右京動物病院

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右京動物病院ブログ: 診察

12月17日(日) 復活祭☆

カテゴリー: 愛犬 診察 

12月17日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:30日(土)午後
百石:23日(土)午後
廣畑:23日(土)

*******年末年始の診療について*********
12月31日~1月3日」も診療しておりますが、
救急・予約対応の午前診察のみとなります。
来院される場合は事前にお電話ください。
(フード・お薬飲みの受け渡しも上記期間はご遠慮ください。)

31日(日) 1日(月) 2日(火) 3日(水)
院長・廣畑 院長・國廣 三浦 百石

 

 以前からお話していたように、私の愛犬アムロは肝臓にできた血管肉腫という悪性腫瘍が全身転移し、中でも腸にできた腫瘍がどんどん大きくなり、ここしばらくは全然ご飯を食べなくなっていました😵
腸が腫瘍によって閉塞気味になっているのか、毎日のように吐いていました。
10月末に撮影したCT検査でも腸の腫脹は明らかで、いつかその部分が閉塞あるいは破裂してしまうのではないかと予想もしていました。
そしてその時がいよいよ来てしまったのかと絶望していました😭
しかし、やはり何かできないか…何とかアムロの苦しさを少しでも和らげる方法はないか…と諦められず、悩んでいました。
そこで状態の悪いアムロを見兼ねた私は、一か八かその腸の腫瘍を切除する手術をすることを決断しました。
もちろん今の時点で腫瘍が全身転移しているので、根治は不可能です。
その上、肺や肝臓、腎臓にまで腫瘍が転移しているため、全身麻酔をかけての手術自体がどれだけリスクのあることかも十二分にわかっていました。
なので、決断するまで迷いに迷いました。
ただ、このままどんどん弱っていくアムロを何もせずにみていることは、獣医師である私には到底できませんでした。
そして覚悟を決めて先週、手術を行いました。
今年の1月の手術の時もそうでしたが、自分の子に麻酔をかけて手術をするというのはかなり勇気のいることでした。
毎日のようにしていることなのに、手が震えました😖
そんな時支えになってくれたのは病院のスタッフのみんなでした☺
これまでのアムロの状態も全部知ってくれていて、一緒になって治療をしてくれていました。
そんな仲間が一緒にいてくれたので、なんとかいつも通りで頑張れたんだと思います。
手術は無事成功しました。
腫脹した腸を切断し、再度腸どうしを吻合します。

腸の腫瘍は思った以上に大きく、一部が壊死していました。

食欲もなくなり吐いていた理由が分かりました。
腸を切っているので、術後2日間は何も食べられません。絶食絶水です。
その間、栄養をとるために高カロリー輸液を24時間流し続けます。
よくない部分を取り除いたためか、術前に比べるとなんとなく楽そうで表情が良いように感じました。
食欲廃絶だったのに、他の子のご飯を興味津々そうに見つめていました😋
そして、術後3日目、最初は流動食から開始します。
すると…なんとアムロ、お腹すいてましたと言わんばかりに、ぺろりと完食したんです!!

もう涙が出る程嬉しかったです😂
吐かないかどうか様子を見ながら、徐々にご飯の量を増やしていきますが、あげるたんびに即完食してくれました!
術後5日目にして、もともとの食いしん坊アムロに完全復活してくれました😆
悩んだ末手術をすることを決断して本当に良かったです。
アムロは強運の持ち主です。
これから先、またいつどうなるかわかりません。
でも、最後まで諦めずにできるだけのことはしてあげようと思っています。
だってまだまだアムロと一緒にいたいですもん☺
そして今日もアムロを抱きしめて眠ります😴


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12月10日(日) それって本当に脊髄軟化症??

