右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

6月14日(金) 脾臓腫瘤、乳腺腫瘍、鼠径ヘルニア (術中写真が出ます)

カテゴリー: 診察 

6月14日(金)

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こんにちは太陽です。

ブログシフトが月一回になり、久々の投稿です。ネタに追われる事なく気楽に過ごせるなと思っていたら、今月からまた2週一回に戻りました笑 そんな甘くないですね。。

治療をした子を思い出すいい機会になりますし、いざ書き出したら楽しいのですが、何事もスタートするまでに時間がかかります。

シャワーも浴びるまでにかなり時間がかかるタイプです笑

 

では先日行った手術の話を少し。

お腹に大きなしこりがあると来院されたシェパードのOちゃん。腹部エコー検査では脾臓に大きな腫瘤が見つかりました。CT検査の結果副腎も腫瘍化していることが判明。

副腎は現時点で無害である事、Oちゃんが高齢である事を考え、今回は脾臓腫瘤摘出および乳腺腫瘤の切除のみ行うことにしました。

手術歴があり、腹腔内には癒着が見られ、丁寧に剥離していきます。

腫瘍化した脾臓が顔を出しました。

血管を一本ずつ結紮していき、無事脾臓摘出完了。

 

 

ひとまず閉腹して乳腺腫瘤の切除に取り掛かります。

今回は高齢である事を考え、乳腺の全切除は行わず、発生部位のみ切除していきました。

 

鼠径部にもしこりが密集しており、切開を尾側に広げるしかなさそうです。

また鼠径部に腹腔内と連絡している穴(鼠径ヘルニア)が左右二箇所ずつあったので、突出した脂肪を腹腔内に戻し、ヘルニア孔を閉じます。

かなり傷口が大きくなってしまい痛々しいですが、しっかりと縫合をして手術終了です。

今回お婆ちゃんのOちゃんに対して侵襲性のある手術をするかどうか、とても悩みましたが、オーナー様と相談の上、手術を決断しました。病理検査結果が悪いものでない事を祈ります。

本当によく頑張ったねOちゃん。術後たくさん撫でてあげました。

 

 

 

 

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6月9日(日) 天国へ☆

カテゴリー: あれこれ・・・ 診察 

6月9日(日)

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平野:6月29日(土)


毎日暑いじめじめした日が続きますね😵
朝起きてカラッと晴れている日は決まって朝ランをするんですが、雨だったり曇っている日はなかなか気が乗りません🙁
なので梅雨の時期は運動不足になりがちです😑
そんな日は家の中で筋トレなんかして…💪💦(笑)
健康のためにも、継続は力なりですね👍💫

