右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

9月14日(金) 目の乾燥には

カテゴリー: 診察 

9月14日(金)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:9月22日(土)午後
百石:9月15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
國廣:9月16日(日)

こんばんは、獣医師の國廣です。
先週は台風21号や北海道大地震など自然災害により多くの被害が出ていましたね。
私の実家は関西空港に非常に近いところにあるので、実家にいる母と愛犬を心配してすぐに連絡を取りましたが、
1度停電したくらいの被害だったので、ホッと一息でした。
いつ何時でも自然災害は起こりえるので、いざ起きた時に迅速な行動をとりたいですよね。

ではでは、今回のテーマは11歳シーズーのBくんのお話。
元々皮膚病で通院されていたBくんですが、今回は”目やにと充血”を理由に来院されました。
眼科にはいろんな検査があることは以前のブログでもご紹介していますが、
例えば角膜表面の傷を見つける”フルオロセイン検査”や涙の量を測定する”シルマーティアーテスト”、眼圧を測定する検査などもあります。
今回Bくんで行った検査はフルオロセイン検査と、シルマーティアーテストでした。

このように角膜表面に傷があると染色液が付着し、緑色に発光します。
続いて行ったシルマーティアーテストですが、下のような紙を目の淵に入れ1分間の涙の量を計測します。

わんちゃんの正常値は15mm以上ですが、なんとBくん両目とも5mm以下という数値でした。
これは「乾性角結膜炎」(いわゆる”ドライアイ”)という病気になります。人でもよく耳にしますよね。
原因として
①先天性(小型のヨーキー、チワワ、パグなど)
②薬物誘発性
③感染性(ジステンパーウイルス)
④神経性(顔面神経の障害で瞬きができないなど。)
内分泌性(副腎皮質機能亢進症・甲状腺機能低下症などのホルモン病)
免疫介在性(原因として最も多い。好発犬種としてはコーギー、ブルドッグ、パグ、シーズー、ヨーキーなど)
こんなにもあるんです!
今回のBくんは⑤の甲状腺の方はすでに治療中であったので、やはり⑥の免疫介在性が可能性が高くなります。

治療としては
①免疫抑制薬の眼軟膏を用いて、水層の欠乏を改善する。
②乾燥を防ぐために、涙液点眼を行う。
③二次的な感染を防ぐために、抗生剤点眼を行う。
などがあります。

Bくんの場合は②、③を行うことで十分な症状の改善が見られました。
ただ点眼を毎日するのは飼い主様にとっても大きな負担となります。
どうしても点眼ができない方は外来で通院していただいたり、預かってすることもありますので、
そういった悩みのある方はぜひスタッフに相談されてください。

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9月11日(火) お迎え前にできること

カテゴリー: 予防について 診察 

9月11日(火)

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平野:9月22日(土)午後
百石:9月15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
國廣:9月16日(日)

こんばんは。獣医師の三浦です。

今年は台風に地震にと、災害が多いですね。
私の祖父母は北海道にいるのですが、9月6日はまさに家族が北海道へ帰省する日でした。
もう少し、地震の時間がズレていたら巻き込まれていたかもしれません😱💦
親戚は被災しましたが、幸い大きな被害ではなく元気にしているようです。
毎回スレスレのところで無事でいられることに感謝します。
そして被災された地域の1日でも早い復興を願います。

さて、本日は災害のような病気…でも、災害で終わらせたくない病気についてお話します。
それは、「猫伝染性腹膜炎」。

猫を飼われている方は耳にしたことがあるでしょうか?

