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右京動物病院ブログ: 2022年6月01日(水)

6月1日(水) 門脈シャント(PSS) みてね

カテゴリー: 診察 

6月1日(水)

*****本院からのお知らせ*********
5月1日より診察時間が変更となります。
詳細はトップページをご覧ください。

5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。

 

 

 

 

右京動物病院OIKE院長太陽です。

先日もお休みをいただいて姫路の大先生の元へ研修へ行ってまいりました。

相変わらずの技術と設備に感動と焦りを覚えた1日となりました。腹腔鏡下での胆嚢切除症例数世界一。

いつか追いつけるよう日々鍛錬しています!先は長いですが成長するって楽しいですね😙

帰りは少し早めに終わったのでビールを一杯。幸せ。

 

さて今回は門脈シャントについて。

正式には門脈体循環シャント(PSS)という先天性の疾患です。異常な血管が存在することで、血流に問題が生じ、肝臓や体自体が小さくなってしまう病気です。放置すると短命になることが多く、いかに早期に気づき治療するかが大切な病気でもあります。

今回は避妊手術の際のレントゲン検査で肝臓が小さいことが発覚し、CT検査にてPSSと確定診断しました。

二股先生よく気づいてくれました。

 

緑矢印で示した白い血管が異常血管となります。

異常血管が存在する場所によって正確な診断名が変わりますが、今回の診断名は以下になります。

『先天性肝外単一血管性左胃静脈横隔静脈経由門脈後大静脈シャント』

ながいすね、、😓 まあ名前はなんでもいいんです。こいつが悪いのは間違いないので、手術でこの血管を結紮(結んで遮断)しにいきます。

実際のイメージは3Dの方がわかりやすいのでみてみて下さい。

実際には遮断して問題ないか門脈圧(腸に繋がっている血管の血圧)を複数回測定しながらの手術になります。

緑矢印で示したのが異常血管です。血管径4mm程度でした。

糸で結紮し手術完了です。

結紮前に造影剤を直接門脈から流すと、もちろん異常血管が確認されます(緑矢印)

結紮後は異常血管が消えていることがわかります。造影剤が流れていかないので、X線検査で映らなくなっています。

手術後に発作などの神経症状が出ることがある為、術後も数日間は入院管理が必要となります。

翌日にはお腹を見せてご機嫌のリリィちゃん。

小さな体で大手術をよく乗り切ってくれたと思います。性格も良くスタッフにも大人気!

1ヶ月後検診で肝臓が大きくなってくれる事を願っています😊

 

 

 

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JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師

 

 

 

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