話は変わって…
先日、ずっと病院に通ってくれていた大好きな子がとうとう天国に旅立ちました。
その子が初めて当院に来てくれたのはもう何年も前のことです。
後肢の不完全麻痺があり、椎間板ヘルニア疑いでした。
慢性経過のため、内科的な治療と週1回のリハビリを欠かさず続けていました。
とにかく食いしん坊で、おやつのためならいくらでも歩行トレーニングを全力で頑張ってくれていました。
そんな姿が本当に愛らしくて、可愛くて、スタッフもみんな大好きでした。
いよいよ後肢の反応が悪くなってきた時には、わんちゃん用の車椅子を装着するようになり、再び大好きなお散歩が自由にできるようになりました。
そんなある日、もともと歯が弱くてほとんど歯はなかったのですが、唯一残っていた2本の犬歯のうちの1本が歯槽膿漏になり、顎自体が腫れてしまっていました。
そこで、年齢が14歳ということもあって、ドッグドックで全身チェックした上で、抜歯を行うことになりました。
すると、その検査で初めて白血病であることがわかったんです。
元気で何も症状がないだけに、とにかくびっくりの一言でした。
ただ、悪性度の高いタイプのものではなかったため、しばらくは無治療で経過観察することになりました。
定期的に血液検査をして、リンパ球の数が増えすぎていないかをチェックします。
発覚してから約1年後くらいの検査で、いよいよリンパ球の数があまりにも増えすぎたため、抗癌剤治療を開始することになりました。
すると、リンパ球の数がみるみる減って、ほぼ正常値にまで下がりました。
しばらくして抗癌剤も中止することができ、とても良好に経過していました。
ところが、またもや異常事態が起こりました。
どんな時でも食欲旺盛だったはずなのに、少しご飯を残すようになったり、挙げ句の果てにはご飯をいらないとまで言うようになったんです
これは間違いなく異常事態です。
血液検査をすると、血中のタンパクやアルブミンが低下していました。
内視鏡検査下で腸生検を行なった結果、リンパ腫という診断でした。
絶句しました。
リンパ腫という病気は、基本的に抗癌剤治療が適応になりますが、無治療であれば余命1ヶ月ももたないといわれています。
特に白血病に併発してリンパ腫が起こる例は非常に珍しくほとんど例がありません。
人のほうでも同じような病態がありますが、予後はかなり厳しいと言われています。
オーナーさんと相談した結果、とにかく抗癌剤を始めていくことになりました。
抗癌剤の効果が大いにみられる一方で、抗癌剤による副作用が負けじと襲ってきました。
もともと食欲がなかった上に、さらに下痢などの消化器症状がでてくるので、しばらくつらい日々が続きました。
それでも、何度となく回復を繰り返してくれて、リンパ腫が発覚してから2ヶ月ほどが経ちました。
抗癌剤の内容も変更しながら経過をみていましたが、いよいよ体重もぐんと減って、とうとうご飯も喉を通さなくなりました。
オーナーさんと二人三脚で、入院の日々が続きました。
そしてある朝、いつも以上に深く寝入っているのを起こして、いつもの朝の処置と検査を始めました。
便で汚れてしまった身体を洗いますが、いつもみたいに抵抗したりしません。
不安に思いながら処置を進めていると、急に前足をピンと伸ばして身体をそらせるような格好をしました。
それと同時に呼吸が止まりました。
すぐさま挿管して心肺蘇生を行いましたが、反応は見られず、そのまま病院のスタッフみんなに囲まれて息をひきとりました。
本当によく頑張ってくれました。
たくさんの病気をかかえていたにも関わらず、いつも元気な顔を見せてくれていました。
あのまーるい愛らしいお顔とおしゃべりの声が頭から離れません。

きっと今ごろ天国でおもいっきり走って、おもいっきり食べて、おもいっきりおしゃべりしてるんでしょうね!
会いたいです。

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6月7日(金) 不明熱

カテゴリー: 診察 

6月7日(金)

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こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に6月ですね!
梅雨入りして、天気が悪い日もちらほら。
雨の日は体が重たいですが、元気にやっていきましょう!

では今回は8歳のダックス×プードルのMIX犬Rちゃんの診察について
4月末ごろに「2日前から食欲がなく、あまり動かない。」という主訴で来院されました。
熱も39.8℃と高熱で、確かにしんどそうでした。
身体検査上、原因がはっきりしませんでしたので、
原因を追求するべく検査を行いました。
血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査と
全身くまなくチェックしていきました。

しかし、炎症タンパクのCRPの上昇と腹腔内のリンパ節が腫れていること以外は正常で
根本的な原因を追求することができませんでした。
CRPの上昇と発熱というところから
・感染性
・免疫介在性
・腫瘍性
などが考えられます。
タイトルにもあるように「不明熱」とは原因不明の発熱のことを指します。
まずは抗生剤をしっかり服用し、感染性かどうかの判断を行いました。

しかし、数日しても状態は一向に良くなりません。
後は飼い主さんが言うには
「左前肢を痛そうにしている」とのことでした。

上のように診察室内で歩かせてみても、確かに痛そうにしており
跛行していました。
跛行・発熱・CRPの上昇から「免疫性の関節疾患」を考慮し、
関節穿刺を行うことにしました。
この検査は麻酔をかけるので、同時にCT検査にて腫瘍性疾患の有無も確認しました。

結果としては、腫瘍性疾患は否定的。
採取した関節液の検査で何とか今回の診断がつきました。

診断名は「化膿性関節炎」というもので、
原因としては感染や2次的な炎症によるもの、あとは免疫性というところで
前2つは今までの検査である程度除外することができていたので
今回は「免疫介在性関節炎」として診断を下しました。

発症の原因は不明な部分もありますが、遺伝性や犬種に特異的なものが多い病気です。
治療としては免疫抑制量のステロイド治療になります。
治療の甲斐があってか、数日するとみるみるうちに調子が良くなり、
CRPも正常値に落ち着き、熱も下がりました。
現在はステロイドの減量を行っています。

今回のように、たくさんの検査を行ってもなかなか診断にたどり着けないケースがあります。
動物たちは直接どこが痛いかということを教えてくれないので、
診察も基本的には検査をする前提が多いです。