別名でFIP(Feline infectious peritonitis)とも言います。

FIPの原因となるのは、猫コロナウイルスというウイルスの感染です。
このウイルスには、病原性の低い猫腸コロナウイルス(FECV)と
病原性の高い猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)があります。
一般的に考えられている説では、環境中に存在するのはFECVであり、
猫の体内においてFECVがFIPVに変異することで発症するとされています。

一方で、FECVとFIPVの両方が環境中に存在し、病原性の高いウイルスに感染した時のみ
猫伝染性腹膜炎を発症するという説もあります。
このどちらが正解なのかは、いまだに分かっていません。

発症した場合、身体の中で異常な免疫応答を起こしてしまい、
血管炎や肉芽腫性病変が生じます。
症状は大きく滲出型(wet type)と非滲出型(dry type)に分けられ、
滲出型では腹水や胸水が貯まるのが特徴です。

先日来られた3ヶ月齢の子猫さんも、滲出型のFIPを発症しました。


レントゲン画像です。
お腹の部分が膨れ、真っ白になっています。
エコーで確認したところ、腹水が溜まっていました。

残念ながら、この病気は今のところ有効な治療法がありません。
ステロイドや利尿剤で一時的に改善することもありますが、
1際以下で急激に症状が進んだ場合、効果がないことがほとんどです。
この猫さんもお腹が膨らんで数日後には横たわった状態になり、治療を終了しました。

発症すると、止めることのできないFIP。
国内の猫では、純血種で66%、雑種で31%ほどが猫コロナウイルスを保有しているそうです。
ウイルスは感染猫の排泄物から感染するので、
多頭飼いの場合は感染する可能性が非常に高くなります。
私がこれまで出会ったFIP発症猫は、すべて純血種で
ブリーダーやペットショップからお迎えしたばかりの子たちでした。
野良の猫さんよりも、集団飼育の方が感染リスクが高いのでしょう。

これから多頭飼いを考えられている方は、ぜひ、ウイルス検査をしてください。
先住猫と新しく迎える猫、どちらかが陽性であれば、必ず感染すると考えていた方が良いです。
感染したからといって発症するとは限りませんが、知っておくことが大切です。
FECVから病原性の高いFIPVへの変異のきっかけは、ストレスとも言われています。
猫さんの性格によっては多頭飼いが相当なストレスになりますので、慎重に行うようにしてください。

我が家も2頭目を迎える時、ウイルス検査を行いました。
結果は幸いにも陰性。
陽性であれば、先住猫のいない家へ里子に出すことを考えていました。

ウイルス検査の結果によって、予防できる病気もあります。
猫エイズウイルスと、猫白血病ウイルスです。
これらのウイルス病には、ワクチンがありますので、
陽性の猫がいた場合、陰性の猫にはワクチン接種が勧められます。

猫コロナウイルスに対しても有効なワクチンが開発され、
早く新しい治療法が見つかることを心より願っています。

 

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9月9日(日) 東京から、、、よく頑張ってくれました。

カテゴリー: 診察 

こんばんは、院長です。

台風に地震、ここ数日の大雨と自然災害には圧倒されるばかりです。
当院は大きな被害もなく一安心ですが、被害に見舞われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて今晩のお話はまたまた進行性脊髄軟化症の症例についてです。
この病気は大きめの動物病院に勤務している獣医さんでも
数年に1回見るかどうかという珍しい病気なのですが、
日本中で見るとやはり一定数の発生はあるようで本当に全国各地よりお問い合わせをいただきます。
今回は首都東京からの患者さんでした。

相談の中には脊髄軟化症とは違うケースも多々あるのですが、
今回の症例はすでにMRIも撮影しており、
画像専門医診断でも脊髄軟化症の可能性が極めて高いということで、
早急に京都へと来ていただきました。

とても可愛らしいカニンヘンダックスの女の子です。

来院時はまだ前足も比較的動かせていたですが、数時間後には徐々に前足まで麻痺が進行してきました。
自分で踏ん張ることもできなくなってきているため、緊急的な状況と判断して休日返上で緊急手術開始です。
 
常法通り脊髄にアプローチすると赤黒く変色した脊髄が見られました。
それを覆う硬膜を切開すると・・・
どろっと溶けた脊髄が奥から流れ出て来ました。
やはり画像専門医の診断通り脊髄軟化症でした。


