右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

1月8日(日) 今年初めの手術は?☆

カテゴリー: 診察 
1月8日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:1月8日(日)、22日(日)
 百石:1月29日(日)
 廣畑:1月21日(土)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
 

新年明けましておめでとうございます
お正月気分を特に感じないままもう1週間が立ちました
次は暖かい春のさくらを思いながら日々生きていこうと思います


さて今回は、新年第一号の手術に頑張ってくれましたウサギのFちゃんです
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避妊手術を行いました。
ウサギでは子宮腺癌、子宮蓄膿症、子宮内膜過形成、子宮水腫など子宮疾患の発生率が非常に高いです。
種類によっては4歳以上の雌の50〜80%が子宮腺癌になるという報告もあります。
野生のウサギと違って家庭のウサギは妊娠する機会がほとんどありません。
そのため、発情状態が続きホルモンバランスが不自然になります。
それが子宮や乳腺にさまざまな悪影響を及ぼすと言われています。
したがって、避妊手術をすることで子宮疾患を予防することができます。
また、ホルモンバランスが崩れると精神状態まで不安定になり、オーナーとのコミュニケーションをとる上での大きな障害になります。避妊手術することでホルモンストレスが少なくなるために、攻撃性がなくなり、とても飼いやすくなると言われています。
手術をするタイミングですが、6ヶ月齢以降であれば十分全身麻酔にも耐えられるようになります。しかし、1歳をすぎてくると子宮間膜に脂肪が大量に付いてくるので、手術する際に血管が確認しづらかったりと不都合なこともでてきます。なので、なるべく1歳くらいの若齢のうちに手術をすることをおすすめします。

今回のFちゃんは1歳の女の子でしたが、いささかぽっちゃりさんだったため腹腔内脂肪は顕著でした

それでは手術スタートです。
麻酔を導入し、維持をするために気管チューブを挿入して呼吸をコントロールします。
犬猫と違ってウサギは大きく口を開けないので、ウサギ用の特殊な気管チューブが必要になります。
IMG_3455IMG_3450

まずはお腹の毛をしっかり刈り、消毒していきます。
IMG_3434

切皮し、中から卵巣子宮を引き出します。
IMG_3435

卵巣子宮をしっかり把持して脂肪の中に埋もれている血管の走行を確認しながら、超音波メスで切除していきます。
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Y字型の子宮が引き出されました。
IMG_3441

子宮の根元で結紮し、卵巣子宮を切除します。
  IMG_3442IMG_3444

あとは腹筋、皮下織、皮膚を順に縫合して、手術終了です。
IMG_3446IMG_3449

ウサギは嘔吐しない動物なので、術前の絶食絶水は必要ありません。
むしろ絶食絶水をすると腸の運動が悪くなってしまうのでしない方がよいとされています。
なので術後もしっかり覚醒ができたらできるだけ早いうちに食事を開始していきます。

Fちゃんも術後数時間後にはもう元気に退院していきました。
よく頑張ってくれました

これで新年すっきりとした気分でスタートできますね
病気は予防が大事です
大切な家族といつまでも一緒にいたいですもんね

ウサギの避妊手術、去勢手術について気になることがあればなんでもご相談くださいね




それでは今日はこの辺で・・・ 
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1月3日(火) 何回も何回も、、、

カテゴリー: 診察 
1月3日(火)

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 廣畑:1月21日(土)
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明けましておめでとうございます!!(*゚∀゚)っ
元日は久々に家族みんなで過ごしてきました(′∀`)
皆さん、2017年もどうぞ宜しくお願い致します!