カテゴリー: 診察 

12月10日(日)

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   16日(土)午後、30日(土)午後
百石:12月9日午後、23日(土)午後、30日(土)午後
廣畑:12月23日(土)
三浦:12月10日(日)

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31日(日) 1日(月) 2日(火) 3日(水)
院長・廣畑 院長・國廣 三浦 百石


こんばんは、院長です。
もう12月に入り、2017年も残り僅かとなりましたね。
特に12月は師走というとおり、あっという間に過ぎてしまう印象です。
1日1日を大切に頑張ろうと思う今日この頃です。

さて今回は脊髄軟化症?の症例について紹介したいと思います。
以前よりブログでも多く紹介している「進行性脊髄軟化症」という病気。
椎間板ヘルニアに続発して生じる不知の病として知られています。
当院では私がこの病気に対しての救命手術を全国で唯一?おこなっているため、
遠方より多くの問い合わせがあります。

今回の症例はミニチュアダックスフンドの9歳の男の子です。
遠くはるばる福岡県よりお越しいただきました。

かかりつけ医のもとで椎間板ヘルニアと診断され、別の病院を紹介されました。
紹介先の病院での検査の結果、進行性脊髄軟化症ですとの診断がくだりました。
この病気は治らないため、苦しまないように安楽死しましょうとの提案を受けたそうです。

しかし愛する我が子の命を諦めたくないとのことで、京都まで来院されました。

本当に脊髄軟化症であれば一刻の猶予もありません。
すぐに診察、検査を進めていきました。

しかし私の知る軟化症の症状と合致しません。
「???」が私の頭の中で巡りました。
下位運動ニューロン兆候や会陰反射の完全消失が見られません。
しかも僅かではありますが、後ろ足の神経反射が見られます。

飼い主さんに確認したところ、MRIは撮影していないとのこと。
脊髄造影検査という方法で診断されたようです。
しかし造影検査では椎間板ヘルニアの診断はくだせても脊髄軟化症までは診断できません。
手術以外で唯一確認する方法としては、現段階ではMRI検査以外選択肢はありません。

このことから恐らく普通の椎間板ヘルニアと考えて、念のため提携先のMRIセンターにて検査を実施しました。

検査の結果ですが、やはり脊髄軟化症ではなさそうとのこと。
脊髄軟化症であればMRIにて脊髄が白く腫れているのが見れますが、
今回はまったくその所見も当てはまりません。

とのことで、椎間板ヘルニアの治療を早速実施しました。

少し痛々しい写真ですが、背骨の横の骨の一部に穴を開けて脊髄を肉眼的に確認します。
念のため神経根という神経の分岐部まで確認しました。
予想通り脊髄は色調も正常で、壊死していません。
常法通りに逸脱した椎間板物質を摘出して無事に手術は終了しました。

よく頑張りました。
福岡県から来るのは大変だったでしょうが、これで一安心です。
もし紹介先の病院のアドバイス通りに安楽死を選択していたらと思うとゾッとします。

ご家族もホッと胸をなで下ろされていました。

このように進行性脊髄軟化症はまだまだ未知の病ではありますが、近年ではMRI検査によって診断できるようになりつつあります。また当院での治療であれば救命も可能です。
しかしまだまだ獣医の中でも怖い病気としてしか知られていないため、安楽死を進められるケースも多いです。
今回のケースのように間違った診断の結果、安楽死を実施されてしまっている子もいるのかもしれません。
非常に悲しいことです。

当院であれば普通の椎間板ヘルニアであれ、脊髄軟化症であれ治療を実施することが可能です。
可能性があると言われた方でも、当院であればどちらの病気にも対応できるため是非相談してほしいと思います。

ただの椎間板ヘルニアで軟化症と言われてしまう可能性もあります。
軟化症でもただの椎間板ヘルニアと思っていたら、手遅れになってしまう可能性もあります。
グレード4以上の椎間板ヘルニアが見られた際は、どちらにしろ早めに当院までご連絡いただきたいと思います。

さてそんな危機一髪を乗り切ったダックスちゃんは
2週間近くの入院治療の後、ご家族とともに帰って行きました。

今後のリハビリが大変だと思うけど、是非頑張ってまた歩けるようになってほしいと思います。
何よりもこれからも大好きな家族と一緒にいれて本当によかったね。
よく頑張ってくれました。

院長

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12月5日(火) 良性だったら放置で良い?

