右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

8月2日(金) なんとも痛々しい・・・

カテゴリー: 診察 

8月2日(金)

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三浦:8月12日午後(月)、18日(日)

こんばんは、獣医師の國廣です。
いよいよ8月に入りましたね。今年の夏は猛暑ならぬ酷暑で、
仕事中汗がしたたってきます😅
まだ夏らしいことができていないので、海や花火など楽しみたいですね!
先日は久しぶりに父親と食事をしてきました。
旬のハモ!最高ですねー!

梅肉との組み合わせが絶妙でした😋
院長や分院長はお肉の写真でしたが、私は海鮮で対抗してみました!笑
嵯峨嵐山の駅の近くにあるお店なので、ぜひぜひ行ってみてください。


ではでは、本日のテーマはトイプードルのTちゃんのお話。
1年ほど前より口に腫瘍ができており、「悪性黒色腫(メラノーマ)」と診断がついていました。
そこから積極的な手術は望まれず、漢方治療や免疫を向上させる治療で、
余命半年から今までとても元気に過ごしていました。

しかし、最近その腫瘍があまりにも大きくなりすぎており、
ごはんが食べにくそうになってきました。
またメラノーマはとても悪臭が漂ってくるもので、
飼い主様もとても臭いが気になるとのことでした。


ほんとに痛々しく、かわいそうです。
もう1度腫瘍の切除をする提案をさせていただくと、
今回は手術をすることを決断してくださいました。

今回の手術の目的はもちろん根治ではなく、
・食事が取れるようにすること
・腫瘍の臭いをなくすこと
の2つでしたので、ギリギリのところで腫瘍を切除しました。(以下術中写真がでます。)
まずは術野の毛がり、消毒を行います。
本当に腫瘍は恐ろしいですね。

続いて、止血を行いながらゆっくりと切除していきます。

そして切除後、きれいに縫合していきます。

現在では抜糸も終えて、臭いもなくなり
食事もしっかりと食べれるようになりました。
飼い主様も大満足です。

このように手術は根治する目的だけではなく、
その動物のQOLを維持してあげるためにすることもあります。
手術と聞いて抵抗のある方も多いと思いますが、一度気軽にご相談してください。

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7月28日(日) 誤食にはご注意を!!

カテゴリー: 診察 

7月28日(日)

お祭りの季節ですね!
特にどこかのお祭りに行ってきたわけでもなく、これから行く予定があるわけでもないんですが😅
お祭りは子どものころから好きでした😃
花火はもちろんですが、何よりも屋台が好きで、なかでも屋台の焼きそばがたまらなく好きでした😍
あの庶民的な味がなんともいえません😋
今年もどこかお祭りに行けたらな〜と思う今日この頃です。

さて、今回はなんとか命拾いしたプードルのRちゃんのお話です。
Rちゃんはある日の時間外に、吐き続けていることを主訴に来院しました。
2歳と若齢であったことと、急性発症ということから、何か変なものを誤食してしまっての中毒や腸閉塞などの可能性が考えられました。
レントゲン検査では特に異常所見は認められず、血液検査では炎症の数値が中等度に上昇していました。
エコー検査では胃の内容物が滞留しているのが確認でき、十二指腸あたりにエコーを通さない、異物を疑うような病変が確認されました。

翌日再度確認しても、変わりませんでした。
やはり異物がかなり疑われたため、内視鏡検査をすることになりました。
すると、空腸あたりに腸を閉塞している塊を発見しました。

把持鉗子でつかもうとしますが、塊が大き過ぎて動かすことができません。
したがって、開腹手術で腸切開をし、異物を取り出すことになりました。
実際に腸を見てみると、黒く変色し炎症が激しく、一部壊死しかかっているような箇所もありました。

異物がある箇所の腸を切開し、異物を取り出します。

その後は腸をしっかり縫合していきます。
破れたり隙間があいていたら、腸の内容物がお腹の中に漏れ出てしまい、腹膜炎を引き起こして、最悪亡くなってしまうこともあります。
慎重に縫合し、最後に漏れがないかの確認をします。

問題なければ閉腹です。

術後はRちゃん心持ち楽そうな顔つきになっていました。
飼い主様とのご面会の時も尻尾を振ってくれていました!

