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右京動物病院ブログ: 診察

5月21日(日) 最近はやり(!?)の誤食に要注意!!

カテゴリー: 診察 
5月21日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 百石:5月27日(土)午後


もう5月も後半にさしかかりましたね
4月5月は動物病院にとってはフィラリア検査のため、一年の中で最もバタバタする時期です
長くお待たせしてしまうことが多くなってしまい、大変申し訳ありません
その子その子にあった医療が提供できるよう努めてまいりますので、
どうぞ宜しくお願いいたします


さて、今回は最近やたらと多い、誤食をしてしまった1歳の猫のNちゃんのお話です。
Nちゃんは嘔吐が止まらず、元気も食欲もないとのことで来院されました。
血液検査でも、食べてないせいかかなりの脱水がみられ、ミネラルのバランスもくずれて
しまっていました。

若い猫ちゃんで、急に元気食欲がなくなり吐いている、といった症状を示す原因で多いのが
誤食です。
遊んでいたおもちゃを飲み込んでしまったり、ぶら下がっているヒモ状のものを飲み込んで
しまったり…
若い好奇心旺盛の猫ちゃんたちはとにかく気になるものをすぐに口にしてしまいます 
 
誤食を疑う場合、まず行っていく検査がバリウムの造影検査です。
バリウムを飲んで消化管の流れをみて、どこかで通過障害がないかを確認します。

Nちゃんもさっそくバリウム検査を行いました。
飲んだ直後から時間をおいてレントゲンを撮っていきます。
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普通猫ちゃんの場合は1時間もすれば胃から腸へ流れていきます。

それがNちゃんの場合は何時間たってもバリウムが胃から流れきりません。
それに腸のある部位でバリウムの流れが止まっています。
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おそらくその部位に異物が詰まり腸が閉塞しているのでしょう。

そこでNちゃん、手術をして異物を取り出すことになりました。 

開腹し腸管をだし、閉塞部位を探します。
腸粘膜はかなり炎症しており、腸管の一部は色が変色していました。
おそらく異物が無理に腸管を通過しようとしたためでしょう。
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硬い異物らしきものを発見しました。
IMG_5038

腸管を切って異物を取り出します。
IMG_5040

摘出できたらあとは漏れのないようにしっかり腸管を縫合していきます。
IMG_5042

閉腹して手術終了です。
術後は2日間絶食絶水をし、3日目から流動食を開始していきます。

誤食をしてしまう子は繰り返すことが非常に多いです。
日頃からおもちゃを口にくわえて遊ぶ子は要注意です
おもちゃ以外にもNちゃんのように、敷いているマットをかじったりとかぶら下がっている
ひもを飲みこんだりとか…知らないうちに飲み込んでしまっていることが非常に多いです。
飲み込んでしまえるようなものは日頃から周りに置かないように徹することが大事です
大切な家族を守れるのは一緒にいる家族しかいません
事故のないようしっかり管理してあげましょう



それでは今日はこの辺で・・・ 
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5月16日(火) 油断大敵!!

カテゴリー: 診察 
5月16日(火)

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 百石:5月27日(土)午後
 三浦:5月20日(土)

学会・勉強会等参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。


だんだんと気候の良い日が増え、外に出るのが楽しい季節になってきましたね
先日は、今年度初登山!で比叡山に登って参りました
昨年は雨ばっかりで一度も山に行けなかったのですが
今年は最初から良い天気に恵まれ、とても嬉しいです


さて、本日は、どんな子にも起こり得る出来事をご紹介します。

早速ですが、これは何でしょうか?
そして、どこから見つかったものでしょうか?

IMG_4757IMG_4758






答えは、おもちゃの欠片。
見つかったのは、ゴールデン・レトリバーのSちゃんのお腹の中です。

Sちゃんは、「何度も吐く」という主訴で来院されました。
血液検査・レントゲン検査で確定診断が出せなかったため
最初は吐き気止めや点滴で様子をみることになりました。

しかし、数日経っても吐き気が治まらず…
内視鏡検査と試験開腹に踏み切ることになりました。

その結果、腸に異物が詰まり、腸閉塞を起こしていることが分かりました。

実際の写真がこちらです。
IMG_4745





中央の丸い塊が異物です。
その右側は血流が悪くなり、腸の色が黒っぽく変色しています。

IMG_4750





腸を切開し、中に詰まっている物を取り出しました。

出てきたものが、最初の写真のものでした。
腸の状態は変色はしていたものの、血流は残っていたため
異物を取り出し、切開した部分を縫い直すだけで手術は終了しました。
もう少し発見が遅れていた場合、腸が壊死し、
壊死した部分を切除することも必要だったでしょう。

