右京動物病院

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2月5日(火) 身体に潜む病気

カテゴリー: 診察 

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ご不便おかけしますが、本院へご来院ください。

 

皆さんこんにちは。獣医師の廣畑です。
今日は胆嚢粘液嚢腫という病気についてお話したいと思います。
この病気は胆嚢内に粘液物質が過剰に蓄積してしまうものです。
中〜高齢の犬での発生が多い病気ですが、明確な発生原因は解明されていません。
膵炎、胆管炎、肝炎などから細菌感染が胆嚢内に及ぶことで胆汁の粘稠度が変化すると言われています。
また、副腎皮質機能亢進症や甲状腺機能低下症などの内分泌疾患や高脂血症が関連しているとされています。

無症状の場合もありますが、食欲不振、元気消失、下痢、嘔吐、上腹部の痛み、黄疸などが見られます。
確定診断は超音波検査により行います。
その他併発している病気がないかを調べるために血液検査、レントゲン検査も行います。
超音波検査ではキウイフルーツパターンと呼ばれる特徴的な画像と胆嚢内内容物の流動性を確認します。

単純な胆泥貯留とは異なり、胆嚢粘液嚢腫では流動性が失われます。

胆嚢粘液嚢腫の治療としては内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療では低脂肪食の使用と共に、利胆剤や抗菌薬の投与を行い
内分泌疾患があればそれの治療を行います。
無症状で過ごしている場合には内科的治療を行い、経過を見る場合がありますが
時間をかけて悪化していき、外科的治療の適応となるケースも少なくありません。
この病気は手術適期を逃してしまうと手術難易度や術後回復に大きく影響を及ぼし
最悪の場合は死を招くため、この時期を逃さないようにすることが非常に重要です。

この写真は胆嚢摘出後の写真です。
胆嚢内に暗緑色のゼリー状の塊が貯留しているのが確認できます。

先程もお話しましたが、この病気は何の症状も示さず経過することもあります。
なので、健康診断で偶然に見つかることも有ります。
早期発見早期治療はどんな病気でもやはり重要なことです。
大切な我が子を病気から守るために健康診断を受けてみては如何でしょうか。

・。_それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

K.HIROHATA@U-KYO-Animal Hospital

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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定 

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