩しやすいように思います。持病を抱えている子がお家にいる方はいつも以上に様子をしっかり見てあげて下さい。

 

さて今回は目の病気についてです。

ブログでも何度も取り上げられてはいると思いますが、緑内障についてのお話です。

一年前より目薬を点しているが、目の赤みが引かないとのことで来院されたmちゃん。

眼圧を計測したところ、基準値をはるかに上回っており、緑内障と診断しました。目の充血は眼圧の上昇が原因になっていそうです。

写真では分かりづらいですが、眼球が突出して閉眼すら困難な状況です。

眼内エコー検査を実施したところ眼球内に実質性の陰影があり、反対側の目と比較すると眼球の構造の破綻も認められました。

緑内障には様々な原因がありますが、眼球内腫瘍による緑内障の可能性もありそうです。

 

眼エコー検査の画像です。上が反対側、罹患側の目になります。

罹患側の眼球内は白い構造で置換されていることがわかります。これが腫瘍かもしれない部分です。

① 来院された時点でmちゃんの視力は失くなっており残念ながら改善の可能性がない

② 眼圧の上昇が非常に強い痛みの原因になっている

③ 腫瘍性疾患の可能性がある

以上の理由から眼球を温存することはできないと判断し眼球摘出を行うことになりました。

 

手術中の写真はグロテスクなので割愛しますが、無事手術を終えることができました。

(また後日、術部の毛が伸びて来た頃にお顔の写真をお見せできればと思います)

病理の結果、腫瘍性の変化は認められず一安心。ただし非常に強いぶどう膜炎が起こっており、それに起因した眼内出血も見られたとの事でした。

残念ながら眼球を温存することはできませんでしたが、痛みから解放してあげることができて本当に良かったと思います。

緑内障は進行性の病気ですが、早期に治療を開始できれば、進行を遅らせることができます。当院では点眼の治療に加え、レーザーによる緑内障治療も行っています。またコントロールが困難となった緑内障に対しては、眼球の構造が破綻していなければ、義眼手術も実施しています。

顔周りを触ると怒る。顔を地面や壁でこする。よく寝るようになった。このような症状があれば緑内障の可能性があります。

健康診断としても眼圧検査は実施していますので、定期的に測ってあげて下さい。

 

 

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taiyo@U-KYO-Animal Hospital

 

10月30日(火) 眼をショボショボ

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10月30日(火)

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百石:10(土)午後、23(金)、24(土)午後
三浦:11(日)
國廣:4(日)、17(土)

皆さんこんにちは。獣医師の廣畑です。
今回は眼に傷ができてしまったワンちゃんのお話です。

このわんちゃんは朝から眼を細めて開けづらそうに
しているということで来院されました。
眼の検査を行ったところ、眼の真ん中付近に傷が認められました。



眼の中に緑色に染まる領域が確認できます。
これが眼にできてしまった角膜潰瘍とよばれる部分になります。
角膜は眼の表面を覆う組織で、上皮・実質・デスメ膜・内皮という層から成ります。
この角膜の部分に何らかの理由で傷ができた状態が角膜潰瘍です。

角膜潰瘍ができる原因として外傷、感染症、乾性角結膜炎(KCS)、眼瞼の異常、睫毛の異常
角膜や結膜内の異物などが挙げられます。
シーズー・パグ・ペキニーズなどの短頭種は角膜に傷ができやすいので注意してください。

角膜潰瘍ができた場合に見られる症状としては、
・眼をショボショボして開けづらそうにしている
・眼を頻繁に気にする
・目ヤニが出る
・涙がよく出る
などが有ります。

治療としては点眼薬が基本になります。
先程の写真のワンちゃんも点眼薬のみで上手く治癒しました。
しかし中には点眼薬のみでは治癒せず、外科的治療が必要になってくる場合もあります。
最悪の場合は眼球を摘出しなければなりません。

眼に限ったことでは有りませんが、やはり早めの治療が重要になってきます。
先程述べた症状が見られたら、早めにご来院下さい!

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10月21日(日) お家に帰ろう!!