カテゴリー: 診察 

12月5日(火)

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   16日(土)午後、30日(土)午後
百石:12月9日午後、23日(土)午後、30日(土)午後
廣畑:12月23日(土)
三浦:12月10日(日)

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31日(日) 1日(月) 2日(火) 3日(水)
院長廣畑 院長・國廣 三浦 百石

 

こんばんは。獣医師の三浦です。

最近、ごまにクリッカートレーニングを始めました!
まだ慣らしの段階ではありますが
2日目くらいにはもう覚えたようで、
「カチン」と音を出したら顔をキョロキョロし、ご褒美を探すようになりました。
そしてそして!
「食卓に乗って食べ物を奪う」という行動は
「下に降りてお座りしたらご褒美がもらえる🍖」
という条件付けにより改善されつつあります😊
猫…しかも1歳を越えた成猫でも、トレーニングは可能ですね👌
今までも色々やってきましたが、ようやくピッタリな方法を見つけられた気がします。
跳び上りたいのを我慢してるので顔は怖いです😚

 

さて、本日は乳腺腫瘍についてお話します。

犬の乳腺腫瘍は雌犬で最も発生の多い腫瘍です。
50%が良性、50%が悪性という報告がありますが
小型犬の多い日本では、これより良性の比率が高いのではないかと言われています。
さらに悪性のものの50%は早期から転移が生じ、経過が悪い傾向にあります。

では、乳腺のしこりが良性のものか、悪性のものか?
その判断をするには、手術でしこりを摘出し、病理組織学的検査を依頼しなければなりません。
手術なしにできる検査があれば嬉しいのですが、
簡易な検査では確実に判断することができないのです。
また、良性の腫瘍でも、悪性に転化するという報告もあるため
いずれにしても、乳腺腫瘍に対する第一選択は「外科的切除」になります。
よって、タイトルの答えは「NO」です⚠

ダックスフンドのCちゃんも、乳腺腫瘍で長期間悩まされています。
数年前にしこりが発見されたものの、良性だと言われ安心していましたが
しこりは少しずつ大きくなり、数も増えてきました。
当院に来られたときはほとんど全ての乳腺にわたり、多数存在していました。

Cちゃん自信はとても元気であり、
これ以上増える前に…と、手術を決断されました。
手術範囲がかなり広くなるため、皮膚が癒合できない可能性を考え
手術は2回に分けて行うことにしました。
今回はまず、右側の乳腺を全て切除しました。

傷は大きいですが、何とか塞がってきています。

病理検査の結果は、低悪性度の乳腺腫瘍。
ただ、腫瘍は切除しきれているとのこと。
ひとまず、1回目の手術は成功です。
傷がしっかり治ったら、2回目の手術に挑みます。

乳腺腫瘍は、早期の避妊手術で90%以上予防することができます。
かわいそうだから…と悩まれるお気持ちもよく分かります。
私も愛犬や愛猫が麻酔で眠っている姿を見ると、
安全だと分かっていても、とても不安になってしまいます💦
それでも、避妊手術によるメリットはとても大きいです。
新しく仔犬を迎えられたら、よくよく相談してご決断ください。

また、5歳以降のシニアの女の子たちは、
お家でも体を触って、しこりができていないか確認する習慣をつけてくださいね🙂


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12月3日(日) 今年最後の目標!

