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右京動物病院ブログ

2月14日(水) 猫の尿道閉塞について

カテゴリー: 診察  

2月14日(水)

*****セミナーのお知らせ(本院)*********

パピーセミナー:2月18日(日)、25日(日)
デンタルセミナー:2月17日(土)

*****本院からのお知らせ*************
2022年5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
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こんばんは💖分院SAGANO, OIKE 獣医師 坂野上です。

今回は、猫ちゃんが水を飲まないこの季節に増加する傾向にある、猫の尿道閉塞についてお話させて頂きます。

まずは、、、尿は腎臓で産生され、尿管を介して膀胱に貯留されます。

膀胱に貯留した尿が、体外に排出される時の通り道となる尿道が、何らかの原因によって尿道が閉塞してしまうことを「尿道閉塞」といいます。

尿道が完全に閉塞した場合、症状は急激に進行するので、
早期に対応する必要がある救急疾患です💦

腎臓や膀胱内で形成された結石や、剥がれ落ちた細胞成分によって形成される栓子などが主因となり閉塞が起こります。

特に猫の場合はメスと比較して、オスの尿道は細く、会陰部でS字状に湾曲するために、構造的に閉塞を起こしやすいと言われています🐺

症状として、ほとんどの場合が強い尿意を示します。

血尿、頻尿、尿が出ない、尿がぽたぽた滴る、不適切な場所での排泄などといった症状に加え、腹痛、落ち着かない、鳴く、歩き回る、元気や食欲の低下、嘔吐などの症状を示すこともあります。

尿毒症が進行すると、痙攣発作や致死性の不整脈などを引き起こすなど重篤な症状を示すので、迅速な治療が必要となります。

治療は疼痛を伴うために、基本的に鎮静麻酔下で実施し、膀胱内までにカテーテルを挿入し尿路を確保します。

先日、9才の男の子の猫ちゃんが「尿が出ない」と来院されました。

お腹を触るだけで膀胱がパンパン、超音波検査でもこのように膀胱内に貯留した尿と結石(←尿検査実施しています)を認めました。



ただちに、鎮静下でカテーテルを挿入し尿路の確保を試み、尿路の確保を実施しました。

その後は入院して点滴を流しつつ、療法食への変更を行いました。

とてもよく頑張りました🌺

最後に、、、

猫の尿道閉塞は決して珍しい病気ではありません💦

特に寒くなると運動量や飲水量の低下からか尿道閉塞の子が増加するので、冬場はより注意が必要とされています。

命に関わる病気であり、早期の対応が必要になります。 

本日の我が家の猫ちゃんです。2匹でじゃれあっております💓



坂野上

SAKANOUE@U-KYO-Animal Hospital

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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO・OIKE・ARASHIYAMA・UZUMASA
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師

 

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