カテゴリー: 診察 

10月21日(日)

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平野:10月19日(金)20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月22日(月)出勤、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月25日(木)出勤

先日、ある患者さまからオハナに素敵なプレゼントをいただきました😀
男の子のシュナちゃんを飼われている方なんですが、女の子のオハナにということで、可愛いピンク色のお洋服でした。

めちゃくちゃ似合う〜と思わず萌え萌えしてしまいました😍
ほんとにありがとうございます😆
大切に使わせていただきます!

また勝手ながら、明後日23日から29日までの1週間、長期休暇を頂いております。
みなさまには大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいませ。

さて、今回のお話の主役は長期入院で頑張っている13歳、トイプードルのTちゃんです。
Tちゃんは以前から胆石症が認められ、毎日たくさんのお薬を飲んでいました。
胆石症は名前の通り、胆嚢に石が貯まる病気で、胆嚢からの出口である胆管が石で詰まって閉塞することにより急性に状態が悪化することがあります。

Tちゃんのエコー検査です。
砂粒状の胆石がたくさん認められます。
血液検査でも肝数値が上がったり下がったりを繰り返していました。
胆石症の治療法は基本的には外科手術になります。
上記のように胆管閉塞が認められた場合には緊急手術が必要になります。
もちろん大変な手術にはなりますので、状態によっては死亡率は決して低くはありません。
飼い主さまも悩まれた結果、いつ急変して手遅れになってしまう前にということで、胆嚢摘出手術をすることを決断されました。

万全の準備を整えて、手術開始です。
開腹すると肝臓に囲まれた胆嚢が見えてきました。

胆嚢は肝臓にへばりついているので、それを慎重に剥がしていきます。
 
剥がしきったら、十二指腸へ繋がっている胆管を結紮し、胆嚢を切除します。
その際に残った総胆管に胆石や胆泥が詰まっていないかをカテーテルを入れて確認することがとても重要です。

しっかり確認できました!
胆管を結紮して、切除します。

閉腹し、手術は無事終わりました。

あとは術後の肝不全や膵炎、腹膜炎に対する管理が重要になってきます。
術後翌日、血液検査でも大きく異常はなく、少量のご飯も食べてくれました。
このまま日に日に回復してくれると思っていたら…
術後数日してから、発熱が認めら食欲が落ちてきました。
お腹をみると内出血が広範囲に認められました。

血液検査でも血小板の減少など凝固系の異常が起こっていました。
つまり、DIC(播種性血管内凝固)という病態です。
血管内の凝固亢進が起こり、血栓形成による塞栓症の結果多臓器不全に陥ります。
命に関わる非常に危険な状態です。
DICは術後の合併症で認められることがあります。
特にTちゃんの場合は凝固因子を産生する肝臓の機能がもともと悪かったため、DICを引き起こしてしまった可能性があります。
すぐさま抗血栓薬の注射を開始し、凝固因子を補充するために輸血を行いました。

一時的に回復傾向が認められましたが、数日するとまた状態は悪化しました。
おそらく肝不全が悪化し、凝固因子を作る肝臓の機能がかなり落ちてしまっているのでしょう。
そこで肝不全に対してステロイドの投与を開始しました。
すると少しずつですが、血小板や肝数値に改善が認められてきました。
数日間まったく食欲廃絶だったのも、お気に入りの流動食だとぺろぺろと自力で飲んでくれるようにもなりました。
まだまだ安心はできませんが、希望がみえてきました!
大好きな飼い主さんのところへ1日でも早く帰れるように、Tちゃんは毎日頑張っています!

後もう少し!
元気にお家に帰ろうね😄

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10月19日(金) やはりCTはすごい

カテゴリー: 診察 

10月19日(金)

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三浦:10月25日(木)出勤

 

 

 

こんにちは、OIKE院長です。

いよいよ秋になり涼しく過ごしやすい日が続いていますね。

手術中も汗が滴れてこないようオペ帽の下にヘアバンドを巻いているほど暑がりな自分は、

もう少し気温が下がってくれてもいいなと思っています。

 