腸を切っているため術後3日間は絶食になります。
徐々に元気に回復してくれて、約1週間後に退院できました。

異物の誤食は若齢の子で多くみられます。
それも一度する子は二度三度、、、常連さんが多いです。
口に加えて遊んだりするのが習慣づいてしまっているのでしょう。
腸閉塞は手遅れになると命を落としてしまうこともあります。
そうならないように大切な家族を守ってあげましょう!

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7月26日(金) 舌腫瘍の減容積手術 〜術中写真が出ます〜

カテゴリー: 診察 
7月26日(金)

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こんにちは。

いきなりですが先日食べたステーキの写真載せときます。(かけてます笑)

リブロース500gになります。この肉肉しい赤身。最高ですね。

見たら食べたくなってくる。。

いきなりステーキおすすめです。

 

今日はスタッフの青柳さんのワンちゃん、アラタにできた舌腫瘍についてお話しします。

 

そもそもアラタは3ヶ月前に肝臓に巨大腫瘍があることが発覚しており、残念ながら根治ステージにないことがCTにて診断されていました。

CT撮影時に舌に3センチほどの腫瘍があることも分かりましたが、舌腫瘍根治のために舌全てを切除することは余生のQOLを著しく低下させるだけだということで、分子標的薬の使用のみとし、経過を追っている状況でした。

しかし3ヶ月が経過し舌腫瘍もかなり大きくなり、食べ物を飲み込む事が困難になってきました。

肝臓腫瘍は拡大していますが、本人もまだまだ長生きしてくれそうなので、QOL向上のため舌腫瘍の減容積手術を実施することにしました。

減容積手術とは根治的に腫瘍全てを切除するものとは違い、サイズを小さくすることを目的とした手術です。

アラタの舌腫瘍に対して根治手術を実施する場合、舌を根本から切り落とさなくてはならず、もともと限られた時間しかないアラタにとってそれは好ましい治療とは言えません。

そこで今回は飲み込みやすくなる事を目的とした減容積手術を選択しました。

かなり大きく拡大した腫瘍が舌の根本にあります。

これだと食べ物は食べにくいはずです。

舌は出血しやすい組織なのでレーザーを使い切開していきます。

張り切りすぎて大きく切除してしまうと舌筋がなくなり舌が動かなくなってしまいます。憎き腫瘍ではありますが深追いせずに取れる範囲ギリギリを攻めていきます。

なんとか切除が完了しました。

組織を寄せていき、縫合して手術終了になります。

 

痛々しい手術ですがなんとか頑張ってくれました。

ほんとよく頑張った。

 

術後も舌は使えてそうなのでホッと。元気に食べれるようになってくれる事を祈っています。

また舌腫瘍が大きくなっても、何回でも取ってあげるからね。

それはそれでなんか怖いか笑

 

 

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7月19日(金) ジメジメのこの時期には

カテゴリー: 診察 

7月19日(金)

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こんばんは、獣医師の國廣です。
7月も半分が過ぎて、本格的に夏が始まったかなー?と思いきや
天気の悪い日が続き、まだまだ梅雨を引きずっているような気がします。

さてさて、先日の日曜日には大学の同級生の結婚式に行ってまいりました。
新郎新婦とも同じ部活で、なおかつ新郎の方は獣医学部で特に仲の良い同級生だったので、
胸が熱くなりました。
結婚ラッシュがぼちぼちやってきますが、私にもそのタイミングが来るのでしょうか?笑
挙式場もとても穏やかな気持ちになれる場所でした。



では、本日のテーマはこの時期にちなんで
「皮膚病」についてお話させていただきます。
夏に近づき、じめじめとしたこの時期ですと
普段の診察よりも皮膚の診察が増えてきます。
皮膚の診察で重要なポイントとしては
・犬種
・皮疹の場所
・皮疹の種類
などがあります。

例えば柴犬のこの子!