そして障害されている脊髄を見極めるべく切開を大きく広げ、
手術を続けていきます。
 
時間はかかりましたが、手術は無事に終了です。
傷口も大きく痛々しいですが、よく頑張ってくれました。

その後もスタッフ交代で夜中の集中管理が続きます。
容態がいつ急変するかわからないため、この日は泊まり込みで看護です。

そして・・・2週間後・・・
退院の記念写真です。

まだまだ前足は自由には使えませんが、進行は止まり無事に退院することができました。
前足の神経反応もいきているため、リハビリ次第では前足での生活は可能になるでしょう。
もちろん排尿や排便などの介護はこれから必要になりますが、ご家族にもとても喜んでいただけました。

動物は自分の障害をコンプレックスに思うことなく、強く生きてくれます。
私の愛犬小豆も生涯の大半を下半身麻痺の状態で過ごしていました。
もちろんその間の介護生活は大変なものでしたが、本人は気にせず人生を楽しんでいたように思います。
愛犬たちの中でも1番長生きしてくれました。

動物も生きたいと思っており、ご家族の協力があればそれに応えてくれるんだと愛犬をもって確信しました。
今回の子もこれからの長い人生まだまだ元気に生き抜いてほしいと思います。

本当に遠路はるばる東京からよく諦めずに来てくださいました。
ご家族の決断と実践によって無事に命がつながりました。
本当によく頑張りました。

院長

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9月7日(金) 9月7日(金)炎症性乳癌

カテゴリー: 診察 

9月7日(金)

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平野:9月8日(土)午後、9日(日)、22日(土)午後
百石:9月15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
廣畑:9月22日(土)
國廣:9月7日(金)、16日(日)

こんにちは、分院長です。

先日の台風で京都にも多くの被害が出ました。台風が去り、夜になって外に出てみると倒れた木や、落下してきた瓦が目につき、抗うことのできない自然の力を改めて目の当たりにした気がします。

我々獣医師も病気というある種の自然災害に抗うため必死に奮闘していますが、中には台風のように抗うことのできない病気もあります。

今回はそんな病気の一つである炎症性乳癌についてお話しします。

まずは乳腺腫瘍についての基本的な話からおさらいしましょう。

雌犬の胸にできたしこりの多くは乳腺腫瘍です。乳腺腫瘍のうち良性のものを乳腺腫、悪性のものを乳腺癌と言います。良性と悪性の割合は良性2に対して悪性1です。アメリカでは1対1ですがこれは大型犬が多く飼われているからです。

良性と悪性の判断は病理組織検査(切除した腫瘍を顕微鏡で観察する検査)に出さなくては判定ができないので、胸にしこりが見つかれば多くの場合まずは手術で切除するという流れになります。

病理の結果、乳腺癌であったとしても手術で取り切れていれば良好な経過を辿ることが多く、やはり外科手術が第一選択肢となります。

しかし乳腺癌の中にはその挙動が極悪で、手術すら適応にならないものがあります。それが炎症性乳癌です。

炎症性乳がんとは激しい炎症を伴っているように見える特殊な乳腺癌の臨床診断名です。

臨床診断とは我々現場の獣医師が総合的な判断の上に診断するもので、病理診断医が炎症性乳癌と診断することはできません。

特徴として

・固着性

・病変部の急速な腫大、棒状、板状に増殖

・発赤、熱感、掻痒

・疼痛

・腫瘤周辺の腫脹、四肢の浮腫

・病変は四肢にかけて広がり、中央を超えて増殖

・高い転移率

・血液凝固異常を伴うことが多い

といった項目が挙げられます。これらを総合的に判断し、炎症性乳癌と我々臨床の獣医師が診断を下すのです。

この炎症性乳癌はとてつもなく早い増殖スピードと、非常に高い転移率を有します。発見された時には病変部のリンパ管や血管内には癌細胞が大量に浸潤しており、高確率で全身転移を起こしています。