さて今回はCTについて少し。

先日、急に後肢が立たなくなったというダックスフントが来院しました。

経過や症状、神経学的検査からも皆さんが御察しの通り椎間板ヘルニアが疑わしい状況です。

しかしこの段階ではあくまでも椎間板ヘルニア疑いであり、仮にそうであったとしても圧迫されている脊髄(背骨の中を走る神経の束)の場所もわかりません。

そこでより詳しい情報を得るためMRI撮影を行い椎間板ヘルニアの診断、及び圧迫されている脊髄の場所を特定していきます。

ただしMRIを撮影できる施設は限られており、多くの場合は予約で埋まっているため、撮影できるのは数日先となります。

しかし椎間板ヘルニアは発症から手術までの時間が伸びれば伸びるほど後肢の麻痺が残存しやすくなり、場合によっては後肢の機能が回復しないこともあります。

今回のR君のグレードは重く、椎間板ヘルニアであれば早期の手術が望ましい状況でした。

ここで今回の本題CTの出番です。

本来MRI撮影をしないと神経の状態を細かく評価することはできませんが、脊髄とそれを取り囲む硬膜の間に造影剤を流し込むことで(脊髄造影検査といいます)、CT撮影でも椎間板ヘルニアの診断とその場所を詳細に把握することができます。

R君の脊髄造影検査の画像です。

画像を人の顔だとすると、おでこの位置に白い円に囲まれたグレーの丸が見えると思います。このグレーの丸が脊髄の断面でそれを取り囲む白い円が造影剤です。

この脊髄は綺麗な円形をしており、正常な所見です。

これは椎間板物質により圧迫されている脊髄の画像です。

先ほどの造影剤で囲まれた脊髄が右下から椎間板物質により押しつぶされ、へしゃげた円になっていることが確認できます。

この画像から椎間板ヘルニアと診断することができ、圧迫された脊髄の場所は第二腰椎と第三腰椎の間であるとわかりました。さらに右側からの圧迫であるため、脊椎に右側からアプローチして、椎間板物質を取り除くという手術計画が立てられます。

 

R君は来院した当日にCT撮影を行い、翌日に手術をすることができました。 発症から手術までの時間がとても短かったこともあり、術後4日目には自力歩行可能という驚異的な回復を見せてくれ、その後無事退院することができました。

 MRI撮影を数日先まで待っていたら、こんなに早い回復はなかったかもしれません。

改めてCTのありがたさを実感しました。

大きな借金までして地域動物のためにCTを導入してくれた院長に感謝であります笑

(CTって本当に赤字なんですよ苦笑)

 

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10月16日(火) これもワンちゃんには危険!

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10月16日(火)

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百石:10月22日(月)出勤、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月25日(木)出勤



こんにちは。獣医師の廣畑です。
今日はアボガドを食べてしまったワンちゃんのお話です。

先日台風が京都に接近した日曜日のことです。
雨が少しずつ強くなってきた夜の18時頃に
病院に1本の電話が掛かってきました。
ラブラドールレトリバーのワンちゃんがなんとアボガド1個
丸飲みしてしまったと言うのです。

アボガドにはペルジンというワンちゃんに中毒症状を
引き起こす成分が含まれています。
人はこのペルジンに対して耐性を持っているのですが、
ワンちゃんにはそれが有りません。
そのため、人が食べても大丈夫なアボガドはワンちゃんにとっては
有害という訳です。

ただし、全てのアボガドがワンちゃんに中毒症状を引き起こす訳では
有りません。
と言うのも、アボガドには数百種類あり、日本で流通しているアボガドの
殆どはグアテマラ系のアボガドだそうです。
グアテマラ系のアボガドにはペルジンが多く含まれているため
日本で飼育されているワンちゃんには危険ということです。
グアテマラ系以外のアボガドにはペルジンを殆ど含まないものも
あるため、それなら大丈夫そうですが万が一のこともあるため
ワンちゃんにはアボガドを与えないのが一番ですね。

今のところワンちゃんに中毒症状を起こすペルジンの量というのが
分かっていません。
アボガドを食べたけど全く問題無かったワンちゃんもいれば、
少量食べただけで中毒症状が出たというワンちゃんもいます。
中毒症状としては、
・嘔吐
・下痢
・呼吸困難
・痙攣
などが見られます。

さて、先程のラブラドールのワンちゃんですが
直ぐに病院に連れて来ていただくようお話して
催吐処置を行い無事にアボガドを吐きました。
食べて10分後くらいに吐かせたので後遺症なども無く
事無きを得ました。

美味しいアボガドですが、ワンちゃんにとっては危険な食べ物です。
皆さんご注意下さい!!!