口周りの痒み、発疹を主訴に来院されました。
性格的な問題で詳しい検査は行えませんでしたが、
柴犬といえば・・・
「アトピー性皮膚炎」が多い犬種として知られています。
元々皮膚にトラブルを抱えており、そこに2次的に感染を引き起こします。
こういった子たちは、1度治療に反応しても再発を繰り返したり
またはなかなか完治まで持っていけないことがあるので注意が必要です。

続いては、シーズーMIXの子!
写真は前肢だけですが、赤みが強く出ているのがわかります。

シーズーもこれまた皮膚病を起こしやすい犬種です。
なぜかというと体がよくべたつく「脂漏症」が多いからです。
この脂漏は皮膚の細菌や真菌が極めて繁殖しやすくなってしまい、
悪化要因を増やしてしまいます。
こういった子たちには、シャンプーの習慣をしっかりつけ
清潔に保っていくことが重要となります。


この子もシーズーですが、
慢性的な皮膚炎の結果、皮膚がカチカチになり
「苔癬化」を起こしています。
また黒ずんだ部分は「色素沈着」が起きています。

今回は3例紹介しましたが、
この時期の皮膚病はまだまだ来院されています。
シャンプーなどの外用療法、抗生剤などの内科療法、フードによる食事療法など
様々な治療がある皮膚病ですが、
その子に応じた適切な治療を選択し、見極めていかなければなりません。

何かありましたら、またご相談、ご来院ください。

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7月16日(火) 仔猫応援隊

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三浦:7月21日(日)

こんばんは!獣医師の三浦です。
百石先生同様、私も先週から風邪をひいてしまいました😷
皆様にはもちろん
スタッフにもたくさんの迷惑と心配をかけてしまい
健康でいる事のありがたみを身に染みて感じています。
そして家で咳き込んでいると、
警戒心の強いつぶちゃんはドン引きした顔で逃げていきます…悲しいです。

さて、最近は仔猫がたくさん保護されてきています🐈
とっても元気な子もいれば、残念ながら命を落としてしまう子も多いです。
そんな中、頑張ったのはこの子

連れてこられた時、ぐったりでご飯が食べられない状態でした。
何よりも気になったのは、四肢の麻痺。
後肢への強い刺激にかろうじて反応するぐらいで、
自分で動かすことができなくなっていました😣

血液検査は異常なく、レントゲンで頸部の異常が認められました。

頚椎の一部がぐちゃっと潰れたようになっています。
レントゲンだけでははっきり分かりませんが、
恐らく頸椎を損傷し、それに伴い神経障害が生じたと考えられます。
保護される2日前までは元気だったようなので、
高いところから落ちたなどの外傷によるものでしょう。

この小さな体では、出来る事は限られています…。
幸い食欲はあったので、頸部を固定して安静にし、様子を見ることにしました。
少しでも麻痺が改善すればと、補助的に鍼治療も行いました。

最初は鍼も無抵抗

お風呂も無抵抗な状態でした。
ところが数日かけて、だんだんと麻痺が改善してきました。

自分で移動できるようになり、
1週間ほどで、前肢も後肢も正常な反射を示すようになり
無事に退院の日を迎えることができました🎉

首のテープが邪魔なようで、写真ではまだ動きにくそうですが😅
「伏せ」の態勢ができるのも、大きな成長なんです。
長い入院生活、頑張ったね!

仔猫はとても弱く、いつ状態が悪化してもおかしくありません。
せっかく保護してもらった命をつなぎ留めれるよう、
これからも全力でサポートしていきます💪

 

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R.Miura@U-KYO-Animal Hospital

 
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7月14日(日) 3本足でもへっちゃらさ(^o^)//

カテゴリー: 診察 

7月14日(日)

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平野:7月30日(火)
三浦:7月21日(日)


毎日梅雨空が続きますね☔
どんよりとした空の下で、珍しく風邪をひいてしまいました😷
熱が下がったと思ったら今度は咳がとまらなくて、声が出ません😵
診察の際には聞き辛い声で大変失礼いたしました🙇
体調が悪いと大好きな運動もできないのがまたまた残念です😩
健康って大事ですね😅
食事と睡眠!しっかりとりましょう!

さて、今回はとっても元気なBちゃんの少し痛々しいお話です。
Bちゃんは以前から前肢の跛行がみられていたんですが、レントゲン検査では特に異常がみられず、経過をみていました。
何ヶ月もして、やっぱり改善がみられず再度レントゲンを撮ったところ、今度は骨が明らかに溶けて破壊されている所見が認められました。

骨の腫瘍を疑います。
骨が破壊されるのでかなりの痛みを伴います。
また骨が薄くなってきているので、このまま放っておくと病的骨折を起こしてしまう可能性があります。
治療法はというと、場所が場所だけに、断脚をするしかありません。
オーナーさんと相談した結果、前肢の断脚手術をすることとなりました。


筋肉を露出し、順に切断していきます。

もちろん血管や神経も丁寧に切断します。


肩から全て取り外す形で無事手術を終えました。

なんとも痛々しい手術でした。
術後翌日、それでもBちゃんはすぐに起立してご飯も完食!
本当に強い子です!!