カテゴリー: 診察 

12月3日(日)

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それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
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平野:12月2日(土)午後、3日(日)、7日(木)、8日(金)午後、12日(火)、14日(木)、
   16日(土)午後、30日(土)午後
百石:12月9日午後、23日(土)午後、30日(土)午後
廣畑:12月23日(土)
三浦:12月10日(日)

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31日(日) 1日(月) 2日(火) 3日(水)
院長・廣畑 院長・國廣 三浦 百石


いよいよ今年も最後の月になりました。
今年はしょっぱなから愛犬アムロの大事件があり、いろいろと大変な濃い一年だったように思います。
その都度目標を作って、なんとか頑張ってこれたつもりです。
そしていよいよ今年最後の目標ですが、それはアムロと年を越すことです!
日に日にアムロの調子は下がり傾向です。
食べてくれるものがどんどん減ってきています。
昨日食べたものが今日は食べてくれません😓
そのため体重もみるみる減ってしまいました。
若い頃ぽっちゃりだったのが嘘のようです。
それでもめげずになんとか栄養になるものをと毎日アムロと格闘しています💪
そんな中、アムロのことを気にかけてくださっている方からいろんな差し入れをいただきました😃


美味しそうなわんちゃん用のおやつです!
また、手作りごはんのレシピ本までお借りしちゃいました☺
頂いたおやつを早速アムロにあげてみると、気に入ったようでモグモグ食べてくれました😆

食べる事って本当に大切なんだなぁとひしひしと感じる今日この頃です。
アムロへの数々の応援メッセージ、本当にありがとうございます。
皆様のあたたかいお言葉を心の支えに、まだまだアムロ頑張ります!

それでは、今日のお勉強のお話にうつります。
避妊去勢手術をしていない高齢のわんちゃんねこちゃんでは、女の子男の子特有の病気が増えてきます。
女の子だと卵巣子宮の病気や乳腺の病気、男の子だと精巣や前立腺の病気です。
その中でも今回は男の子の精巣の病気について取り上げてみます。
精巣は本来生まれてから半年までに陰嚢内に下降してきます。
それが鼠径部や腹腔内に停滞して下降してこない場合があります。
遺伝性で、また怖い事に停滞精巣は陰嚢内に下降している精巣に比べて腫瘍化する危険性が非常に高いと言われています。
精巣腫瘍には精細胞腫、セルトリ細胞腫、ライディッヒ細胞腫などがあります。
中でもセルトリ細胞腫は悪性腫瘍で、リンパ節や肺、腹腔内臓器に転移することがあります。
またこのセルトリ細胞腫の特徴として、男の子であるにも関わらず女性ホルモンであるエストロジェンを大量に産生し、雌性化現象がみられることがあります。
主に乳房の発達や乳汁漏出、陰茎萎縮、雄犬の誘引などの症状がみられ、対称性脱毛や色素沈着などの皮膚症状も認められます。

赤矢印が鼠径部にある停滞精巣です。
男の子にしては乳房が大きく陰茎も萎縮しています。

またエストロジェンの骨髄抑制作用により、貧血や白血球減少、血小板減少などが認められることもあるので、状態によっては命に関わってきます。
治療法は外科的に精巣を摘出することになります。
術後も転移を防ぐために抗癌剤治療をする場合があります。
予防法は何と言っても去勢手術に限ります。
特に若い頃に停滞精巣が明らかな場合はできるだけ早くに去勢手術をしてあげるのが良いでしょう。
高齢の子で去勢手術をしていないわんちゃん、ねこちゃん!
一度精巣を触ってみてください。
片方より大きく、硬くなっていたら精巣腫瘍の可能性があります。
気になるようでしたらすぐにごご来院ください!

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11月28日(火) 猫の多頭飼いでは注意?