手術後は吐き気も治まり、Sちゃんは元気に退院されました


この「異物の誤食」。
若いときに多い傾向にありますが、高齢でも食べてしまうことはあります。
ウチの子は大丈夫!とは決して思わないでください。
ちょっとした油断が事故を起こしてしまうこともあります。

お家の環境を整えてあげること
壊す可能性のあるおもちゃは十分に注意して遊ばせること
口にくわえたものを放すトレーニングをすること

など、できる限りの対策を行いましょう!
それでも食べてしまったときには、すぐに相談してください。


また、Sちゃんの場合は、最初の来院時から異物の存在を強く疑っていました。
年齢と症状、検査結果からということもありますが、
以前にもおもちゃを食べたことがあると、飼い主様がお話してくださったからです。
その為、治療への反応をみて、次のステップをすぐに提案することができました。
飼い主様と会話のなかで、治療方針が変わってくることも多々あります。
些細なことでも、遠慮なくお伝えいただければ幸いです


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5月14日(日) イタグレの骨折治療 〜ロッキングプレート&海面骨移植〜

カテゴリー: 診察 
5月14日(日)

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 平野:5月14日(日)
 百石:5月27日(土)午後
 三浦:5月20日(土)

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診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。

こんばんは、院長の平野です。
ゴールデンウィークは5日もお休みをいただき、本当にありがとうございました。
開業以来3日以上の休みをとったことがなかったのですが、スタッフに甘えて長期のお休みをいただきました。
母の古希の祝いを兼ねて、10年ぶり近くの家族旅行に行ってきました。
普段はバタバタとしており精神的な余裕もない日々を送っておりますが、久々にゆっくりと羽を伸ばすことができました。
患者さんにはご迷惑をおかけしたかもしれませんが、これで心身ともに充実しまた一段と仕事に励めそうです。本当にありがとうございました。

また本日も急遽臨時の休みをいただきまして申し訳ありません。
心臓病で命の危ないワンちゃんの手術を実施しておりました。
緊急的に手術が入ってしまうと、今後もこのようなことがあるかもわかりませんが、
一つでも命を救うために努力していますので、どうぞご理解お願いします。

さて本日のブログは、骨折してしまったワンちゃんのお話です。

イタリアングレイハウンド(通称イタグレ)は手足が細く長いため、非常に骨折リスクの高い犬種です。
ちょっとした段差などを飛び降りた衝撃で折れてしまう事も珍しくありません。
また軟部組織(筋肉など)が非常に薄く、癒合不全を起こしやすい犬種としても非常に有名です。
そのため骨折治療においては獣医さん泣かせの症例です。

今回のワンちゃんは以前にも骨折をしているのですが、今回は反対側の腕が折れてしまいました。
ソファから飛び降りただけでこうなってしまったとのことです。
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痛々しいですが、手先の方が変に曲がってしまっているのが見るだけで分かります。
レントゲンを撮影すると・・・

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予想通り、腕の先端の方で骨折しています。
いわゆる橈尺骨骨折(とうしゃっこつこっせつ)です。

すぐに外固定を施して、手術に臨みます。
先ほども記述した通り、
イタグレは癒合不全といった骨折の治癒不全が生じやすい犬種でもあるため、
今回はロッキングプレート(PAX)海面骨移植という方法を選択しました。

ロッキングプレートは通常の金属プレートよりもより強固な固定を得る事が出来ます。
また海面骨という骨を自家移植することで、より回復率が高まります。

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痛くて可哀想だけど、頑張ろうね。
私の休診日でしたが、急遽予定をキャンセルして手術に臨みます。

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注意深く皮下の組織、筋肉を分けていくと骨折部分の骨がみえてきました。
レントゲン通り、パックリと折れてしまっています。

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折れた骨を整復(元の位置にもどして)して、金属のプレートをあてがいます。
今回はPAXシステムという欧米で使われる最新のロッキングプレートを日本に輸入して使用しています。

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鉗子による固定がずれないように注意深く骨にドリルで穴をあけていきます。
穴があいた後は、特殊なスクリュー(ネジ)を入れて固めていきます。