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10月12日(金) 膝のお皿の話

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10月12日(金)

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三浦:10月25日(木)出勤

こんばんは、獣医師の國廣です。
最近はめっきり涼しくなり、秋を実感しますね。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、皆さん体調管理はしっかり行いましょう。
そんな私は先日歯医者に行ってきました。親知らずを抜くために!!
デンタルの先生をしている身分でお口のトラブルは治しておきたいですよね。
局所麻酔をかけ抜歯をされ、ついでに歯石処置もしていただきました。
普段わんちゃん、猫ちゃんのスケーリングをする身としては、される側になるととても変な感じでした。笑
これでしばらくお口のトラブルは起きないだろうと思います。

とまぁ個人的なお話はこの辺にしておいて・・・
今回のテーマは11ヶ月MIX(ポメラニアン×ヨーキー)のNくんのお話。
Nくんの主訴は「膝蓋骨(膝のお皿)の脱臼」の手術についての相談でした。
 そもそも膝蓋骨とは・・・?

上の図に示すように大腿骨と脛骨の関節部分に存在し、大腿骨の滑車と呼ばれる溝部分を滑ることで膝関節の屈曲-伸展運動をスームズに行う働きがあります。
ではでは本題の「膝蓋骨脱臼」とは・・・?
この膝蓋骨が内側や外側にずれることで、関節運動をスームズに行うことができなくなり、関節炎などの症状を起こしてしまいます。
原因の大半は先天的な異常で、ヨーキー・ポメラニアン・チワワ・プードルなど小型犬に多く見られます。
またそのほとんどが内側への脱臼(内方脱臼)を起こしています。
診断方法としては、身体検査で容易に診断がつきます。
膝蓋骨脱臼はその程度で4段階のグレードに分けられます。

グレードⅠ:膝蓋骨は手で押すと脱臼するが、手を離せば正常位に戻る
グレードⅡ:膝蓋骨は膝を屈曲するか手で押せば脱臼し、膝を伸展するか手で押せば整復する
グレードⅢ:膝蓋骨は常時脱臼したままで、徒手整復可能であるが手を離せば再び脱臼する
グレードⅣ:膝蓋骨は常時脱臼し、徒手整復されない
 
上記のようにⅠが軽度、Ⅳが重度になります。
治療に関して基本的には症状を見ながら痛み止めや炎症止めを用い、管理が難しくなれば
手術という選択肢が一般的ですが、グレードⅢⅣの状態を放置するといずれは症状が出てくることが多いです。
その予防として手術を選択するのも1つです。
今回のNくんは左側がⅢ、右側がⅢ~Ⅳというグレードでしたが、大きな症状はありませんでした。
しかし今後のことも考えて飼い主様と相談した結果、右側の手術を行い後に左側も検討していくという方針となりました。
術前のレントゲン写真ではこのように膝蓋骨が内側に脱臼しています。

では実際の手術写真を以下に載せます。(少々刺激の強い描写がありますので、苦手な方はお控えください)





まずは皮膚、筋肉を剥離していき、大腿骨の滑車部分を露出します。
正常の滑車部分よりも溝が浅くなっているのが分かります。


そしてドリルで滑車部分を削り、深い滑車を作ります。(造溝術と呼びます。)


溝が深くなるだけでは、脛骨部分の歪みは変わらず再び脱臼するリスクが高くなりますので、
脛骨部分の歪みを解消するためにピンで固定していきます。

術後のレントゲン写真です。

膝蓋骨が正常な位置に戻っているのが分かります。
術後は包帯で固定し、しばらく安静にするために入院管理が必要です。
術後の回復が良ければ、左側の手術も検討していく予定です。
Nくん、よくがんばってくれました。

病気や手術に関してすべて記載できませんので気になること、悩みなどございましたら
お気軽にご相談ください。

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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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10月9日(火) こんなに小さくても!