病理検査の結果、骨肉腫という非常に悪性度の高い腫瘍でした。
腫瘍を切除できたとしても、転移や再発することが非常に多いです。
それを防ぐために術後に抗癌剤治療を行います。
抜糸をして傷口がきれいになってきた時点で、抗癌剤スタートです。
ここでもBちゃん、副作用にも負けずとっても元気に過ごしてくれています。
抗癌剤治療はまだ始まったばかりです。
これからも元気いっぱいで乗り越えていってくれるよう、全力でサポートしていきたいと思います!
Bちゃん頑張ろうね💪😃

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7月12日(金) メラノーマ  〜術中写真が出ます〜

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7/15(月)

ご迷惑をお掛け致します。ご了承下さい。

 

 

 

こんにちは太陽です。

来週月曜15日は久しぶりの休みです。

観れていない映画を観に行こうか、大好きな『いきなりステーキ』を食べに行こうか今から楽しみです。

最近いきなりステーキではリブを500グラムに大盛りご飯を一杯がマイブーム。不思議ともたれないので気に入っています。

肉肉しいステーキが食べたいと思う方はぜひ行ってみてください!レアがオススメです。

 

 

今日は口唇部に発生したメラノーマの話を少し。

ブログでもよく出てきていると思いますが、メラノーマとは癌の名前で、悪性黒色腫とも言います。

名前の通りメラニン色素を含んでおり、黒い見た目をした癌です。全身どこにでも発生する可能性がありますが、毛が生えていない部分に発生するメラノーマは悪性度が極めて高く、発見時にはすでに転移していることも多い怖い癌です。

中でも口腔内にできるメラノーマは一番悪性度が高く、根治的な治療が難しい獣医師泣かせな嫌な癌です。(爪の根元に発生するメラノーマも極悪です)

今回は口唇部にしこりができたとのことで、セカンドオピニオン希望で来院されました。


見た目はそれほど黒くなく、一見するとただのデキモノのように見えます。

しかし、口周りにできるしこりはかなり慎重に診断を進めていかなくてはなりません。

相談の上すぐ切除手術を実施しました。

 

取り残しがないよう、口腔内の粘膜ごと切除します。

 

Kちゃんはやんちゃな性格なので抜糸が必要ない方法で縫合し、手術終了。

大切なお顔周りなのでいつにも増して丁寧に縫合しました。

 

 

病理組織診断の結果、口唇部に発生したメラノーマでした。

今回腫瘍は若干黒色化した部分もありましたが、ほとんどが白色。

このようにメラニン色素をほとんど含まない乏色素性メラノーマや、全くメラニン色素を含まない無色素性メラノーマも意外と多く、メラノーマの中の3割がこのような黒くないメラノーマになります。

やはり油断は禁物ですね。

マージンクリアで完全切除できているという病理診断でしたが、口唇部のメラノーマは局所再発率や転移率が極めて高いため、今後拡大切除や放射線治療、抗がん剤など様々な追加治療を考えなくてはなりません。

今後飼い主様と相談の上、Kちゃんとご家族にとって最善の治療法を見つけていきたいです。

 

口周りと指先にできたデキモノにはご注意を!この情報だけでも持って帰ってください。

 

 

 

 

 

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7月7日(日) 進行性脊髄軟化症、続きます。

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こんばんは、院長の平野です。

先週も休診をいただきありがとうございました。
先週の休みもいつもどおり大阪まで心臓外科の出張手術に行っていたのですが、
前々回はG20開催ということで車では行けず、朝早くより電車に乗って向かいました。
普段人通りの多いところに顔を出すことも少ないため、
久しぶりに梅田や難波の人混みを歩くと疲れてしまいますね。
ただ思ったより大阪がサミットでバタバタしていなくて、それは良かったところです。
そして、この心臓外科手術も当院で現在は対応可能ですので、
僧帽弁閉鎖不全症で手術を必要とされている方はご相談くださいね。

さて今回は先週に手術した進行性脊髄軟化症のワンチャンを2匹ご紹介です。
進行性脊髄軟化症の手術依頼は定期的に入ってくるのですが、
なぜか続くときは続きます。
先週は手術含めて4件ほど問合せのご連絡がありました。