もちろん費用もその分かかりますが、少しでも早く原因を突き止めるためにも
積極的にやっていただくのが良いでしょう。

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6月2日(日) 京都での心臓外科はじまります。

カテゴリー: 診察 

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こんばんは、院長です。

今年は例年に比べて暑く感じますが、
みなさんどうでしょう?
といっても私は1日のほとんどを院内で過ごしているために、
あまり汗をかくこともないんですが。。。

最近はそんな自分の身体を心配して、
たまにジムに行って走ったりしています。
3日坊主にならぬように頑張っていきたいところです。

話は変わりますが、先日は当院の新人歓迎会を実施しました。
春の繁忙期もよやく過ぎ去って、ホッと一息です。

今年は2名の新人がいます。
受付の大槻さんと獣医助手の二股さんです。
頼りないところもまだまだあるでしょう。
皆様の厳しくも温かい目で見守っていただければと思います。
今年度はこの20人ほどで頑張っていくことになりそうです。

さて、今日のメインのお話は、題名にもありますように心臓外科手術を当院でも実施していくというお話です。
私が3年前より大阪の施設に月数回の出張手術に行っていたのは、この心臓外科です。
特に僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる小型犬に多い病気の手術です。

昔は内科管理するしか方法がなく、それでも効果のない子などは諦めざるを得ないこともありました。
しかし近年ではこの手術を全国のいくつかの施設で受けられるようになってきています。
ほとんどは大阪や関東、愛知などの大都市圏になりますが。
そこでこの手術を京都でも導入するべく、3年前より修行に行っていました。

本日と明後日火曜日にお休みをいただくのも心臓外科手術のためです。
手術は長時間で多くのスタッフや設備が必要となります。

その準備を数年かけて少しずつおこなってきました。
この病気で亡くなる子が京都からいなくなるようにするのが目的です。

もちろん簡単な手術でもありませんし、体力も人手も必要となりますが
その準備がようやく整ってきました。
私も当院での手術実施に向けて、手技を研鑽してきました。

とても怖い写真になりますが、
このように実際に心臓を止めて、その中を手術していくことになります。

もちろん100%安全な手術ではありませんし、
その適応を見極めることもとても重要です。

しかし手術を無事に乗り越えてくれれば、生活の質は大いに改善されます。
今まで何種類もの多くの薬を飲んでいたのがなくなったり、咳が出なくなったり、失神がなくなったり。
何より呼吸が楽になり、とても元気になってくれます。
当院にも私のこの手術を大阪まで来てもらって受けていただいた子がいますが、現在とても元気にしてくれています。
その子は手術しなければ、既に亡くなってしまっていたでしょう。
同じような子を京都でも助けたいと思っています。

僧帽弁閉鎖不全症という診断をされた方、
心臓病の治療内容について専門的な話を聞きたい方、
手術を検討している方などは当院まで相談しに来ていただければと思います。
その際はできれば私の予約をお取りください。

今まで諦められていた命が少しでも救われるように、
このように自分にできることを少しでも増やしてこれからも精進して生きたいと思います。

院長

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5月31日(金) 肺炎

カテゴリー: 診察 

5月31日(金)
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三浦:6月5日(水)、7日(金)

 

 

こんにちは、分院長です。

5月も今日で終わりですね。ひとまず動物病院の繁忙期は終わりを迎えます。

お待たせした患者様も多かったと思います。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

6月からは比較的お待たせせずに診察室にお呼びできそうです。

 

今日は先日来院したKちゃんの話です。呼吸が苦しそうとのことで来院されました。診察室でも明らかに努力性呼吸をしています。

 

早速胸部レントゲン検査を実施した結果、肺全域が白くなっており、明らかな肺疾患があります。

 

一見すると心不全からの重度な肺水腫を疑うようレントゲン所見ですが、Kちゃんには明らかな心不全は見つかりませんでした。

実はKちゃん、半年前に副腎が癌化していることが分かりました。副腎癌に関しては手術がハイリスクであるため根治治療は希望されず、内科治療を継続してきました。この副腎という組織はステロイドホルモンを分泌していますが、癌化するとステロイドホルモンを過剰に分泌するようになります。

ステロイドには免疫抑制効果があるため、過剰分泌されると感染症にかかりやすくなってしまいます。

肺炎のレントゲン像は通常一部分に限局していることが多いですが、免疫抑制状態にあるKちゃんは肺全域に感染を起こしていたようです。

急いで抗生剤を主軸とした治療を開始し、3日後には呼吸も楽になり、その後レントゲンでも肺の透過性が戻ってきて一安心。

大きな癌はお腹の中にあるけれど、元気に過ごしてくれる時間を一日でも長くできるようサポートしていきたいです。

 