また手術は無効であるばかりか、術後傷口が癒合せず目も当てられない状況になる可能性が極めて高いことから、手術は禁忌となります。

また既存の抗がん剤等では一切歯が立たず、対症療法しかなす術がないのというのが現状です。

炎症性乳癌はその原因によっていくつかのタイプに分けることができますが、いずれのタイプも予防や予期ができず、また上記の通り有効な治療法がありません。

以前診察をした炎症性乳癌の子です。患部は赤く腫れ、対側の脚にまで広がっており、典型的な炎症性乳癌の所見です。

来院時はとても元気にしており、いつもと変わらない様子とのことでしたが、1週間ほどで虹の橋を渡りました。

本当に経過が早く、恐ろしい病気です。

しかし炎症性乳癌は来院時にはかなりの大きさになっていることが多く、3センチ以下の初期ステージのものを見かけることがありません。

しこりがとても小さい段階であれば、根治もありうるのではと私は思います。

胸に限らず、体にしこりを見つけた時は、様子を見るのではなくまず診察に来てください。

 

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9月4日(火) 子犬さんでは注意!

カテゴリー: 診察 

9月2日(火)

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百石:9月15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
廣畑:9月22日(土)
國廣:9月7日(金)、16日(日)

こんにちは。獣医師の廣畑です。

今日はこれまでのブログでも何回か登場しているある寄生虫
についてお話ししたいと思います。
ペットショップで数日前にお迎えされたばかりのチワワさんが
朝から下痢をしているということで来院されました。
ウンチの検査を行うと、ある寄生虫が見つかりました。

赤線で囲んだものが今回見つかった寄生虫、
その名はジアルジアです。
この寄生虫は人にも感染する危険性があります。
つまり、人獣共通感染症なのです。怖いですね💦

ジアルジアに感染しても成犬では特に症状を示さないことが多いですが、
子犬が感染すると無症状のこともありますが、一般的に下痢が見られます。
酷い場合には体重減少・発育不良などが起こる場合もあります。

上記のチワワさんでは顕微鏡でジアルジアを発見できましたが、
必ずしも顕微鏡でジアルジア感染を検出できるわけではありません。
そこで当院ではジアルジアを高確率で検出できる特殊なキットを利用しています。
写真のように青丸が2つ出てくればジアルジア感染陽性と判断します。

ペットショップからお迎えされた子犬さんの多くで
このジアルジア感染が認められます。
なんと30〜40%の子犬さんで感染を認めたという報告もあります。
先程も言いましたが、ジアルジアに感染していても無症状のこともあります。
なので、子犬さんを新しくお迎えされら場合は、例え良いウンチをしていたとしても一度ウンチの検査はしっかりと受けるようにしましょう!

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9月2日(日) 全力でサポートしますっ❗️

カテゴリー: 愛犬 診察 

9月2日(日)

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三浦:9月16日(日)
國廣:9月16日(日)

先日、アムロのお礼参りに伏見稲荷大社に行ってきました。
赤い鳥居が幻想的で素敵でしたが、鳥居をくぐりながら階段を上がっていくのはかなりこたえました😓
一緒にいたオハナも行きはまだ歩いてくれましたが、帰りはへばってしまって抱っこで下りてきました😁
最後まで頑張って生き抜いたアムロお兄ちゃんを見習って、オハナもいつまでも元気にそばにいてほしいものです☺

さて今回は、ある病気と闘っている、愛くるしい猫のCちゃんのお話です。
Cちゃんは半年ほど前に嘔吐がつづき、食欲が落ちているということで来院されました。
内視鏡検査で胃の出口あたりの幽門部に腫瘍がみつかりました。