皆さん、お家のワンちゃん・ネコちゃんが頻繁にオシッコを
するということはありませんか?
それは膀胱炎の可能性があります(;´Д`)
通常の膀胱では感染に対する複数の防御因子を持っています。
ところが、免疫力の低下や結石ができてしまうことによる排尿障害などによって
この防御因子が破綻すると、膀胱での細菌感染が生じ膀胱炎となります

膀胱炎では先程の頻尿以外にも血尿濁った腐敗臭を伴う尿の排泄
などが見られます(´;ω;`)

また、糖尿病のワンちゃん・ネコちゃんでは
膀胱炎になりやすいと言われています
これは尿中の糖が増加すると細菌が増殖するのに
適した状態になってしまうためと考えられます

膀胱炎を起こした尿はアルカリ性であることが多いです。
そして、その状態が続くとストラバイトという結晶が形成されます(; ̄Д ̄)
4-905-thumbnail2

この結晶が尿の通り道を塞いでしまうと、最悪の場合尿道閉塞となります。
尿道閉塞になると急性腎不全へと進行していきます(´;ω;`)
このように膀胱炎は進行していくうちに、より重症化していきます

尿中に細菌が増殖していることが確認されれば
抗生物質により膀胱炎は治癒します( ・Д・)
そして、ストラバイト結晶が形成されていれば尿を酸性化する食餌へと
切り替えれば結晶もやがてなくなります。

しかし、最近シュウ酸カルシウムという厄介な結晶が増えています(´・ω・`)
1500402

ストラバイトは先程ご紹介したように食餌療法が可能ですが、
シュウ酸カルシウムは食餌療法では溶解しません
そのため治療としては外科的に摘出するしかありません(´;ω;`)

先日、尿が濁って臭いということで来院されたワンちゃんの
尿検査を実施しました。
すると、下のようなものが観察されました。
hirohata
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細長い棒状のものが細菌です(((( ;゚д゚)))
尿中にはこんなにも細菌がいましたが、抗生剤による治療で
今は完治し臭いも消えています(・∀・)

膀胱炎は一般的な病気ですが、悪化すると厄介です
早めの治療で悪化を防ぐ事が十分可能になるので、
頻回のオシッコに行くという症状が見られれば膀胱炎を疑い
一度病院で検査してみる事をお薦めします( ・Д・) 

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12月31日(土) エネルギーの源(☆v☆)

カテゴリー: 診察 
12月31日(土)

今年も今日で終わりっ
あっという間の一年でした
3月に今の場所に移転をし、新しくスタッフも増えて、右京動物病院にとっても大きな変化があった年でした。
去年の夏から京都にやって来た私にとっても、たくさんの人たちや動物たちとの出会いがあり、とても充実した毎日を送る事ができました
この仕事をしていると、なんとかしたいのにできない葛藤に悩まされることがたくさんあります
こうしてあげたいのにできない…
考え抜いた結果行った方法でも上手くいかないこともあります
だからこそ治療に耐えて元気になってくれると、心の中でおもいっきりガッツポーズをしたくなります
病気を治すためには私たち獣医師の力だけではうまくいきません。
オーナーさんと力を合わせて初めて動物さんたちは元気になってくれます。
手術後のお迎えを待つ子たちがオーナーさんの顔を見た時の表情といったら…
最高にステキな笑顔をしています

つい最近にもそのような出来事がありました。
12歳、ヨークシャテリアの女の子のAちゃんです。
最近頻尿がひどいということで来院されました。
超音波検査で膀胱内に腫瘍が見つかり、より詳しくみるためにCT検査を行いました。
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膀胱から尿道にかけて腫瘍が広がっており、このままだとおしっこがでなくなってしまうという恐ろしい状況でした
そんなわけで、早急に手術を行うことになりました。
年末というのもあって手術の予定も埋まっていたため、夜診察終わり次第の手術になりました。

開腹をして膀胱を露出し、切開します。
その際大事な血管に触らないよう慎重に…
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中から腫瘍が見えてきました。比較的境界明瞭な腫瘍です。
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切除していく際には、腎臓から入ってくる尿管の出口を間違って切ってしまわないように注意する必要があります。また取り残しのないようにできるだけマージンを確保するように切除しますが、腫瘍が尿道にまで若干及んでいたため難しい手技になりました。
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切除できればあとは膀胱を閉めて、閉腹して手術終了です。
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術後しばらくは膀胱から尿道にかけてカテーテルをいれて、オシッコがでるのを確認します。

手術の翌日、オーナーさんが面会に来られました。
それまで術後の痛みもあるせいか伏せて寝ていたAちゃんは、オーナーさんの顔を見るなり立ち上がり、尻尾を振ってお部屋から出して出してと大興奮でした 
そんな姿をみることが私たちのエネルギーの源なんだと感じます