IMG_4669 IMG_4672
これでプレート固定が完了しました。
通常であればこれで後は縫合して手術終了というところですが・・・
今回は癒合不全を起こしやすいイタグレという事も考慮して海面骨移植を実施します。

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肩の骨に小さな穴を開けたあと、中から海面骨という柔らかい骨を採取してきます。
それを骨折部分の周囲に埋め込んでいきます。
これでやれる事は全てやりきり、手術は完了です。

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術後のレントゲンですが、骨が綺麗にくっついている事が分かります。
無事に手術は成功しました。
あとはしばらく安静にして退院です。

このようにイタグレの骨折では癒合不全に注意した治療が必要になります。
もちろんトイプードルなどでも癒合不全などの合併症は生じやすく、その発生率は骨折症例の20パーセント近くにもなるといわれています。
ですので、近年ではロッキングプレートを使った従来よりもより強固で安全な手術を実施しています。

高いところから飛び降りるなどしてしまい、骨折が疑われる場合は安静にして出来るかぎり早急にご来院下さい。
そしてまずは何より、骨折しないように注意する事が必要です。
これからもより合併症や副作用の少ない治療を積極的に取り入れていく事で、
動物に優しい医療を提供していきたいと考えています。
何かありましたら、いつでも当院スタッフまでご相談下さい。

院長

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5月7日(日) ハムスターのKくん頑張りました(^o^)/

カテゴリー: 診察 
5月7日(日)

みなさんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
リフレッシュできましたか?
私は滋賀県の近江八幡まで、
焼き立てのバームクーヘンを求めて弾丸旅に行って参りました
午後から出発したのもありますが、渋滞にも当然のように巻き込まれ、
到着したのがなんと閉店5分前
なんとかギリギリセーフで念願のバームクーヘンを頂くことができました
ホワホワで濃厚な味わいで美味でした〜
エネルギーチャージしたところで、また明日からはりきっていきましょう 


さて、今回は小さな身体で手術を頑張ってくれましたハムスターのKくんのお話です。
Kくんは首の付け根あたりに大きな腫瘍ができて、
それがどんどん大きくなっているとのことで来院されました。 
腫瘍はKくんの頭大くらいあり、歩くとひきずってしまうほどで、
Kくんもかなり気にしているようでした
ハムスターさんはなんせ身体が小さく、麻酔を維持するのがかなり難しいです。
オーナーさんと相談し、悩みに悩んだ結果、
これからのKくんの生活の質をあげるためにも手術することとなりました。

手術前の状態です。吸入麻酔で維持します。
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切皮し、腫瘍を周りの組織から徐々に剥離していきます。
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ある程度剥離できたら腫瘍に向かっている血管を結紮し、摘出します。
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大きな腫瘍が摘出できました
 IMG_4706

皮膚を縫合して手術終了です。
ゆっくり覚醒させていきます。
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術後はお邪魔だった塊もなくなってスッキリ
元気に過ごしてくれています
切除した腫瘍の病理検査結果も良性腫瘍ということで、予後は良いということです

小さな身体でもKくん頑張ってくれました
また病院に遊びに来てね〜


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4月23日(日) 猫の上腕骨粉砕骨折(プレートロッド法)

カテゴリー: 診察 
4月23日(日)

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 平野:5月4日(木)〜7日(日)
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だいぶ暖かい季節になりましたね。
桜も散ってしまい少し寂しい気もしますが、
私的にはスギ花粉がどんどん少なくなっているのが嬉しい今日この頃です。

今回は猫ちゃんの骨折の症例紹介です。
ある昼下がりに他院さんより紹介のお電話がありました。
「上腕骨骨折の治療をお願いします。開放骨折の危険性もあります。」
すぐに来院を指示してきてもらいました。

どうも飼い主さんから話を聞いてみると冷蔵庫の上から誤って落ちてしまったようです。
打ち所が悪かったのか、レントゲンを撮影してみると上腕骨が折れてしまっていました。 
上腕骨1  上腕骨2
よく見てみると、骨片と呼ばれる骨のかけらがいくつかあります。
骨折しているのは一箇所だけではなく、粉砕骨折のようです。
しかも骨折している先端が尖っているため、皮膚を突き破りそうな勢いです。
これは大変な手術なるな・・・と覚悟を決めました。