ボコボコしてますね😵
内視鏡下で生検を行なった結果、病理検査でリンパ腫と診断されました。
猫の胃の腫瘍では比較的よくみられる病気です。
外科的に腫瘍部分を切除する方法もありますが、基本的にはリンパ腫は抗癌剤治療を行います。
オーナーさんと相談した結果、Cちゃんも抗癌剤治療を始めることにしました。
抗癌剤は人医療でされるのと同じように、副作用が最大の難点です。
多くが嘔吐、下痢、食欲不振などの消化器症状と、白血球減少による免疫力低下が認められます。
副作用の出かたはその子によってさまざまですが、ひどい場合には治療によって命を落としてしまう場合もあります。
したがって、慎重に治療を進めていく必要があります。
また、動物はどうしても動いてしまって、抗癌剤注入中に暴れてしまう子もいます。
その場合には抗癌剤が皮下に漏れてしまい、その皮膚の一部がずるずるになって壊死してしまうという最悪の事態になるリスクもあります。
抗癌剤治療はそういったことをふまえた上で、オーナーさんと二人三脚になって治療を進めていきます。
基本的に週に1〜2回のペースで抗癌剤を投与していきます。

Cちゃんも抗癌剤を始めて、まずは副作用が心配でしたが、良かったことに特に大きな異常な症状はなく、嘔吐も止まって食欲も出てきて、順調に経過していました。
Cちゃんは日によってご機嫌がいい時と悪い時の差があって、嫌な時は全力で抵抗してきます🙀
それでも徐々に多少は慣れてくれるようになって、こんな感じで抗癌剤を投与しています。

ただただ愛くるしいですね。

先日、抗癌剤治療が始まって半年ほどが経ち、1クールを終えた時点で再度内視鏡検査を行いました。
すると…

なんとボコボコしていた病変がきれいさっぱりなくなっていました!

オーナーさんも大喜びです。
ただ、もちろん治ったわけではありません。
リンパ腫は必ず再発します。
これからはしっかり状態をみて、その時のために体力をつけなければなりません。
Cちゃんまだまだこれからも一緒に頑張っていこうね!

全力でサポートしますっ!

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(さらに…)

8月31日(金) 痛々しい・・・

カテゴリー: 診察 

8月31日(金)

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こんばんは、獣医師の國廣です。
いよいよ明日から9月ですね。平成最後の夏が終わってしまいました。
今年の夏は川、海、夏フェスと満喫させていただきました。先日は病院の納涼会も無事に終えることができました。
ただ今年花火に行けなかったのが残念です😣笑 来年こそは見に行きたいと思います!


ではでは、本日のお話は8歳の猫のMくんについてです。
(以後刺激の強い写真が出てくるので、苦手な方はお控えください。)
Mくんは普段室内で飼われているのですが、先日隙をついて脱走してしまいました。
そして家に帰ってくると、このように尻尾に痛々しい傷が😣

しかもその傷は重度の感染を起こしており、壊死している状態でした。
飼い主様には”ほっておくといずれ腐って落ちてしまう”ことを説明し、1つの方法を提案しました。
それが「断尾術」です。おそらくよく聞くのは子犬や子猫での話だと思いますが、
怪我をしてまった今回のケースのような大人のわんちゃん、猫ちゃんにも適用されます。

手術の写真の前に簡単な説明をしておくと・・・
尻尾は”尾椎”という脊椎の一部とそれを取り巻く血管、皮膚で構成されています。これをどんどん剥離していき
尾椎と尾椎の間で切り落とす、というのが「断尾術」になります。

こちらは術前の写真です。改めて見るとなかなかに痛々しい傷。。。
Mくんも相当のストレスを抱えていたと思われます。

では、術野を消毒していよいよスタート。

止血をしながら、皮膚・その下の皮下織を剥離していきます。

そして尾椎まで剥離が終わり、いよいよ切断です。

最後に傷口を綺麗に縫合して、手術は終わりになります。
術後の注意事項としては、一般的な手術と同様で
・抗生剤により感染を防止する。
・傷口を清潔に保つためにカラーなどで舐めれないようにする。
などです。