Aちゃん本当によく頑張ってくれました
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それではみなさま、今年一年本当にありがとうございました
これからも家族のようなお付合いを、どうぞよろしくお願いいたします



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12月25日(日) 高齢大型犬の子宮蓄膿症、よく頑張りました。

カテゴリー: 診察 
12月25日(日)


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今年のクリスマスは23〜25日がうまく金、土、日の週末と重なりましたね。
皆さんは良いクリスマスを過ごされましたか?
24日はもともと愛犬ジャンの誕生日でもあっため、私はゆっくりと感傷に浸って過ごす事が出来ました。 
25日の本日はスタッフ皆で忘年会を開催しました。
多いに飲んで食べて楽しんで、来年に向けてスタッフ一同充電完了です。

そして23日の祝日はというと・・・
午前中診察のみなので、午後は事務にでも久々に行こうかな、と思っていたのですが・・・
午前中に子宮蓄膿症の大型犬が来院しました。
もともと当院に以前より通われていた方で、ホテルBlog等でもお馴染みの顔です。
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いつもは元気に挨拶してくれるのですが、、、
その日は食欲もなく、嘔吐を繰り返し、顔もグッタリしています。

急いで 各種検査をおこなって、診断をつけにいきます。
血液検査では感染の指標でもある白血球やCRPが上昇していました。
レントゲン検査、エコー検査と言った画像検査では大きく腫れ上がった子宮が確認されました。
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中には液体が貯留しており、各種検査結果からも子宮蓄膿症で間違いなさそうです。
子宮蓄膿症についてはブログでも何度も書いていますが、
高齢の未避妊メスに起きやすい細菌感染症で緊急疾患の一つでもあります。
放っておくと細菌が全身にまわって多臓器不全をおこしたり、腹膜炎を生じる事もあります。

祝日の午後でしたが、スタッフには残ってもらって緊急手術をおこなうことになりました。
手術前の準備をしている間に昼食をかきこんで、手術スタートです。
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注意深くお腹を切開すると、中からは膿が大量に貯留した子宮が出てきました。
この後に卵巣や子宮を摘出していきますが、大型犬のため血管はお腹の奥深くの方に隠れてしまい大変でした。
出血に注意しながら一つ一つ確実に処理していきます。
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無事に子宮と卵巣が出てきました。
これらを切除して、腹壁を縫合、手術は無事に終了です。
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痛々しい傷口ですが、よく頑張って乗り切りました。
あとは点滴や抗生剤などによる内科治療で回復を祈ります。
高齢犬で状態も悪かった為、術後管理も注意が必要です。

そして術後2日目では。。。
このように元気も食欲も回復して きました。
山場を乗り切ってくれてホッとしています。
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やはり若いうちの避妊手術は重要ですね。
乳腺腫瘍等の発生率も防ぐ事が出来ますし、
若いうちであればリスクもほとんどありません。
腹腔鏡であれば傷口も今回のように大きくならず負担も最小限です。


結局バタバタのクリスマスでしたが、このように助かる子がいてくれれば頑張れます。 
年末年始は他の病院も閉まっているところが多いため、恐らくバタバタとなってしまうでしょうが気合いを入れて頑張りたいと思います。
でも、できるだけ事故等には注意して穏やかな年末年始を送って下さいね。

院長 

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12月11日(日) 大型犬の腹腔鏡下避妊手術

カテゴリー: 診察 
12月11日(日)

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 院長:11(日)、18日(日)
 百石:12月23日(金)
 廣畑:12月26日(月)
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本日もお休みをいただきましてありがとうございました。
今日もとても寒い一日となりましたね。
私は朝一番より大阪での心臓外科手術でした。
無事に手術も終わって、ホッとしながら京都に帰ってきました。
度々の休みで申し訳ありませんが、未来の獣医療のためとご理解ください。

さて今日は腹腔鏡のお話です。
以前から腹腔鏡の話はお伝えさせていただいていますが、
本当に最近は問い合わせも多く、遠方からの患者さんも多数いらっしゃいます。
7割くらいの患者さんが、腹腔鏡での避妊手術を希望されているように感じます。
それだけ動物に負担の少ない治療を求められている方が多いのでしょう。