カテゴリー: 診察 

11月28日(火)


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   平野:11月30日(木)午後


先日、家の近くの商店街を歩いていると、あるお店に
行列ができているのを見かけました。
そのお店はいつ開いているか分からないという幻のお団子屋さんでした。
京都に引っ越してきてもうすぐで2年が経ちますが、
初めて並んで買うことが出来ました。
みたらし団子がとても美味しかったので、是非また食べたいです。

さて、今回は猫のLちゃんのお話です。
Lちゃんは1週間程前から食欲が落ちてきたとのこと。
血液検査を行ったところ低アルブミン血症が認められました。

このアルブミンは体内において重要な役割を担っています。
一つは血管の外に血液が漏れていかないように
血管内に血液を保持するという役割です。
その他には血液中の様々な物質や栄養と結合して
体内で必要とする部位に運搬するという役割です。
なので血液中のアルブミンが低くなると血管外に血液が漏れ出て行き
お腹に溜まったり、食欲・元気がなくなり体の免疫力が低下する
などが起こります。
1週間も食欲不振が続くと血中のアルブミン濃度はどんどん低下してしまいます。

続いてレントゲン検査を行いました。
その結果が
こちらです。


お腹のレントゲン写真ですが、気になるところが、、、
それはお腹の臓器が少し見えにくくなっています。
腹水が溜まっているとこのように見える事があります。
エコー検査にてお腹の中を調べると腹水が認められました。
腹水を採取し分析すると、この腹水の原因は
猫伝染性腹膜炎(FIP)であることが疑われました。
腹水を外注検査に出しましたが、数日後返ってきた結果は腹水中から猫伝染性腹膜炎ウイルスが検出されたというものでした、、、

この猫伝染性腹膜炎ウイルスは多くの猫が持っていると言われる猫腸コロナウイルスが
体内で突然変異を起こしたものです。
腸コロナウイルスに感染していてもほとんどの場合は無症状ですが、
一度猫伝染性腹膜炎ウイルスに変異すると予後はかなり厳しくなってしまいます。
なぜ突然変異してしまうのかはっきりとした原因は分かりませんが、
飼育環境でのストレスが関係しているのではないかと考えられます。

では、飼育環境でのストレスとはどのようなものなのか?
よく言われているのが無理な多頭飼育です。
それによって日々の生活でストレスを受け続けた結果として
体内でウイルスの突然変異が起こり、病気を発症すると考えられています。

この猫伝染性腹膜炎ですが、残念ながら確実な治療法というものが
今のところ存在しないというのが現状です。
体内の炎症を抑える抗炎症薬や免疫力を高めるインターフェロンの投与などが
行われますがあくまでも対症療法になってしまいます。

今も治療に関する様々な研究がされています。
一日も早くこの病気を治せる治療法が発見されるのを祈るばかりです。


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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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11月21日(火) 頑張っています

カテゴリー: 診察 

11月21日(火)

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 平野:11月25日(土)午後・30日(木)午後

こんばんは。獣医師の三浦です。

先日、久しぶりに日帰り登山に行ってまいりました⛰
初めて調理器具を持参して、頂上でホットサンドを作って食べました🍞🍴
山頂で食べるご飯はいつも美味しいですが、
あったかい!となると格段に美味しさが増しますね😍
冬山は登らないので、私の登山シーズンはもうおしまいですが
体が怠けないよう、来シーズンに向けて鍛えておこうと思います💨

さて、本日は14歳の猫、Uちゃんのお話です🙂

Uちゃんは1ヶ月ほど前から少しずつ食欲が落ち、痩せてきたとのことで来院されました。
診察台の上でもぐったりした様子でおとなしく、
体温はわずか35.7℃しかありませんでした。
猫の体温は38℃台が正常です。
老齢で代謝が落ちても、37.5℃程はあって欲しいところです。
呼吸もゆっくり深呼吸のような状態で
お腹を触ると、肝臓や腸の辺りがボコボコと腫れていました。

詳しく検査してみると…


胸部レントゲンでは、白い部分がとても多くなり
通常では見えるはずの心臓の形が見えません。
これは、胸水が溜まっている証拠です。

また、エコー検査では、肝臓が腫瘍化しており
脾臓や結腸も形状が大きく変わり腫瘍が疑われました。
左下の、黒い部分は腹水です。

胸水や腹水が溜まる原因には様々なものが考えられますが、
Uちゃんの場合は全身所見と胸水の検査から、
何らかの悪性腫瘍による循環不全や炎症が原因であると考えました。