わんちゃんでは少ないですが、外に出てしまって外傷を負ってしまう動物も少なくありません。
軽傷であれば傷口の消毒などの処置で済みますが、今回のような重傷であれば手術をすることもあります。
未然に予防するには、やはり私たちが危険から守ってあげる必要があります。
みなさんで大事な”家族”をこれからも守ってあげれればな、と思います。
もちろん私たち右京動物病院のスタッフも全力でサポートさせていただきますので、
これからもよろしくお願いいたします。

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8月24日(金) 8月24(金) 誤食 (手術の画像が出ます)

カテゴリー: 診察 

8月24日(金)

平野:25日(土)午後、26日(日)

こんにちは。SAGANO院長です。

昨晩の風雨は凄まじかったですね。携帯の警報も鳴り、皆さん不安な夜を過ごされた事と思います。

昨夜はそんな暴風雨の中急患の電話が。夜中2時頃まで処置に追われ、一人台風の様に院内を動き回っていました。

耐熱シートを誤食してしまった猫ちゃんでしたが、すぐ命に関わる状況ではなく、催吐処置で無事シートを吐くことができました。毒物でもない限り誤食によりすぐ命を落とす可能性は低いですが、飲み込んだもの、その後の対処によって病態は大きく変化します。

そこで今回は誤食について少しだけ、お話ししようと思います。

誤食をしたらなんでも吐かせればいいかというとそうでもなく、場合によっては吐かせてはいけないものもあります。例えば針の様な尖ったものは、吐かせることで食道に刺さり、病態が劇的に悪化することがあります。また胃や腸の異物を取り除くよりも食道内の異物を取り除く方が手術が難しくなります。

そのほかにもアルカリ性の液体は吐かせると食道炎を招くことがあり、これも吐かせてはいけません。

吐かせられない異物に対しては、便で排泄されるのを待つ、内視鏡で取り出す、場合によっては手術により開腹して取り出すこともあります。

そして厄介な異物の一つがひも状異物です。細いヒモであれば、そのまま流しそうめんの様に腸の中を流れていくかというと、そうではなく、途中でひもを軸として腸がアコーディオンの様に手繰り寄せられ、閉塞を起こしてしまいます。手繰り寄せられた腸は血行障害を起こし、放っておくと壊死してしまいます。

以前ヒモを飲んだというワンちゃんが病院に運ばれて来ました。

病院に来た時には口からヒモの一端が出て来ており、飼い主様がそのひもを強くひっぱたがなかなか出てこないとのことでした。元気がなく、口から出ているヒモをしきりに噛み切ろうとしています。この時はすぐさま手術を決断し、お腹を開けました。

腸がルーズソックスの様になり、真っ赤に充血しています。おそらく口から出ているヒモを引っ張ったことで、遠位の腸が近位に手繰り寄せられたのでしょう。このままでは腸が壊死してしまうので腸を切開しヒモを摘出し、事なきを得ました。

この様に誤食は異物の種類によって対処法が異なります。

パニックを起こさずに、まずはお電話でご相談ください。

 

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taiyo@U-KYO-Animal Hospital

 

8月21日(火) 背骨にできたトゲ

カテゴリー: 診察 

8月21日(火)

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平野:8月25日(土)午後、26日(日)

こんにちは。獣医師の廣畑です。

今回は犬の変形性脊椎症についてお話ししたいと思います。
まず、脊椎とは背骨を構成している頸椎・胸椎・腰椎・尾椎
という一群の骨を指しています。
脊椎は動物の体を支え、神経を保護するという非常に大切な
役割を担っています。
脊椎の間にはクッションとして機能する椎間板があります。
年齢を重ねるとこの椎間板が次第に潰れてきます。
すると、骨と骨がぶつかり合うようになってしまいます。
ぶつかり合うことで摩擦が起き、その刺激によって
骨と骨の間に棘のような骨(骨棘)が形成されます。
下の写真では赤線で囲んだところが骨棘です。



