この時期に一番聞く名前

2016/04/20

４月２０日（水）

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜獣医師の休診のお知らせ*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･゜
５月１４日（土）午後
５月２１日（土）午前
５月２４日（火）終日　・・・は学会出席の為、院長が不在となります。
病院は通常通り診察しておりますので、宜しくお願い致します。

こんにちは（・∀・）
突然ですが、問題です！
さてこのビンに入った白くて細長いもの…

一体なんだと思いますか？

ちなみにこれは１つじゃないです
何匹か長い何かが入っております

あれ？私今「何匹」と言ってしまいましたね笑
そうです、これはこの時期最も名前を聞く「フィラリア」という寄生虫です

「名前はよく聞くし予防もしっかりしているけれど、一体正体はなんなんだろう？」
という方に今日は少しフィラリアいついてお話しようと思います(^_^)

フィラリアとは心臓に寄生する虫で、
蚊に血を吸われるときに感染します

ちなみにこの模型はフィラリアに感染した犬の心臓です

このように心臓の中に住みついてしまうのです
なんとも、き…気持ち悪いですね～(´･ω･｀)

フィラリアに寄生されるとさまざまな症状を引き起こします！
心臓病のような咳や散歩嫌がる、
あとは血管の中にいることで血液が壊れ、血尿がでるなど…

一度かかってしまうと手術で取り除いたり虫の寿命が尽きるまでお薬を飲んだり…
感染してしまったわんちゃんの体格や感染した頭数にもよりますが、
治療は決して楽なものではありません

しかしながらこのフィラリアは予防薬によって１００％予防することが出来ます

予防薬はごほうびに隠しやすい小さな錠剤タイプや
楽しみにしている子が多いおいしいチュアブルタイプ、
どうしてもお薬が飲めない子には注射タイプなど
その子の性格によってお薬をお選びいただけます(*･ω･)ノ

最初にもお話したとおり、フィラリアは蚊が運ぶ寄生虫なので
予防時期は５月～１２月まで、
蚊が飛び始めて１ヶ月後～蚊がいなくなって１ヶ月後までになります

ただこのフィラリア予防の注意点として、投薬前には必ず血液検査が必要になります
万が一感染している状況で投薬してしまうと、
アナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性があるのです
もし、去年のお薬の飲み忘れがお家にあったりお友達からもらったお薬があっても
絶対に検査をせずに投薬をせずご相談くださいね