ここから先、この腫瘍が何なのか?という検査は、Uちゃんは行っていません。
細胞の検査をしたり、CT検査をしたり、追加検査は可能ですが
腫瘍があまりにも大きく全身へ転移していること
Uちゃんの体力がかなり落ちていることなどから
原因が分かっても、手術も抗がん剤治療もお勧めできないと判断したからです。
ご家族とも相談し、積極的な検査や治療は行わず
Uちゃんが少しでも楽に過ごせるような治療を行うことにしました。

まずは溜まった胸水を抜き、呼吸を楽にしてあげること。
また、抗炎症効果や抗腫瘍効果のあるステロイドと
体の免疫機能を整えるための漢方薬を始めました。

食欲もない状態で、何とかお薬を飲ませていただき1週間後。
「少し食欲が出てきました。」との嬉しいご報告をいただきました。
さらに1週間後。
階段を登ることができなくなっていたのに、
気が付いたら2階に上がっていたとのこと!
また、低かった体温が37.5℃にまで上がってきました。
検査を嫌がり猫キックまで見せてくれました🐾

胸水や腹水、腫瘍の状態は大きく変わりありませんが
食欲や動き回る様子が出てきたのは、少しでも体が楽になった証拠。
正直なところ、最初にお会いした段階で
回復は難しいかもしれないと考えていました…💦
Uちゃんの頑張りに本当に驚かされました😊

日々の診察の中で、治せない病気は多くあります。
特に悪性腫瘍に関しては、治したくても治療の負担が大きかったり
治ったと思っても、いつ再発するか分からなかったり
見えないところで転移が起こっていたり
病気との戦いの日々が続きます。
本来であれば、悪いものすべてを取り去って
本当に健康な状態になって帰ってもらいたいと願います。
ただ、それが難しい場合、
病気と上手に付き合って、少しでも楽しく過ごせるよう
最大限のお手伝いをしたいと願います。

Uちゃんの病状は、いつどう変わるか分かりません。
その時その時で何ができるのか?を一緒に考えていきたいです。
無理のないように、でも、もう少し元気でいようね🍀

 

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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital


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11月20日(月) 寒いのは苦手

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こんばんは、國廣です。京都に来て初めての冬が近づいております。
話には聞いていましたが、本当に寒いですね、、、😭笑
これからますます寒くなると考えるとゾッとします。
この冬を乗り越えるためにダウンジャケットとこたつを買うことを決心しました!!
なのでまずは貯金をがんばります。応援してください。

先日のお休みに、友人に連れられて人生初の「プロレス」を観に行きました。
老若男女問わず、多くの人が観に来ていました。最近観客も増えてきているみたいです。
なかなかヴァイオレンスで驚きましたが、それよりも会場のアツさと試合の展開にとても興奮しました。
ファンでもないのに、気付けば選手の名前を叫んでいました。笑
次の大会は1月4日に東京で開催されるらしいので、みんなで集まってテレビで見る予定です。
みなさんもぜひ観てみてはいかがでしょうか?😄

さてさて、本日の内容はチワワのRくんについてです。
来院理由は「背中が曲がってきていて、歩きにくそう。」ということでした。
確かに見た目で明らかに背中が曲がっており、腰を触ると少し痛がりました。
他にも両足の膝のお皿の骨(膝蓋骨と言います。)がゆるく亜脱臼を起こしているようでした。
膝に関しては以前から診察で分かっており、飼い主様も手術はせずに経過観察をすることで納得されていました。
早速レントゲン写真を撮ると・・・

