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右京動物病院ブログ

10月5日(火) 確定診断ってめちゃ大事(術中写真でます)

カテゴリー: 診察 

10月5日

******臨時休診のお知らせ*********
三浦:10月30日(土)午後
小澤:10月10日(日)
國廣:10月17日(日)
田中:9月30日(木)~11月1日(月)
(育児休業のため長期不在となります。その他の日程においても急遽お休みをいただくこともございます。ご了承ください。)

*****セミナーのお知らせ*********
パピー教室:10月15日(金)、10月29日(金)

デンタルセミナー:10月10日(日)

*****OIKEお知らせ*********

10月10日(日)太陽休診(二股先生のみ診察となります)

 

 

こんにちは太陽です。

 

OIKEでの診察にもだいぶ慣れてきました。最初はSAGANOに顔を出すたびに

『やっぱり落ち着くな〜』と思っていましたが、最近はOIKEの風景が日常になりつつあります。

SAGANOには院長室がありますが、最初の2年ほどは90%以上寝泊まりしていたので、最後部屋を出る時はかなり寂しかったです。(現在は徳田先生のものです笑)

でもそんな寂しさも日々の中でどんどん薄れていくものですよね。

東京から京都に来るときはもっともっと寂しかったですし笑

何事も時間が癒してくれるものだなと改めて感じました。

別に病んでないですよ笑

 

OIKEは診察数がまだ少なく最近目新しい病気は見てないので今日は総論的なお話しをします。

今日は診断の大切さと難しさについてです。

 

そもそも診断とはなんの病気か獣医師が判断する事を指します。そのために様々な検査を実施し、候補となる病気(鑑別診断)をどんどん絞っていくわけです。

特に診断が重要になってくる病気の代表は『がん』になります。

なぜならがんはその種類によって治療法が大きく変わるからです。診断を間違えると的外れな治療を続ける事になり、よもすれば効果が出ないどころか動物とご家族の不利益になってしまう事も多いです。

例えば冷蔵庫が壊れた時、いきなり部屋の壁を全部剥がして電気配線を引き直したりしませんよね。冷蔵庫の部品を変えれば済むかもしれないのに、、、

必要がないのに抗がん剤を使用したり、大きな外科をしたり、考えるだけでもゾッとしますよね。

では『肝臓がん』という診断は治療に進むに十分な診断名と言えるでしょうか。

否!!

これは肝臓に悪性腫瘍があるという事しか分からない診断命です。

冷蔵庫(肝臓)が壊れているという程度の意味しか含まれていません。

治療を開始するには肝臓を構成するどの細胞が腫瘍化しているのかまで突き止めなくてはいけません。

肝臓がんと一口に言っても、肝細胞癌、胆管癌、血管肉腫、組織球性肉腫、カルチノイド、リンパ腫など多くの種類があります。そして各々のがんにグレードや組織型が存在するので、その治療法も多岐にわたります。

例えば多くの肝細胞癌は外科単独で長期生存が可能になりますが、低分化型の肝細胞癌は転移率も高く発見時点では外科切除しても根治できない場合が多いです。

逆にリンパ腫は外科がそもそも不適応ながんなので、最初から抗がん剤治療が適応になります。

これらが全てまとまった表現が『肝臓がん』という診断名です。

少しずつイメージが湧いてきましたか?

 

現在診断を確定するべく検査を重ねているRくん。前回ブログにも登場した子です。

https://www.ukyo-ah.com/2021/09/07/


お尻から直腸が出てきています。

お腹の中のリンパ節が大きく腫れています。

 

その後お腹の中のリンパ節、お腹の中の腫れた小腸から細胞を採取すると、小型のリンパ球が数多く採取され、病理診断医からは小細胞性のリンパ腫と診断を受けました。

この小型のリンパ球にクローン性があるかを調べるとB細胞性のクローンが確認できました。(リンパ球にはT細胞とB細胞がいます)

しかし肛門から出てきている腸の病理組織検査の結果はリンパ腫と診断されませんでした。

そしてB細胞とT細胞が両方とも増殖しているという判断でした。

 

残念ながらこれでは診断はつけられません。小細胞性のリンパ腫は病変部の病理組織検査によりWHOの分類基準を持って確定診断となります。

ご家族と相談の上お腹の中の小腸病変部を切除生検することになりました。

(このパターンは内視鏡では診断がつきません)

小腸に小さなしこりが沢山形成されています。

腸の一部が大きく腫れた領域も散見され、そのうちの一つを切除しました。

もちろん腸を繋ぐ手術となりました。

ここまでする理由はリンパ腫という診断を確定づける為、そしてその後の抗がん剤の種類を決定するためです。

 

もちろん状況によっては診断を待っている時間がなく見切り発進で治療を開始せざるを得ないケースもあります。全てに例外なく当てはまる手順ではありませんが、とっても重要な考え方ですので、大きな治療に踏み切る場合にはご自身で診断名が答えられるまで説明を獣医師から受けてください。

 

長かったですね😅

 

 

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪ 
taiyo @U-KYO-Animal Hospital


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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定

 

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