また緊急性を要しますので一旦外固定を施した後、
すぐに準備を整えて手術を実施しました。

IMG_4020 IMG_4021
手術前の写真ですが、腕があらぬ方向に曲がってしまっています。
かわいそうだけど、元気に歩けるようになるため頑張ろうね。
(以下手術の写真が出ますので、気になる方はご注意ください。)

全身麻酔を施して、患部を消毒。
皮膚を切開して、筋肉を分離していきます。
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肘の近い部分には神経や血管も走っているため、誤って傷つけたりしないように注意が必要です。

IMG_4029
骨折部位を確認できました。
やはりレントゲンでの読み通り、いくつかの骨片が見つかりました。
複雑骨折では通常のこて方法では支える強さが弱いために、工夫が必要です。
今回は骨の中にピンも入れて支えをつくる「プレートロッド」という方法を選択しました。
また離れてしまった骨片を寄せるためにラグスクリューというものも使用しました。

IMG_4043
まずは肩近くの骨よりピンを挿入していきます。
これで支柱を作った後に、プレートと呼ばれる金属の板を設置します。
今回はこのプレートにもこだわりました。
ロッキングプレートと呼ばれる、より強固な固定ができるものを使用しています。

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ドリルで骨に穴を開けた後に、ドライバーでネジを入れていきます。
間違った場所に穴を開けると、さらに骨が砕けてしまうので繊細な手技が必要です。
集中して注意深く作業を進めます。

そして・・・
IMG_4088
無事に骨を整復することができました。
あとは筋肉および皮膚を縫合して手術は終了です。

上腕骨3 上腕骨4
術後のレントゲンでもしっかりと整復が確認できました。
これで後は安静にして、骨が癒合するのを待つだけです。
よく頑張りました。


このように猫ちゃんでも高いところから着地に失敗して骨折してしまうことは稀にあります。
今回は冷蔵庫でしたが、キャットタワーや吹き抜け・・・
家の中には危険がいっぱいです。
なかなか注意するのは難しいかもしれませんが、
少し運動神経の悪い猫ちゃんや、年をとってきた猫ちゃんの場合は注意してください。

当院ではロッキングプレートやピンを用いて様々な整形外科手術に対応しております。
今回は獣医さんからの紹介でしたが、最近はこのように同業の先生からご依頼いただくケースも増えてきています。
頼っていただけるのは本当に嬉しくてありがたいことです。
ただそれだけに責任は重大ですので、これからも技術の研鑽に励んでいきたいと思います。
これからも常にレベルアップを目指しますので、どうぞよろしくお願いします。

院長

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4月16日(日) まだまだいけます!!

カテゴリー: 診察 
4月16日(日)

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まだまだ肌寒い日が続きますね
ぽかぽか日光浴ができる日が待ち遠しいです
年明けに大手術をしてから早3ヶ月が経ったアムロはというと…
今のところ再発もなく、元気にしてくれています
かなり痩せ細ってしまっていたので、とにかくたくさんご飯をあげ続けていると、
体重が1kgほど増えて逆にむっちりしすぎているくらいです
そんなアムロも今月お誕生日を迎えて、ひとつまたおじいちゃんになりました
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私が大学生の時に、ご縁があって研究室の先生から引き取ってきた子なので、
実際の年齢は不明なんですただかなりおじいちゃんであることは間違いないです
今はとにかく次のシーズンを一緒に迎えれることを目標にしているので、
とりあえず今シーズン桜を見る事ができてホッとしています 
次は夏に一緒に海に行けることを目標にしてアムロと生きていこうと思います
みなさまの暖かい応援のメッセージに感謝感激です


さてさて、今回は今年20歳を迎えるネコのKちゃんのお話をしようと思います。
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Kちゃんは病院が移転する前から通ってくれている常連ネコさんで、
何年も前から腎不全を患っていて、定期的に点滴に来てくれています。
Kちゃんは少々…いや、かなり!?気性が荒めのネコちゃんでありまして、
ネコ待合いでどこからともなく聞こえてくるうなり声を
耳にされたことのある方は多いのではないでしょうか
毎度診察室に入る前から戦闘態勢にはいっていて、
診察台の上に出てもすぐさまタオルにくるまれてしまうので、
実際お顔をしっかり見ることがほとんどありません
点滴が終わってキャリーバッグの中に戻った後は、
挨拶代わりのお決まりのネコパンチが飛んできます
スタッフも慣れたもので、パンチが飛んでくる前に上手いこと扉がシャットダウンです
そんなこんなでKちゃんとは長〜いお付合いをさせていただいています