今回は大型犬の腹腔鏡の避妊手術です。
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ホワイトシェパードの女の子、体重は30キロ近く、手術台からはみ出そうな勢いです。

実は獣医師が一番緊張する手術は避妊手術かもしれません。
健康な子に負担をかけないように手術するのはもちろんのこと、
何かあるなんてことは万一でもあってはいけない手術ですから。

その中でも大型犬の避妊手術というのは相当大変です。
卵巣やその血管がお腹の奥深くに存在し、視野を確保するだけでも大変です。
それを引っ張り出して、結んだり切ったり。
助手も汗をかきながら必死に術野を確保しなければなりません。
そのためどうしても傷口は大きくなります。

しかし今回は腹腔鏡での避妊手術のためそのようなデメリットが全て解消されました。
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三箇所の小さな穴からカメラと鉗子をを挿入していきます。
お腹の奥深くの方でもカメラでくっきりと確認することができます。

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画面上で卵巣の血管や周囲の脂肪組織を切除していきます。
出血の有無もより鮮明に把握できます。

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そして一番下の穴から卵巣と子宮を取り出してきます。
(この際に卵巣の大きさによって、少し傷が大きくなります)

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無事に卵巣と子宮が摘出された後は、お腹の三箇所の穴を縫合していきます。
一つが5mm〜10mmくらいの大きさの非常に小さな傷です。

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これで最後に皮膚を縫合すれば、手術終了です。
従来の避妊手術と比べて圧倒的に傷口が小さく、安全に手術することができました。
手術時間も40分ほどです。
もちろん当日の日帰り手術で、元気に尻尾を振って帰って行ってくれました。

このように獣医師の中では一番嫌な?手術でもある大型犬の避妊手術でも
腹腔鏡であれば安全に負担なく行うことができます。

腹腔鏡での避妊手術を実施している動物病院は全国的にも非常に少なく、
飼い主さんもその存在を知らないことが多いです。
近年でこそ都市部では導入されるようになってきましたが、京都ではまだまだのようです。
導入費用も技術も人員も高度なものを必要とされるため、なかなか広まらないのでしょう。
しかし当院では可能な限り動物に負担をかけたくないという思いから
昨年より私が他府県の医療センターや海外講師に教えを乞い、この手術を実施しています。

子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などは心配だけれども
避妊手術で負担をかけたくないと思われている方はご相談ください。
そして将来的に悪性乳がんで亡くなってしまうような子がいなくなれば・・・いいですね。

院長

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12月6日(火) 耳が痒くて、、、

カテゴリー: 診察 
12月6日(火)

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いよいよ12月になりましたね!
今年は沢山やり残したことがあり、個人的に少し残念な1年になりましたが
来年に持ち越して頑張りたいと思います(′∀`)

さて、お家のワンちゃんが耳を気にしているような仕草を見かけたことは
ありませんか?
例えば、後ろ足で耳の周りを頻繁に掻く・頭を振るなどの行動が見られれば
耳を気にしているんじゃないかと疑ってみてください('A`)
ワンちゃんがそのような行動を取る原因の1つに外耳炎があります。

外耳炎は鼓膜から外側の耳道に炎症が発生した状態を言います。
この外耳炎を何も治療せず放置していると耳道が石灰化し、
耳道を外科的に摘出してしまわなければいけなくなる場合もありますので
早期の治療が重要になってきます(TДT)

外耳炎は耳が垂れたワンちゃん、耳道内の毛が多いワンちゃん、
先天的に耳道が狭いワンちゃんが発症しやすいと言われています。
耳道内の毛が多いワンちゃんとしてはトイプードル
先天的に耳道が狭いワンちゃんとしてはフレンチブルドッグパグチワワ
などの短頭種が挙げられます(´;ω;`)

耳が赤く痒そうという理由で病院に来るワンちゃんでは、
多くの場合、耳の中でマラセチアというカビの1種が増殖しています
下の写真の真ん中に雪だるまのような形をしたものがあるのがわかりますか?
小さすぎて分かりにくいかもしれません(/TДT)/
マラセチア廣畑ブログ