今回の症例の1匹は大阪より。

若いチワワさんです。
正直チワワの脊髄軟化症は非常に珍しいです。
私もかなりの脊髄軟化症の子を多く見ていますが、チワワは初めて見ました。

紹介元は普段画像検査でもお世話になっている動物病院さんで、
進行性脊髄軟化症の診断をきっちりと早期につけていただいたためご依頼いただいてから手術までの流れがスムーズでした。
さすが腕利きの先生が揃っている病院だけあって、確実な診断と的確な紹介タイミングでこちらも非常に助かりました。

以下、手術中の写真になりますので、ご注意ください。

やはりチワワなだけあって、体格は非常に小さく視野は狭かったです。
慎重に剥離や止血を行いながら手術を進めていきます。
まずは本当に脊髄軟化症なのかどうか、つまりは脊髄が軟化(溶けて)しているかを確認します。


少し怖い写真になってしまいますが、
背骨を開けた奥の脊髄がドロっと溶けてしまっています。
間違いなく軟化症です。


そして手術を継続して無事に終了しました。
大きな傷となりましたが、小さな小さな体で本当によく頑張ってくれました。
今回は前足まで進行が見られていないタイミングでの手術でしたので、無事に乗り切ってくれました。
引きつづき内科管理とリハビリ治療を頑張ろうね。

もう1匹の症例は岡山からです。

高齢のダックスフンドの男の子です。
この子は発症してから1週間近くたっており、
前足にまで麻痺が進行してきており非常にギリギリのタイミングでの手術となりました。
前足まで完全に麻痺してしまうと、延髄までの進行もあと少しとなり危険な状態です。

また発症してから期間が長いために、炎症もひどく全身状態も悪化していました。
しかし放っておけば数日で命を落としてしまう危険もあったため、緊急手術となりました。

チワワの子と同様にまずは椎間板ヘルニアの治療を実施して、脊髄の状態を確認します。
やはり進行性脊髄軟化症は間違いないようで、脊髄はドロドロに溶けてしまっていました。
そこから脊髄を大きく露出する手術を実施していきます。


病変もかなり頭側にまで進行していたため、
かなり大きな傷口となってしまいましたが無事に終了です。
現在も入院治療を頑張ってくれていますが、術後2週間を超え乗り越えてくれました。
熱が出てしまうときはありますが、ご飯もモリモリ食べてくれて一安心です。


このように現在では病院からの紹介や、他府県からの依頼で手術を実施することが多いです。
そして進行性脊髄軟化症の治療はスピードとタイミングが明暗を分けますので、どうしても緊急手術となってしまいます。
最近は私の緊急手術で急遽診察ができなくなったり、待ち時間が長くなってしまって大変申し訳なく思っています。
夜中までかかる手術も多々あり、スタッフにも大変申し訳なく思っています。
私も多くのことを犠牲にしなければ行けませんが、それでも命を救えるのはとてもやりがいがあります。
一つの命を救うために、多くの人たちのサポートがあってこそだと感じております。
これからもご迷惑をおかけすることもありますが、小さな命を諦めたくありませんので、ご理解ご協力いただきたいと思います。
チーム医療を大事に精進していきます。

院長

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7月5日(金) 低アルブミンのすすめ

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こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に今年も半分が過ぎました。
年々時が経つのが早くなっており、正直なところ焦ってしまいますが
今は目の前のできることをコツコツやっていき、着実に力をつけていきたいと思います!
梅雨のジメジメした気候に負けずに頑張っていきましょう!

先日は院長と眼科研修でお世話になっている先生と一緒に
おいしい中華を食べてきました😋
あまり食べ慣れていない料理が出てきたり、店の雰囲気も素晴らしかったので
少し緊張しましたが、、、

とても有意義な時間を過ごすことができました。
院長、ごちそうさまでした🙇


ではでは、本日は10歳のフレンチブルドッグKちゃんのお話。
Kちゃんは「1ヶ月ほど前から水様便をしており、徐々に痩せてきている。
食欲もだんだんと落ちてきている。」というものでした。
身体検査と血液検査を実施すると、

アルブミンという蛋白が低くなっており、いわゆる低アルブミン血症を引き起こしていました。
この原因として考えられる病気は
①肝臓
②腎臓
③腸管
のどこかに存在している可能性が高くなります。
それぞれを解説すると、
①肝機能不全により合成できなくなる場合
②尿中に蛋白尿として排泄された場合
③十分に腸管で吸収できなかった場合
になります。