そのKちゃんがここ最近体調が優れず、体重も昔に比べるとぐんと減ってしまいました
いよいよ食べないということで来院された時には、
腎臓の数値が目一杯に上がっており、ひどい脱水状態に陥っていました
連日通院して皮下点滴を行いますが、なかなか食欲が戻りません
次の手段として静脈点滴をするために入院治療をすることになりました。
Kちゃんのいつもの勢いはなく、パンチも飛んできません
お預かりの際、そんなKちゃんを見てオーナーさんの目にも涙が浮かびます
24時間静脈点滴を流し続け、回復を待ちます

入院3日目、脱水は改善し腎臓の数値も下がってきました
Kちゃんも大分といつものように怒ってくれています
そしてなんと…Kちゃんようやくご飯を食べてくれたんです
ただ、恥ずかしがりやのKちゃんは食べているところを見られるやいなや、
すぐにそっぽを向いてしまいました
IMG_4448
ある程度腎臓の数値が回復したところで、Kちゃんいよいよ退院となりました
オーナーさんにお返しする時も、いつものKちゃんらしくうなってくれていました
これからはまた今までと同じように、皮下点滴のため通院してくれます。
Kちゃん、これからもまだまだお付合いよろしくねぇ

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4月11日(火) 検査は大切ですね

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4月11日(火)
 
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こんにちは!
京都に住んで1年が経ちましたが、気付いた事が!
それは京都は桜の木が非常に多いということです。
神戸・神奈川・青森と住んできましたが、京都の桜の木の多さには
ビックリしました
京都でもお花見がしたいと思う今日この頃です(^∀^)

先日スケーリングのために来院されたM・ダックスのMちゃん。
この子は13歳と高齢だった為、全身に異常は無いかスケーリング前に
詳しく検査することとなりました。

まずは、血液検査。
肝臓や腎臓の値に異常は無く、問題は無さそうでした。

続いて、レントゲン検査。
お腹を横からレントゲン撮影したに異常な所を発見、、、
岡本ミント1 

お腹の中に大きな塊が見られます
これはおかしい、、、

岡本ミント2

 お腹を上からレントゲン撮影すると、
身体の左半分に大きな塊があることが判明しました。
上の写真では身体の左右が逆転しているため、
写真で身体の右側に塊があれば、それは実際には
身体の左側に存在していることを意味しています。

これは何なのか、、、
エコー検査で探っていきました。
その結果、この大きな塊の正体は『腎臓』であることが判明しました。 
Mちゃんの左側の腎臓が異常に大きくなっていたのです。

BlogPaint

ちなみに、右の腎臓はこんな感じ。

BlogPaint

左右の腎臓で明らかに大きさが違いますよね(((( ;゚д゚)))
今回のMちゃんの体格だと、正常な腎臓の大きさは約3〜5㎝くらいです。
ですが、左側の腎臓は約7.6㎝と正常よりも大き目。
 なぜここまで大きくなってしまったのか、、、
それは腫瘍などでは無く、腎臓の中に液体で満たされた嚢胞ができていたからでした。
この状態を腎嚢胞と言います。
この腎嚢胞ですが、臨床上問題になることはそこまでありません。

この日、Mちゃんの身体の状態は良好でしたが、
念のためスケーリングは延期となりました。
腎臓は肝臓と同じで沈黙の臓器です。
ある程度まで悪くならないと臨床症状は出てきません
中〜高年齢のワンちゃんネコちゃんを飼われている方は注意して下さい。
気づかないうちに腎臓がどんどん悪くなっているかもしれませんよ

5月からフィラリア予防が始まります。
予防前にフィラリアに感染していないかチェックするため血液検査します。
その時同じ血液を用いて一緒に肝臓や腎臓の機能は低下していないか、
この機会に詳しく血液検査することを強くお勧め致します!!!

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4月2日(日) 病気の早期発見のために!!

