わんちゃん・ねこちゃんの去勢手術について【獣医師がわかりやすく5分で解説】
こんにちは。
今回は、わんちゃん・ねこちゃんの去勢手術について、
当院で選択可能な術式と手術を行う時期の考え方を中心にご説明します。
去勢手術とは
去勢手術は、男の子の精巣を外科的に摘出する手術です。
全身麻酔下で行い、手術時間は比較的短く、
多くの場合は日帰りでの対応が可能です。
当院で選べる手術方法(術式)
当院では、去勢手術において
2種類の術式から選択していただけます。
① 結紮法(従来の術式)
精索に含まれる血管を**医療用の糸で結紮(縛る)**してから精巣を摘出する、
従来から行われている標準的な手術方法です。
【特徴】
- 長年行われてきた確立された術式
- 後述の方法と比較して、低コストでの実施が可能
一方で、
- 体内に縫合糸が残るため、縫合糸反応性肉芽腫が形成されるリスク
- まれに、結紮糸の緩みによる術後出血のリスク
といった点があります。
② ソノサージ(超音波凝固切開装置)を使用した術式
超音波エネルギーを用いて、
血管を凝固しながら切開する機器を使用した手術方法です。
【特徴】
- 出血がより確実
- 結紮糸を使用しないため、体内に糸が残らない
手術侵襲をできるだけ抑えたい場合や、
糸による反応を避けたい場合に選択されることが多い術式です。

去勢手術の時期について
当院では、
乳歯の生え替わりの時期に合わせて、6ヶ月齢以降での去勢手術をおすすめしています。
この時期は、
- 全身麻酔に対する安全性が安定してくる
- 体格や臓器の発達が進んでいる
- 手術および術後管理が行いやすい
といった理由から、安全性と管理面のバランスが良い時期と考えています。
また、乳歯遺残が認められる場合は同時に抜歯も行います。
最後に
当院での去勢手術を検討される場合は、術前検査まで含め、
さらにしっかりとしたインフォームをさせていただきます。
ご不安なこと、ご不明点、お気軽にご相談ください。
※最後に…術後1週間抜糸前の傷口の状態です。とても綺麗にくっついています✨✨