この変化が起きると今までのような柔軟な動きが制限されます。
また、脊椎の神経を保護するという機能が落ちるため、
神経障害が生じて痛み・痺れを感じるようになります。

犬の変形脊椎症では無症状のこともあります。
しかし、中には背中を痛がる・歩き方がおかしい・歩くのを嫌がる
といった症状が見られる場合もあります。

変形性脊椎症の治療は無症状であれば特に治療は行われません。
関節をサポートするサプリメントを与えても良いでしょう。
何かしらの症状が出ている場合は鎮痛剤を飲ませて安静にします。
肥満体型であればしっかりとした体重管理が重要となってきます。
かなり重度の場合は外科的治療を行うこともあります。

脊椎が変形してしまう原因の多くは老化現象です。
それ以外には肥満体型・過度な運動・段差の上り下りなども
原因になることがありますので日々の生活において十分にご注意ください。

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8月19日(日) いろんな血尿

カテゴリー: 診察 

8月19日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 

平野:8月25日(土)午後、26日(日)


こんにちは。
相変わらず蒸し蒸し暑い日が続きますね😵
ご体調崩されていませんか?
私はというと、結構タフなほうで、働きだしてからも滅多に体調を崩しことがないのが自慢なんです👍
日頃からしていることといえば、運動です!
ジムで筋トレやランニングを続けています💪
学生の頃から体を動かして汗をかくことが好きなんです😀
そのおかげかちょっとやそっとでは風邪もひきません👾
運動は大事ですね!
今年もマラソン大会に出ようといくつかエントリー中です!
話は変わりますが、最近オハナの背中に羽が生えました☺笑

可愛くて仕方ないと思っている今日この頃です。

さて、今回のお話のテーマは”血尿”です。
血尿にはいろんな原因があります。
細菌性膀胱炎、膀胱結石、膀胱腫瘍、子宮蓄膿症、前立腺疾患…などなどです。
なかでも今回は、去勢手術をしていない高齢の男の子で多くみられる前立腺疾患についてとりあげてみようと思います。
先日、血尿が認められ、他院で膀胱炎だといわれて抗生剤による治療を開始したものの、ちっともよくならないということで来院された13歳のミニチュアダックスくんがいました。
再度尿検査をするも確かに血が混じっていることを示す潜血反応は認められました。
精査のためエコー検査を行ったところ、えらく前立腺が腫れていることがわかりました。

前立腺の容積は精巣から分泌されるアンドロジェンとエストロジェンという性ホルモンによりコントロールされています。
高齢になると精巣の精子形成能が低下し、これらの性ホルモンの分泌能も低下あるいは異常となります。
するとホルモンのバランスが崩れてしまい、細胞の異常な増殖がおこり前立腺は肥大します。
前立腺が肥大すると直腸を圧迫して便がでにくくなったり、前立腺の中を通っている尿道が狭窄することで血尿がみられたり尿がでにくくなったりします。
このように前立腺肥大は精巣から分泌される性ホルモンの働きにより発生するため、一般的な治療法としては去勢手術が行われます。
それ以外には薬でアンドロジェンの作用を抑制し、前立腺を縮小させることができます。
高齢で手術が難しかったり、希望されない場合に使用します。

今回来院されたミニチュアダックスくんもかなり高齢だったので抗アンドロジェン製剤の薬を使用しました。
すると投薬開始1週間後には前立腺の明らかな縮小が確認され、血尿も治りました。

効果は半年から1年くらい続きますが、また再発する可能性はあります。
なので、体調を整えた上で、去勢手術を検討しています。

このように、"血尿"といっても意外なところに原因がある場合があります。
うちの子が気になるなという方はぜひ一度検査を行ってみましょう。

 

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A.Hyakkoku @U-KYO-Animal Hospital

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