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4月2日(日)

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日に日に暖かくなっていきますね
寒いのが大嫌いな私にとっては待ち遠しい季節です
朝晩は未だに寒くてこたえますけどねぇ
今年こそどこか京都のお花見に行けたらなぁ〜と思ってます
おすすめの場所がありましたらぜひ教えてください

さて、今回はラッキーな元気な女の子、Sちゃんのお話です。
Sちゃん は9歳でシニアな時期に突入したこともあり、
人間ドックならぬドッグドックを行うことになりました。
ドッグドックにはいろんなコースがありますが、
シニアの子であれば一般身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査など
一通り全身をスクリーニングできるコースがおすすめです。

Sちゃんは一般身体検査、血液検査、レントゲン検査では
ほぼ異常なしという結果だったのですが、唯一超音波検査で異常所見が認められたんです
お腹の中の各臓器にエコーをあてていきます。
すると…膀胱粘膜の一部に塊があることを発見しました。
このようにみえるものには、炎症で腫れている場合や血餅が付着している場合、
腫瘍化している場合などが考えられます。 
その判断のために、膀胱内にカテーテルを挿入して
直接、その塊をつつくことによって組織を採取し、
細胞診および遺伝子検査を行いました。 

その結果、膀胱の移行上皮癌という
非常に悪性度の高い癌である可能性が高いことがわかりました。
Sちゃんは食欲も元気もあって、何の症状もありません。
なので、予想もしなかったこの結果にオーナーさんはショックが隠しきれず、
目に涙を浮かべられていました
しかし、そうも言ってられません。
せっかく無症状の状態で早期に発見できたのですから、早急に手術して切除すればいいんです
すぐさまCT検査を行い、癌の浸潤度合いやその他の臓器への転移の有無を確認します。
幸いなことに、現時点では癌は一部分に留まっており、
他臓器への転移も認められないということでした。
そうとわかればすぐさま手術です

開腹し、膀胱を取り出してきます。
IMG_4166

外から触って腫瘤の位置を確認し、膀胱を切開していきます。
IMG_4174

すると中から腫瘤が出てきました。
IMG_4176

取り残しの無いように、腫瘤の周りをできる限り大きくとって切除します。
IMG_4182
 
膀胱のだいたい3分の1を切除しました。
IMG_4184

あとは膀胱を閉じていき、閉腹して手術終了です。
IMG_4191IMG_4195

術後傷口がくっつくまでしばらくは、膀胱内にオシッコがたまらないように
膀胱内にカテーテルを留置します。
その間もしっかり排尿が確認でき、Sちゃんは術前と変わらず元気食欲バッチリです 
術後5日目でカテーテルを抜き、その後も自分でしっかり排尿できています。

採取した腫瘤の病理組織学的検査では、やはり移行上皮癌という
悪性腫瘍であるとの確定診断がでました。

犬の膀胱の移行上皮癌は、初めにも言いましたが、非常に悪性度が高く、
浸潤度も転移率も高い恐ろしい癌です。
多くは血尿や排尿困難などの症状で来院されます。
ただ、そのような症状が出ている時点で、ある程度進行してしまっているケースが多く、
手術しても取りきれずすぐに再発してしまったり、最悪手術不可能な場合もあります。
Sちゃんはドッグドックでたまたま発見できたため、癌自体もまだ小さく、
取り残しなく完全切除することができました。
本当にラッキーでした
今後は再発がないか定期的にチェックし、予防的に低用量で抗癌剤を使用するかを検討中です。

Sちゃん、これからもまだまだ長生きしようね

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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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3月19日(日) みんな頑張ってます!!

カテゴリー: 診察 
3月19日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:3月26日(日)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。


みなさまにちょっとしたご報告があります
先日私、とあるフルマラソンに参加しまして、見事完走しました
それも自己ベスト更新できたんです 
最近いろいろ大変なことが続いていたので、なかなかトレーニングが
思う程できず不安いっぱいだったんですが、 なんとか達成できました
アムロも応援に駆けつけてくれて、ゴール後は思わずギュッと抱きしめちゃいました
普段は家の近くなど京都市内をぐるぐる走ったりしてます。
マラソン好きな方、いらっしゃいましたらぜひぜひラン友になりましょ〜

