目に傷？？

診察

2023/04/10

４月１０日（月）

＊＊＊＊＊セミナーのお知らせ（本院）＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
パピー教室：４月９日（日）、２３日（日）、３０日（日）
デンタルセミナー：４月１６日（日）
シニアセミナー：４月２８日（金）

＊＊＊＊＊本院からのお知らせ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
２０２２年５月から夜間診療を開始しました。
平日２０：００～２４：００で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

皆さんこんばんは！獣医師の二股です。

フィラリアシーズン真っ最中ですね🌸
来院される患者さんが１年で一番多くなる時期ですので
お急ぎの方は来院前にお電話を１本いただいて予約を取られるとスムーズです。

今日は目の病気の中でも多い角膜潰瘍のお話です👀
角膜潰瘍とは目の一番表面にある角膜が何らかの原因で
潰瘍(表面がえぐれた状態)を起こしている状態のことを言います。

目が痛くなるため、目がしょぼしょぼして開けづらそう、涙が多い、充血などの症状がでます。

角膜潰瘍の原因としては外傷、ドライアイ、逆さ睫毛など睫毛異常、細菌感染など様々です。
猫の角膜潰瘍に関しては単純な外傷ということもありますが、
厄介なものとしてヘルペスウイルス感染が関係していることが多いです。

猫のヘルペスウイルスは伝染性鼻気管炎(いわゆる猫風邪)の原因ウイルスで鼻炎、結膜炎、角膜炎を起こします。
人のヘルぺスウイルスにも当てはまりますが、細胞内に潜んで居座る潜伏感染という性質を持つウイルスであるため、
免疫力が弱った時に繰り返し発症したりと持続感染を起こします。

先週、目が開かないと来院した猫ちゃん、結膜も腫れかなり痛そうです💦
この猫ちゃん、以前もヘルペスウイルスが原因で角膜潰瘍をおこしていました。

角膜の傷の有無を確認する検査は専用の染色を用います。
傷があり、角膜が欠損している部分が蛍光色に染まります。
この子の目を見ると表面に黄緑色の蛍光色がのっているのがお分かりでしょうか？
そこが角膜の欠損部(傷)です。

幸い、点眼薬と内服薬で傷はかなり改善してきています✨

眼がしょぼしょぼしている、目脂で目がくっついて開かないといった子は
眼の表面に傷がついている可能性があります。
軽度な角膜潰瘍なら点眼治療により数日で完治することが多いですが、
治療が遅れたり、難治性のものでは角膜穿孔(目に穴が開く)状態になることも、、
重症度によっては外科治療が必要になることもあるので侮れない病気です⚡️

みなさんお気をつけください。

それでは今日はこの辺で・・・　出来ましたら、拍手をお願いします♪

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futamata@U-KYO-Animal Hospital

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