 

 

 

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5月26日(日) 詰まりませんように(>人<)

カテゴリー: 診察 

5月26日(日)

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毎日ほんとに暑いですね💦
5月とは思えないほどの気温に滅入ります😵
そんな中、お休みの日に久々にお家でオハナのシャンプーをしました。
そこまでお風呂が好きじゃないオハナは終始固まっていましたが…😅
でも嫌がることなく、きれいさっぱり、ふんわりオハナになりました😊
笑顔がホントに可愛いオハナです😍😘💕

さて、今回は肝外胆管閉塞という病態についてお話しようと思います。
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、あらゆる原因によって胆管が閉塞して胆汁がうっ滞してしまう状態です。
原因は膵臓の腫瘍や膵炎などの膵臓疾患や肝臓、胆嚢、消化管の腫瘍性疾患、そして胆石症などが報告されています。
症状としては、嘔吐、活動性の低下、体重減少、発熱、腹部痛、黄疸などがみられることが多いです。

先日、どこか痛いのか身体を震わせていて元気食欲がないということで、救急で来院した子がいました。
8歳のヨーキーの女の子Cちゃんです。
Cちゃんは以前に、胆泥症が悪化して、胆嚢粘液嚢腫というかなり重篤な病態になりかけていたことがあり、早期に胆嚢の摘出手術を行ないました。
術後は経過良好で、ずっと元気に過ごしてくれていました。
定期的に検診は続けていましたが、今回、突然状態が急変しました。
検査を進めていくと、総胆管が拡張しており、胆管が閉塞していることがわかりました。

血液検査でも肝胆系の数値が跳ね上がっていました。
検診で行なった数日前の検査では異常がなかったので、本当に急性の出来事で驚きました。
胆管閉塞の原因を追求するために、さっそくCT検査を実施しました。
すると、肝内に複数の胆石があることがわかりました。

ちょうどエコー検査で認められた、総胆管の十二指腸への開口部にも大きな胆石がうつっていました。

治療法としては、外科的にいくのであれば、このつまっている胆石を取りにいく必要があります。
また、内科的にいくなら、点滴や注射でとにかく炎症を抑えていきます。
Cちゃんの場合、胆石が複数あるので、1個取れたとしてもまた他のがその後にまた詰まってしまう可能性があります。
したがって、今回はとりあえず内科的治療を開始することになりました。
治療開始後、徐々に状態は安定してきました。
震えることもなく、元気にご飯も食べてくれるようになりました。
ただ、今後またいつかのタイミングで閉塞する可能性は大いにあります。
今後もさらに定期的なチェックが必要です。
Cちゃん、なんとかこのまま安定してくれたらいいね😣
詰まりませんように(>人<)
一緒に頑張って病気と闘っていこうね〜!

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5月24日(金) 口内炎って痛いですよね・・・

カテゴリー: 診察 

5月24日(金)


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こんばんは、獣医師の國廣です。
ゴールデンウィークも明けて、4月よりも
フィラリア予防の診察も少し落ち着いてきた気がします。
「あ、忘れてた!!!」という方、
6月になる前にいらしてくださいね!

ちなみに先日うちの愛犬ショコラちゃんも母親に連れられて
大阪からはるばる来てくれました。
7歳になるので、健康診断も一緒に行い、
しっかりと予防もできました。

その後自宅でくつろいでいる愛犬の写真が送られてきましたが、
癒されますねぇ。

ではでは、今回のテーマは
猫さんの「歯肉口内炎」について

去勢手術をするために来院された6ヶ月のマンチカンのTくん。
少し前から食事をするときに口を痛そうにして食べにくそうにしていました。
去勢手術で麻酔をかけるので、そのまま口をしっかり確認すると、

歯肉が赤くなって、炎症を起こしているのが分かります。
この「歯肉炎」の原因としては口腔内細菌やウイルス、免疫などの影響が考えられています。
最も多い原因としては猫のカリシウイルスという報告があります。
おそらくTくんも若齢のこともあり、このカリシウイルスが原因の可能性が高いです。