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こんばんは。獣医師の三浦です。

先日は少し長めの休暇をいただき、ベトナムへ行って参りました。
友人がホーチミンに住んでいるので会いに行ったのですが、初めての一人国際線…
行きは台風で電車が止まり、帰りは飛行機が遅れ乗り継ぎがギリギリになり…ドキドキでした💦
何とか行って帰ってこれてホッとしています。
旅行に行くと「高いところに登る」がお決まりで、今回も展望台のあるタワーに登ったのですが
タワーの料金って結構高くて、戦略にはめられている気がしてなりません。
でも、やっぱり登りたくなります。笑
街を一望できると、全部を周ったように思えるからでしょうか。

ほら、どうですか?
ちなみに、京都タワーも登り済みです💨

 

さて、本題へ参りましょう。

本日は猫のNちゃんのお話です。

Nちゃんは、耳の出来物を主訴に来院されました。
それがこの写真。
   
分かりますか?
左耳、右耳にそれぞれポチッと毛が生えていない部分があります。大きさは2mmほど。
毛を刈ると、よりくっきりと見えます。


最初は7月ごろ、左耳に出来て来院されましたが
検査をするには小さすぎたため、経過観察としていました。
すると9月になって少し出来物は大きくなり、さらに右耳にも増えてしまっていました。
すぐさま針吸引を行い、細胞学的検査を行いました。

同じ形をした細胞が多数採取されました。
診断結果は、肥満細胞腫

ブログでも何度も登場している腫瘍なので、ご存知の方も多いと思います。
皮膚にできる腫瘍の中で、犬では1番目、猫では2番目に多い腫瘍です。
猫の場合は犬と異なり穏やかな経過をたどることの多い腫瘍ですが、
皮膚だけではなく脾臓や内臓に出来ることも多く、消化管に発生した場合は胃潰瘍になってしまったり、
状態が悪くなることが多いです。

Nちゃんはまずは精査のため、血液検査など一般検査を実施した後
鎮静下でCT検査、好発部位である脾臓の細胞学的検査、耳の腫瘍の簡易的切除を実施しました。
 
幸い、CT検査や脾臓の検査では、腹腔内臓器への転移像は認められませんでした。
あとは切除した腫瘍の病理検査を待って、全て切除されているかどうかを確認します。
皮膚のみにできた肥満細胞腫は、外科的摘出により良好な経過をたどることがほとんどです。
もちろん、再発には注意が必要ですが…。
特に顔まわりや耳にできることが多いので、日頃から注意して猫さんを観察してあげてくださいね👀
小さいからといって、油断は禁物です!

 

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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital

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10月7日(日) 打倒!血管肉腫 !(>_<)//

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平野:10月6日(土)午後、7日(日)、16日(火)、19日(金)
20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月1日(月)、22日(月)出勤
13日(土)午後、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)
27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、25日(木)出勤


先日、私のおばあちゃんの91歳のお誕生日会がありました。
久々に親戚みんな集まって、美味しいものを食べて笑って大賑わいでした😄
おばあちゃんもたくさんの家族に囲まれてとても嬉しそうでした😊
おばあちゃんはとても活発でとても元気なんです💪
週に数回フィットネスジムに通っていて、水泳やストレッチをしているそうです。
私の血筋はおばちゃんから受け継がれてきたのだなと再認識しました😙
そんなスーパーおばあちゃんを見習って、私も1ヶ月半後のマラソン大会に向けて頑張りますっ💪😁
応援よろしくお願いします!!

さて、今回は病気と懸命に闘っているMちゃんのお話です。
Mちゃんは初め腹腔内出血を起こし、貧血がかなりひどく危ない状態でした。
原因は脾臓に巨大な腫瘍ができ、それが破裂してしまったんです。
命を救うためには出血を止めて、原因である脾臓の腫瘍を切除する必要があります。
何度か輸血を行い状態を安定させた上で、腫瘍切除の手術を行うことになりました。
腹腔内の大きな腫瘍を摘出する際には、腫瘍を採った直後に血圧が急に下がってしまい命を落とすことがあるので、かなりの注意が必要です。
そういった事態に対しての準備も万全にして、手術開始です。

開腹すると大きな腫瘍が出て来ました。
思った以上に大きく重量感があります。

癒着しているところをソノサージ(超音波メス)を使って慎重に剥がしていきます。

術中血圧は安定しており、なんとか無事切除できました。

術後は徐々に一般状態も回復し、数日で元気にご飯も食べるようになってくれました。
オーナーさんも大喜びでした!

