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右京動物病院ブログ

11月9日(土) レプトスピラ病に注意 〜11種ワクチン〜

カテゴリー: 診察 
11月9日(土)


先日レプトスピラ病という感染症を
患って黄疸になってしまったワンちゃんの話を書きました

今回はそのレプトスピラ病について少し書こうと思います

レプトスピラというのは細菌の名前なんですが
この細菌は人にも動物にも感染することから人獣共通感染症と言われています 
感染症法でも四類感染症届出伝染病に指定されている怖い病気です

昔から秋疫(あきやみ)と呼ばれており
7月〜10月と比較的秋での発生が多く
数十年前までは日本でも年間50人以上もの方が亡くなったと言われています

この細菌は感染動物の腎臓の中で増殖して尿中に排泄されます
もともとはネズミやタヌキなどが菌を保有していると言われています

それらの動物の尿が水たまりや河川、土壌などの特に水辺環境を汚染することで
それと接触した人や犬が感染してしまいます
なので川遊びをする子は特に注意が必要です

症状として急性型では
出血、発熱、嘔吐、血便、口腔粘膜の潰瘍、黄疸、急性腎不全を呈して
1週間以内に亡くなってしまうことの多い恐ろしい病気です

PA100542(黄疸で白眼も真っ黄色になっています)

現在予防としてワクチンが開発されていますが
実は・・・
レプトスピラには様々な種類(血清型)があり全ての型を予防することはできません
そこで発生率の高い型を含んだワクチンを接種するのですが

今回当院や京都のその他の病院で確認されているレプトスピラ病はオータムナリスといって
今までのワクチンでは予防できないタイプのレプトスピラでした

しかし最近になって国内で初めてオータムナリスを予防できるワクチンが開発されました
BlogPaint


ワクチンと言えば皆さん、5種とか7種とか9種とか色々聞いたことがあると思います
種類が増えれば増える程、多くの種類の病気を予防できるのでそれは良いことなんですが
その分ワクチン接種による身体への負担は大きくなります

今回新たに開発されたワクチンはなんと11種ワクチンです
PB090999

今年京都で流行しているオータムナリスも予防できるくらい
多くの病気を予防できます
ですが副反応のリスクなども5種や7種のものと比べると大きいと思います

ですので個人個人の生活環境や体調に合わせて
何種類のワクチンを接種していくかは考えてほしいですが
外飼いの子
川遊びを良くする子
ネズミやタヌキなどが出る自然の多い場所にいる子
などは体調に問題なければ11種をお勧めしたいと思います

一度皆さんも考えてみてください
分からなければ来院された際にいつでも聞いていただければと思います

 
では今日はこの辺で・・・・ 
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