ということで、検査を進めていくわけですが
尿検査、肝機能検査は異常なしでした。
つまり③の腸管が原因の可能性が高くなります。

ここからさらに診断をつけていくために
CT検査で全身状態のスクリーニングを行い、内視鏡生検で胃、十二指腸の病理検査を行いました。
鑑別疾患の中には消化器型のリンパ腫もあったので
飼い主様も非常に心配されていました。

実際の内視鏡の肉眼所見(十二指腸)がこちら。

本来ほとんど凹凸のない腸粘膜が
写真のようにぽこぽこと膨らんでいました。
実際の病理検査の結果は・・・


腫瘍疑いではなく、「リンパ管拡張症」という病気でした。
この病気は先天的になることもあれば
今回のKちゃんのように、炎症や腫瘍などによってリンパ管が閉塞することで起こります。

診断がついて内科治療を始めたところですが、
食欲も少しずつはでてきているみたいです。
しかしまだまだ軟便は続いています。(当初より形にはなってきている。)
今後も状態を見ながら、しっかりと治療していきたいと思います。
投薬が苦手なKちゃんですが、ご家族のみんなとしっかり1歩1歩進んでいきましょう。


今回のKちゃんのような「1ヶ月前からの下痢」など、
慢性的な症状がある場合を高確率で、どこかに病気を抱えています。
気になることがありましたら、ぜひご相談ください。

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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定

 

6月30日(日) 腎臓がえらいこっちゃ!

カテゴリー: 診察 

6月30日(日)

やっと梅雨らしくなってきましたね☔
お散歩大好きなわんこさんたちには楽しくない季節ですが💧
早くスッキリした青空の中、おもいっきり公園で走り回りたいですね!
愛犬オハナも最近はひきこもりがちで、どこにもお出かけできていません🙁
次のお休みこそ、デートしようね😘

さて、今回は腎臓がえらいこっちゃになってたミニチュアダックスのCちゃんのお話です。
かなりぐったりした状態でCちゃんは来院しました。
椎間板ヘルニアで少し前から後肢の麻痺が認められるとのことでした。
お腹がえらく張ってるということでしたが、お腹を触ると膀胱がパンパンになっていました。
飼い主様いわくオシッコはでてるということでしたが、おそらく漏れ出てただけで、しっかり排尿できていなかったのでしょう。
椎間板ヘルニアにより下半身が麻痺してるために、自分でオシッコがだせなくなっているんです。
手で押して圧迫するとおしっこはすっとでました。
しかし、おそらくその状況がしばらく続いていたために、膀胱内で細菌が繁殖し、オシッコが泥水のようになってしまっていました。
重度の膀胱炎です。
それだけではありません。
エコーでお腹の中をみてみると、オシッコをつくる腎臓と膀胱に繋がる尿管までもがパンパンに張れ上がっていました。

出口を失ったオシッコがどんどん溜まり続けた結果でしょう。
腎臓にまで感染が及ぶと全身状態は悪化し、危険な状態になります。
発熱が認められ、血液検査でも腎臓の数値と感染炎症の数値は振り切っていました。
ただちに入院し、静脈点滴をして感染のコントロールをしていきます。
泥水のようなオシッコが溜まってる膀胱を何度も洗浄します。
治療開始1日2日はなかなか状態は変わらずで、腎臓のダメージが大きすぎたのかなとオーナーさんとも厳しいお話をしていました。
ところが3日目くらいから少しずつ腎数値が下がってきて、ものすごい悪臭を放っていた泥水のようなオシッコも少しずつましになってきました。
そのくらいからなんとご飯を食べるようにもなってくれたんです!
飼い主様のお顔にも笑顔がこぼれます😂
日に日に改善が認められ、約1週間で退院できました。
ただ、一度かなりダメージをうけてしまった腎臓は元どおりには戻りません。
エコー検査でも腎盂と尿管の拡張はまだ残っています。
今後は再発しないように、圧迫排尿を毎日続けていく必要があります。
なるべくオシッコを膀胱に溜めすぎないようにし続けなければなりません。
やったことのない飼い主様にとって圧迫排尿はやはり難しいようで、初めのうちはなかなかてこずられていました。
練習あるのみですね!
大切なCちゃんのために、一緒に頑張っていきましょう!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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