マラセチアはどんなワンちゃんにも存在している、いわゆる常在菌というもので
普段はそんなに悪さをしません(`・ω・´)
しかし、湿度が高い梅雨の時期や耳垢が溜まった状態になるとみるみる増殖し
痒くなるなどの悪影響が出てきます
マラセチアが増殖すると下の写真のようになります(TДT)
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ものすごい数ですね
こうなるとワンちゃんは耳が相当痒いはずです(´・ω・`)
そんなワンちゃんのために点耳薬による治療と
定期的な耳のお掃除をしてあげればで症状は改善されます!
ただし、ここで気をつけて頂きたいのが綿棒を使ったお掃除は危険ということです(; ̄Д ̄)
綿棒では耳の中を傷つけてしまう危険性もありますし、
耳垢を余計に耳の奥の方へ押し込んでしまう可能性もあります。 
綿棒を用いない耳の掃除の方法としてに耳用の洗浄液を用いた方法があります!
病院では検査に必要な耳垢の採取のために綿棒を用いることはありますが、
掃除は決まって洗浄液を用います。

痒みなどの症状が治まっても耳のお掃除は定期的にしてあげてください。
そうすれば、マラセチアが耳の中で増殖することを防げますし、
有効な予防法にもなります( -д-)ノ
洗浄液を用いたお掃除の仕方が分からないという方は、看護師・獣医師に
いつでもお聞きください!!!

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12月4日(日) 腸が大変なことに…(>o<;;)

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12月4日(日)

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いよいよ冬本番ですね
寒さが大嫌いな私にとっては厳しい季節が続きます
手先の冷えが一段ときつくなる今日この頃です


さて、今回は緊急事態で病院に駆け込まれたミニチュアダックスのMちゃんのお話です
Mちゃんは去年くらいから、股の鼠径部の筋肉の隙間から腹腔内の臓器などが突出してしまう
鼠径ヘルニアという病気をもっていました。 

ヘルニアとは何かが突出してしまう病態のことをいいます。
ちなみに、よく耳にする椎間板ヘルニアは椎体と椎体の間から椎間板物質が突出して脊髄を
圧迫する病気です。

Mちゃんは元気食欲がなく吐いている、ということで来院されました。
かなりぐったりしていて熱も低く、可視粘膜も蒼白した状態でした
以前から認められる鼠径ヘルニアが昨日から急にさらに大きくなってきたということでした。
鼠径部あたりが頭大くらいに腫れているので歩くこともできません

ヘルニアの内容物を確認するために、レントゲン検査と超音波検査を行いました。
柏木ミーモ柏木ミーモ エコー
かなり大きく突出しており、ヘルニア嚢内に液体が貯留しているのが分かります。

おそらく腹腔内の腸管あるいは子宮がヘルニア孔から突出し、
それが挟まってしまっているのでは…

そんな最悪な事態を想像しながら、いざ手術です
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ヘルニアの直上を切開していきます。
IMG_2903

中から内容物をくるんだヘルニア嚢がでてきました。
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慎重に剥離し、突出している根元のヘルニア孔を探索します。
IMG_2914

腹腔内から子宮と腸管が突出しているのが確認できました。
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腸管はヘルニア孔のところで絞まっていたために腸閉塞を起こし、広範囲に壊死していました。
壊死した腸管は真っ黒く変色していました。

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腸管の壊死した部分を切除し、正常な部分同士を吻合します。
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腸管と絡まって一緒に突出していた卵巣子宮も摘出しました。

ぽっかりあいた穴をしっかり縫合し、閉腹していきます。
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なんとか無事手術終了です
予想以上の大手術でした
IMG_2954

あとは吻合した腸管がしっかり機能してくれることを祈ります
術後2日間は絶食絶水になるので、その間は点滴で栄養をしっかり入れていきます。
24時間点滴流しっぱなしの状態で、Mちゃんはお部屋でお利口さんにしてくれていました。
術後3日目で少しずつどろどろの流動食を開始していきます。
Mちゃんは流動食もしっかり食べてくれて、日に日に回復してくれました