治療としては歯石除去、抗菌薬、消炎剤など様々ありますが、
難治性の場合は完治が難しい病気です。

今回Tくんは歯石がほとんどついていなかったため、
まず下のようなレーザー治療により歯肉の中の殺菌を行いました。

続いてその歯肉部分に直接抗菌薬を入れてる処置を行いました。
これを「ペリオフィール処置」と言います。

こうすることで感染を防ぎ、炎症を和らげる効果があります。

難治性の場合には抜歯もしなければいけませんが、
今後のTくんの症状を見ながら、検討していきたいと思います。

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5月21日(火) もうすぐ1年

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こんばんは。獣医師の三浦です。

もうすぐ、つぶが我が家に来て1年になります🐈
つぶちゃん、実は外で痙攣して倒れていたところを保護した猫さんなのです。
腎障害があり、長時間の低血糖から脳浮腫が起こっていたのか、
抗痙攣薬を注射してもすぐに効果が切れてしまう状態でした。
仔猫だから、副作用が心配…と思いつつ、一晩抗痙攣薬を流し続けました。
翌朝、意識はボーッとしているものの、痙攣は止まりました!

その後は順調に回復し、我が家に仲間入りしました☺


こんなにも小さかったのに、


立派に育ってくれました❤(昼寝中を起こしたので迷惑そうです)
幸い後遺症もありません。

動物たちの生きる力に驚かされることが、多々あります。

今ではすっかり元気なおじいちゃん、ポメラニアンのTくん。

半年前は生死の境をさ迷っていました。

原因は、胆嚢粘液嚢腫からの胆嚢破裂

こちらが破裂前の胆嚢。中央の丸いものがそうですが、中に白っぽい物体が溜まっています。
これが、胆汁酸がドロドロになった胆泥というものです。


破裂後の胆嚢です。丸い形が不明瞭になり、胆泥が外側へ漏れ出ています。

胆嚢内の消化酵素や細菌が腹腔に流れ出すと、腹膜炎を起こしてしまいます。
この場合、外科的に胆嚢を切除し、腹腔内を洗浄する必要があります。
あるいは内科治療で回復を待つ場合もありますが、最悪の場合は命を落とします。
Tくんは高齢かつ一般状態も悪かったので手術に耐えらえるかどうかの問題もありました。
また、肝炎や膵炎を併発していると、手術だけでは治らない可能性もあります。
それでも、助かる可能性が一番高い手術を選択されました。

血液凝固異常が起こりかけていたので、輸血をしながらの緊急手術。
何とか無事に終わったものの、術後に膵炎が発症してしまいました。
吐き気と食欲不振が続く日々…
胃腸が全然動いておらず、水を飲んでも吐く状態が続き、
内科治療で、回復を待つしかできませんでした。
それでも手術6日後、ようやく自分からご飯を食べてくれました!
そこからはゆっくり回復し、
慢性的な肝炎は残っているものの、日常生活は問題なく過ごせています。

治療が長引くと、この子たちはどこまで頑張れるのか?と悩むことが多々あります。
特に家族と離れて、入院生活をしなければならない時。
私自身、いざという時は愛犬愛猫と一緒にいられるように、動物病院で働いています。
だから「先生ならどうしますか?」と聞かれたとき、とても困ります。
でもつぶちゃんや、Tくんのように動物たちは思っている以上に強くって、
少しでも可能性があるなら、諦めずに頑張ってみてもいいんじゃないかなと思います。
もちろん、苦しむだけの治療は勧めませんが。

毎月、元気なTくんに会えるのが嬉しいです。
Tくんもご家族も、頑張りましたよね!
これからも元気で長生きしましょうね😊

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5月12日(日) 健康診断で早期発見!

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ゴールデンウィーク開けての1週間、みなさんお疲れ様でした😊
いつも以上に1日1日が長く感じられたのでは?
私たちはというと、病院は変わりなく開いていましたので、特に変わりなく連休が過ぎていきました。
違うことといえば、ホテルの子たちで溢れていて、いつも以上に病院内は賑やかでした😄
お迎えを待ち望んでいた子たちのはしゃぐ様子を見ていると、なんだか胸が熱くなりました😆
私もお休みの日にオハナと公園に行ってきました。
久々に芝生の上を思う存分走れて、とっても楽しそうなオハナでした😊
記念にパシャりっ📸
可愛い笑顔が撮れました😄