そして1週間後、腫瘍の診断結果がでました。
”血管肉腫”です。
そう、私の愛犬アムロの命を奪った病気と同じです。
かなり悪性度の高い悪性腫瘍です。
手術して病変を切除しても、その後無治療では数ヶ月で再発し命を落とすと言われています。
なんとかその再発を抑えるためには抗癌剤治療が必要になります。
もちろん抗癌剤ですから、副作用の面からもどこまでコントロールできるかはわかりません。
反応の出方もその子によってさまざまです。
オーナーさんと相談した結果、なんとか今の元気な状態が少しでも長く続ければということで、抗癌剤を開始することになりました。
先日、1回目の抗癌剤治療を行いましたが、今のところ元気にしてくれているようです。
まだまだ始まったばかりです。
愛犬アムロから学んだことをなんとかMちゃんに繋げていけたらを思っています。
Mちゃん、全力でサポートします!!
一緒に頑張っていこうね!!

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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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10月5日(金) 脳腫瘍

カテゴリー: 診察 

10月5日(金)


゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:10月6日(土)午後、7日(日)、16日(火)、19日(金)
20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日
7日(百石:10月1日(月)出勤、13日(土)午後、22日(月)出勤
23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月1日(月)、2日(火)、3日(水)、25日(木)出勤

 

こんにちは。分院長です。

10月に入り少し天気が良くなったかと思いきや、またまた台風が来ているとのことです。怪我のないよう、皆さん十分にご注意ください。

 

今回は脳腫瘍についてです。

腫瘍は体の全ての場所で発生する可能性がありますが、中でも脳は頭蓋骨に囲まれた領域であるため、そこに発生した腫瘍は発見が難しく、診断がつかないまま進行するというケースをよく経験します。

症状は脳のどの部位に腫瘍が発生するかにより様々ですが、拡大してくると行動に何かしらの変化が起こることが多いです。

pちゃんは数ヶ月前から飲水量が激増し、1日に2リットル以上お水を飲むとのことで来院されました。また最近は固まったように動かなくなったり、かと思えば息が急に荒くなり落ち着かずにずっと歩き回っていたりと何やら調子も悪そうです。

様々な検査の結果、pちゃんは脳内に何らかの疾患が存在する可能性が高くなり、MRIを撮影することになりました。(動物のCT、MRIには不動化のため全身麻酔が必要です)

検査の結果、脳の中心部分に腫瘍が見つかりました。

(赤枠で囲った白色の部分が腫瘍になります)

 

しかし腫瘍の存在は明らかとなりましたが、発生部位は脳の中心部であるため細胞が採取できず、脳内腫瘍のどの種類に属するものなのか診断がつかない状況です。(脳内腫瘍には髄膜腫、組織球性肉腫、星状膠細胞腫、下垂体腺腫など様々な種類の腫瘍が存在します)

発生部位や腫瘍への造影剤の入り込み具合から今回は髄膜腫の可能性が高いと暫定的に判断しました。髄膜腫は外科による摘出が第一選択肢になりますが、今回の発生部位は脳の中心部分であるため、手術適応は低いと言えます。

第二選択肢は抗がん剤などによる化学療法ですが、髄膜腫の抗がん剤への反応は悪く、その効果はあまり期待できません。

Pちゃんはご家族と相談の上、第三選択肢である放射線療法を選択し、治療を開始しました。

現在計4回にわたる放射線治療を終え飲水量も低下して来ており、元気に過ごしてくれています。今回は根治的ではなく緩和的放射線療法ですが、その効果は間違いまくあると実感しています。

脳内に発生した病気だからといって治療法がない訳ではなく、場合によっては根治できる病気もあります。

脳内疾患の可能性が高くなったとしても、諦めずにまずは診断をつけることで治療法も自ずと見えて来ます。

日頃から動物の行動の変化に注意して、その変化を老化と決めつける前に、一度病院に相談しに来てください。

もちろんお電話でも構いません。分院はまだまだ暇ですので笑

 

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taiyo@U-KYO-Animal Hospital

 

 

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