鼠径ヘルニアは犬でそれほど珍しくはありません。
よくみられるのは腹腔内の脂肪が少し突出する程度で、そのまま様子をみている子も
たくさんいます。
ただ、中にはMちゃんのように何かの拍子に穴が拡張し、腹腔内の臓器がゴボッと出てしまう
場合があり、命に関わるような緊急事態を引き起します。
最悪な事態に至らないようにケアしてあげることが飼い主の務めだと、私は思います
気になる事があれば、何でもご相談くださいね

 

それでは今日はこの辺で・・・ 
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11月28日(月) お尻のデキモノは・・・

カテゴリー: 診察 
11月28日(月)

12月休診

11月18日は愛犬ジャンの5周忌でした。
5年前とのことで寂しさも薄れては来ていますが、
節目ごとではしっかりと思い出して、声をかけてあげることにしています。

またジャンに献花をくださった方もいらっしゃいました。
本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

さて今日はお尻周りのデキモノのお話です。 
肛門周りのデキモノを総じて肛門周囲腫瘍と言いますが、
その多くは「肛門周囲腺腫」といって良性です。
しかし2割ほどは 悪性の「肛門周囲腺癌」、「肛門嚢アポクリン腺癌」でもあり注意が必要です。

今回は13歳のチワワの男の子にできた肛門周囲腫瘍は以前から存在していたものの
急に拡大傾向を示し、出血も見られるようになりました。

良性の場合であれば、去勢手術をしてやると退縮することもあるので
一旦去勢手術をしてからしばらくデキモノの経過を観察するかという話もあったのですが、
今回は悪性だった場合を考慮して、去勢と同時にデキモノも摘出しようということになりました。
摘出臓器を病理検査に提出しないと、そもそも術前に悪性・良性の判断ができないためです。 
といっても一度去勢をして経過を見るのも一つですので、この辺は主治医とよく相談されるのがいいでしょう。

これが手術前の写真ですが、赤丸で囲った部位2カ所にデキモノがあるのがわかります。
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これを切除していきますが、できる限り肛門周りの筋肉は温存できるように摘出していきます。
そうでないと術後に排便障害などが出るためです。
しかし腫瘍細胞を取り残してしまってはいけませんから、そのあたりは思い切りの良さも必要です。
IMG_2850
そして肛門周りは粘膜や筋肉が多く、非常に手術中に出血しやすいのが問題です。
しかし今回は半導体レーザーを使用して切除しているため、出血が非常に少なくなっています。
出血量を少なく手術をできるのがレーザーの素晴らしいところですね。
それだけ手術時間も麻酔時間も、動物の負担も少なくなります。

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そしてデキモノを無事に摘出終了です。
そのあとは傷口を丁寧に縫合していきます。
排便障害が出ないように気をつけて皮膚の形成も行います。
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これで無事に手術終了です。

あとは病理検査の結果を祈るだけ・・・
 IMG_2086
結果は「肛門周囲腺腫」ということで一番安心できる結果でした。
マージンも良好、腫瘍細胞がしっかり取り切れているとのことで問題なしでした。

このように去勢手術をしていないワンちゃんは高齢になると、
肛門周囲腺腫や前立腺肥大、会陰ヘルニアといった様々な疾患が生じてきます。 
高齢になってからの麻酔は若い時と比べてリスクも高くなります。
子供を産ませないと決めているのであれば、避妊・去勢は早めにしてあげたほうがいいでしょうね。
 
愛犬ジャンも子供を産んでからは早めに去勢手術をしたおかげで、
男性ホルモン由来の病気にはかかることなく生涯を全うできました。

去勢が何となくかわいそうだな、と考えられている方も手術を検討していただければと思います。
当院では腹腔鏡やソノサージを用いて手術を行えますので、身体への負担はすくないですので。

それでは明日は夜間診療がありますので早めにこんばんは寝ることにします。
寒くなってきていますが、皆さんも身体をご自愛ください。
飼い主が倒れてしまうと動物たちはもっと困りますしね。

院長

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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11月22日(火) 救急です!!!