IMG_3441


さて、今回は15歳のラブラドールのおばあちゃん犬Mちゃんの、
頑張った闘病生活についてのお話です。
Mちゃんは嘔吐と下痢が認められ食欲がないという主訴で来院されました。
血液検査の結果、膵炎であることがわかりました。
今までも何度か膵炎のお話はしたことがあると思いますが、
Mちゃんの場合は膵炎に加えて腎不全も併発していました。
腎不全では腎機能が落ちることで水の再吸収が十分にできず、
身体が脱水してしまいます。
脱水は膵臓にも悪影響を与えます。 
膵炎は脂肪分の高い食事やストレスがスイッチとなって発症する事が多く、
程度によっては膵臓自体や膵臓周囲の臓器にまで炎症が波及し、
腹膜炎を引き起して亡くなってしまう場合もあります。
治療はとにかく点滴をして水分を入れ、膵臓への灌流を増やして
膵臓の循環を良くすることが大事になってきます。
腎不全も同様に、点滴をすることで
腎臓の血流を良くして腎臓の機能を助ける必要があります。
Mちゃんは2日ほど通院で皮下点滴を行いましたが、
なかなか症状が改善されず、3日目に入院での静脈点滴の治療に変更しました。 
入院になった日も朝から激しい水下痢をし、黄色の液体を何度も吐いていました。
もちろん全くご飯は食べようとしません
膵炎の薬やあらゆる吐き気止めの薬など、何本もの注射を打つ毎日が続きます
それでも下痢、嘔吐はなかなか止まらず、いっさい何も食べようとしません。
膵炎、腎不全以外に何か原因があるのではないか…
それならば次する検査は…
通過障害の有無を確認するためにはバリウム検査や内視鏡検査が必要になってきます。
オーナーとも相談し、もう一日改善がなければ追加の検査をしようかということになりました。
入院6日目、全く食べてないMちゃんが心配で、
オーナーさんが手作りのささみ入りのおかゆを持ってきてくださいました。
半分ダメもとでそのおかゆをMちゃんの口元までもっていきました。
するとなんと!パクっ…パクっ…と、Mちゃん食べたんです

IMG_4101

さすが、愛情たっぷりのご飯は格別なんですね
私たちも嬉しさのあまり泣けてきちゃいました
その翌日もさらにおかゆをパクパク食べてくれて、
嘔吐、下痢もなんと止まっているんです
血液検査でも膵臓の数値、腎臓の数値ともに徐々に下がってきました

Mちゃんほんとに良く頑張ってくれました

実はMちゃん、ちょうど1年前くらいに胆嚢切除という大手術を受けていて、
驚きの回復力でそれ以降もずっと元気にしてくれていました。
Mちゃんの生命力には脱帽です
ご長寿Mちゃんこれからもまだまだ元気でいてくださいね

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3月14日(火) 真っ赤!

カテゴリー: 診察 
3月14日(火)

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 平野:3月26日(日)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
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4月まであと2週間!
あと2週間で私が右京動物病院に勤め始めて1年が経ちます。
思い返せばこの1年はあっと言う間でした。
多分来年の今頃も同じことを言っていると思いますが、
皆様どうぞよろしくお願いいたします(´∀`)

さて、今回は嘔吐と下痢を主訴に病院に来たT・プードルのF君のお話です。

IMG_3208

F君は朝から食欲と元気が無く、
何回か嘔吐と下痢をしていたということでした。
F君は診察中にも下痢をしたのですが、、、
その下痢は真っ赤な色をしていました

IMG_3211

血液検査・エコー検査などの結果から
F君は急性膵炎を発症していることが判明しました。

急性膵炎を発症しやすい犬としては、
・肥満気味の犬
・高脂肪食を食べている犬
・中年齢のテリア犬種
・様々な種類のご飯を食べている犬
などが挙げられます。

症状としては、今回見られた食欲不振・嘔吐・下痢以外にも
・元気消失
・腹痛
・黄疸
などが見られる場合があります。

急性膵炎に特異的な治療というのはありませんが、
輸液などによる早目の治療開始が重症化を防ぐ
鍵となると言われています。

そのため、F君はそのまま入院となりました。
次の日も下痢は続いていたものの、
先程写真でお見せしたような便に血が混じるということは治まりました。

日が経つにつれ食欲も徐々に出てきて、元気も取り戻していったF君。
入院中お母さんがご面会に来られた際には尻尾降り降りで大喜びでした。
約1週間の入院が終わり、元気に帰っていきました(・∀・)

しかし、これからも注意が必要です
なぜならば急性膵炎は寛解後に再発することが多いのです。
再発させないために、低脂肪食による食事管理が重要です。
基本的にはずっと低脂肪食を食べ続けていくことになります。

膵炎は時に膵臓だけではなく全身に影響して
様々な合併症を招く恐れがある怖い病気です(´;ω;`)
今回は早目に治療を開始できたこともあって
そこまでの重症化は見られませんでした。
最初の真っ赤な下痢を見たときは心配しましたが、
元気になってくれて本当によかったです!(o^∇^o)ノ

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