さて、今回は春の健康診断キャンペーンについてです!
今月までペットドッグの血液検査コースが1000円OFFで実施できます
年に1回フィラリア検査で採血をする際に、同時に血液検査をして全身チェックをすることができます。
もちろんフィラリア検査のいらない猫ちゃんも、同じように検査を受けていただけます。
コースは年齢や気になること、持病に合わせて選びます。
中でも、生化学検査18項目に甲状腺ホルモンまで測定できるCコースは、7歳を超えてくるシニアの子たちにおすすめです。
特に高齢のわんちゃんで多い疾患が甲状腺機能低下症です。
”この子も年をとってよぼよぼになってきたのかなぁ”と思っていたら、、、
実は甲状腺機能低下症のために代謝や活動力が低下していたためで、治療することで若かった頃の昔のように戻った子もいます。
甲状腺機能低下症の主な症状は嗜眠、無気力、肥満、脱毛、徐脈、歩様異常…などです。
どれもお年をめした子たちにみられそうなものばかりですよね。
年のせいかなと思っていたら実は病気のせいだったということもあるんです!

このお顔は甲状腺機能低下症の典型的な症状の一つで、”悲劇的顔貌”です。
とても悲しそうですよね😩
これも病気のせいなんです。

今年の春の健康診断期間中にも、偶然甲状腺機能低下症が見つかった子が多くみられました。
中にはなかなか皮膚炎が治らなかったり、なかなか肥満が解消できなかったり、、、
治療法はというと、甲状腺ホルモンのお薬をのむことです。
毎日欠かさずのむことで、甲状腺ホルモンが維持されます。
予後は良好で治療を継続することで寿命を全うすることができます。

このような病気以外にも、腎不全や肝不全、腸疾患…などが偶然みつかった子がいます。
特に目立った症状がでてくる前に発見でき、早期に治療ができることは健康診断の醍醐味です。
春の健康診断をして、健康寿命をのばしましょう!!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

A.Hyakkoku @U-KYO-Animal Hospital

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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定 

5月10日(金) 歯周病から・・・

カテゴリー: 診察 

5月10日(金)
*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室 :5月11日(土)、17日(金)、25日(土)、31日(金)
デンタル教室:5月19日(日)

*******獣医師臨時休診のお知らせ*********
平野:5月14日(火)、21日(火)


こんばんは、獣医師の國廣です。
世間のゴールデンウィークも終わり、早4日。
みなさん10連休はゆっくり過ごせましたでしょうか?
10連休もしてしまうと、仕事に復帰するのが辛そうですよね。笑
「五月病」とはよく言ったものです。
そんな私は2.5休を頂き、恩師に会ったり、実家に行ったり、結婚式に行ったりと
予定が詰まっておりました。
休みがあっても、家で寝てるのがもったいないと思ってしまい、
結局ゆっくりできないことが多いです。
おやすみモードの気持ちを切り替えて、診察に励みたいと思います!

それでは、今日のテーマは13歳トイプードルのNくんのお話。
来院理由は「歯周病が原因となった下顎骨折の手術をしてほしい。」というものでした。
他院さんで診断をつけてもらって、外科手術は紹介されるということはたまにありますが、
院長が”外科認定医”になってからは、ますます増えた気がします。

Nくんは来院時、口が開いたままとなっており、
ごはんも缶詰などの柔らかいものしか食べれなくなっていました。
こちらがNくんのレントゲン写真です。

下顎の骨に亀裂が入っているのが見てわかると思います。

では手術に移りましょう。と言いたいところですが、
Nくんは高齢なこと、心臓に雑音があることなど
麻酔のリスクを上げる点がいくつかありました。
なので、まずNくんがしっかり麻酔に耐えうるかというところを
全身隈なく検査する必要があります。
血液検査、レントゲン検査、胸腹部のエコー検査をすべて行った上で、
Nくんは手術適応だろうという判断が下りました。

麻酔をかけ、手術を行う前にCTを撮影して骨の状況を把握します。

顎の下から見た3D画像ですが、
より詳細に骨折面が確認できます。

骨折手術はこの骨折面をプレートで固定する方法が用いられました。
骨折部分が湾曲していること、歯周病により骨が弱くなっていることなど
極めて難しい手術となりました。
一部写真を載せておきます。

無事手術を終えて、目が覚めたNくんは
なんと口をしっかり閉じていました。
これを見て飼い主様も大変喜んでおられました。
手術翌日からはしっかりごはんも食べ、
元気に退院されました。

歯周病1つで下顎骨折にまでなってしまうという今回のケースですが、
やはり歯も健康の重要な要素になってくることを改めて実感しました。

歯磨きなどのデンタルケアは手間がかかりますが、
ぜひみなさんしていただきたいと思います。
デンタルセミナーも月1回開催しておりますので、参加お待ちしております。

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)

KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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