カテゴリー: 診察 
11月22日(火)

皆さん、こんにちは(′∀`)
来月神戸のルミナリエが始まりますね(・∀・)
見に行かれた方も多いと思いますが、私はもう何年も行けていないので今年こそは行ってみたいですね!笑


さて、先日、お腹がパンパンに膨れ上がったダックスフンドが
日曜日に来院されました( ・Д・)
このお腹の膨らみは昨日までは見られず、
当日の朝に急に膨れてきたということでした

レントゲン検査を行ったところ、、、

浅瀬アンオペ前①浅瀬アンオペ前②


お腹の中では胃が膨れ上がり、捻れてしまっています(((( ;゚д゚)))
この病態を胃拡張捻転症候群と言います。
この病気はご飯を一気に沢山食べてしまったり、
食後の激しい運動によって起こるとされています。
グレートデン、ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバー
などの胸が深い大型犬で発症しやすいと言われています。
ただし、小型犬・中型犬でも発症する危険性はあります

症状としては、
・何度も吐こうとしているのに吐けない
・大量のよだれ
・お腹が急に膨れてくる
・背中を丸めて苦しそうにしている
・そわそわして、落ち着きがない
などが見られます(;´Д`)

胃拡張捻転症候群は1分1秒を争うような命に関わる病気ですε=ε=(;´Д`)
そのため診察時間中ではありましたが、緊急手術が行われました
手術では胃内のガス・内容物を除去し、胃を正常な位置に戻します。
またこの病気は再発しやすいので、再発防止のために胃が動かないよう
胃壁固定術というものを実施しました。
IMG_2512IMG_2513


手術は無事に終わりました。
手術後のレントゲン写真がこちらです。
浅瀬アンオペ後①浅瀬アンオペ後②

胃の大きさも捻れも元に戻っています(^∀^)
しかし、安心はできません
胃が膨れ上がったことによってお腹の血流が悪くなっていたわけですΣ(´д`;)
それによって手術後に不整脈など様々な障害がでてくる場合もあります。
そういったことが起こるため、その後3日間は入院する必要がありました
幸い入院中は何も起こることなく元気に退院されました(・∀・)

胃拡張捻転症候群を起こさないためには、
・食後数時間は散歩や激しい運動をさせない
・ご飯を一気に食べることができないような食器を使う
・1回のご飯の量を減らす
などが有効になりますので覚えていただければと思います(。・ω・)ノ゙

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11月20日(日) モルモットのオシッコ事情(・_・;;)/

カテゴリー: 診察 
11月20日(日)

私事ですが、先日お誕生日を迎えまして、一つまた歳をとりました
女性としては素直に喜べる年齢でもなくなってきましたが…
いろんな方にお祝いをして頂けると、やはり嬉しいものですね
これからもこんな私をどうぞよろしくお願いいたします


さて、今回はモルモットのMちゃんのお話です。
ある日Mちゃんは、血尿がでているということで来院されました。

診察してみると…オシッコの出口のところが硬く腫れています 
BlogPaint
レントゲンをとってみると…
BlogPaintBlogPaint
なんと尿道に結石がつまっていたんです

現時点ではかろうじてオシッコは出ていますが、このまま放って置くと結石がどんどん大きくなりオシッコがでなくなってしまいます

というわけで、その翌日急遽手術をすることになりました。

まずは全身麻酔をかけます。
鎮静剤の注射をして導入し、マスクで吸入麻酔をして維持します。
IMG_2700
カテーテルを入れて尿道を確認しながら、尿道の一部を切開します。
すると、見えてきました
大きな結石です慎重に圧をかけながら結石を取り出します。
IMG_2706
無事、1cmを超える巨大なゴツゴツした結石が出てきました
IMG_2713
あとは切った尿道と皮膚を縫合して終了です。
IMG_2710
麻酔からもすぐに覚めてくれて、Mちゃんはその日に元気に帰っていきました
その後もオシッコはスムーズに出てくれているようです

モルモットの尿結石はカルシウムを成分に含むものがほとんどです。
発生原因は遺伝や栄養バランスの不均衡、飲水量不足、細菌感染などが考えられています。
栄養面ではやはりカルシウム含有量の多い食餌が結石の形成に影響していると言われています。
適切な食餌や生活環境を守って、病気の予防につとめましょう



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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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