第一腰椎と第二腰椎の間隔がせまくなっており、骨の増生が見られました。
これは「変形性関節症」という骨の病気であり、今回は脊椎に起こっているので「変形性脊椎症」と言います。どういう病気かというと、字の通り関節の軟骨が変形したり、それによって関節の構造そのものが変化してしまうものです。
◆原因には①加齢②肥満③その他の骨関節疾患など様々ありますが、今回のRくんは①と③の両方だと考えられます。
◇症状については散歩や運動を嫌がったり、進行するにつれて痛みを伴ったりします。
初期症状として活動性の低下もありますが、老化によるものと勘違いしてしまうことが多いので注意が必要です。
◆治療は原因によっても症状の程度によっても変わってきますが、大きく分けると外科的なものと内科的なものに分けられ
ます。治療の目的としては
①病因を減少させること
②症状の改善・解消
③病気の進行を遅らせること
になります。これらの方針に沿ってこの病気を効果的に管理するための治療手段を考慮する必要があります。
今回のRくんの飼い主様は手術は考えておらず、痛みの軽減と病気の進行を抑えることを希望されました。
痛みの軽減には従来NSAIDsと呼ばれる非ステロイドを処方することがメジャーでしたが、最近新しい機序で痛みを軽減するものが出てきました。
その名も「カルトロフェン・ベット」という注射液です!この注射の有効成分には「ポリ硫酸ペントサンナトリウム」という
、傷害を受けた関節軟骨の保護とその回復を助け、痛みを改善する効果があります。従来のNSAIDsと違って、痛みを取るだけでなく軟骨自体に効果があるのが特徴となっています。
週1回の注射を計4回使用するもので、飼い主様やわんちゃんにとっても負担の少ない治療となっています。実際にRくんも徐々にではありますが、痛みは軽減されてきているようです。
今後はサプリメントや療法食などでの維持療法を検討しています。
年齢を重ねると手術に抵抗のある飼い主様が多いのが現状です。そういった中で、目標を決めて負担の少ない治療を提案することも獣医師の役割だと思います。どんな些細な事でも気軽に相談していただきたいと思います。

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京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
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11月19日(日) 健やかな毎日をw(^o^)w

カテゴリー: 診察 

11月19日(日)

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それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
 平野:11月25日(土)午後・30日(木)午後

まずはアムロの報告を。
生きてます!
食べるものは減ってはいますが、いろいろ工夫すると食べてくれています。
少しでも楽に過ごせるようにと漢方を始めました。
やはりまずいようで、ご飯に混ぜこんでもそれだけ残してしまい、毎日格闘しています😙
それでも調子の良い日は一瞬小走りをしたり、お友達のわんちゃんとおしゃべりしたり…
健やかな毎日をおくれています😊
最近では奈良公園に一緒にお出かけをしました!
たくさんいる鹿さんに特に反応することもなく、お散歩を楽しみました😁

また、先日私もまた一つ年をとりまして、スタッフみんなにお誕生日のお祝いをしてもらいました😆

もちろんアムロも一緒に誕生日パーティーをすることができました!
次はクリスマスパーティーを目標に、アムロ頑張りま〜す😁

それでは今日のお話のテーマ、気管虚脱という病気についてお話します。
気管虚脱は気管がぺしゃんこに潰れてしまうことで咳や呼吸困難を引き起こす病気です。
狭くなった気管を空気が通るため、ガチョウの鳴き声のような呼吸音が特徴的です。
原因は不明であり、ヨークシャーテリアやポメラニアン、トイプードル、マルチーズのような小型犬で多くみられます。
発症年齢は1〜5歳と幅広く、特に肥満傾向の犬が多いです。
診断するためにはレントゲン検査や透視画像検査が必要です。
息を吸った時と吐いた時の気管の太さを比較します。
治療法は程度によりますが、根治を目指すには手術が必要になります。
気管の虚脱部を矯正するために、特殊な装置を気管に設置します。
気管の周囲にはたくさんの血管と神経が張り巡らされています。
それらの血管や神経を触らずに手術するのは非常に難しいものです。
ある程度症状が緩和的であれば、内科治療を行います。
気管支拡張剤や、炎症を抑えるためにステロイド剤を使用します。

現在当院でも内科治療で頑張ってくれているヨークシャーテリアのDちゃんがいます。
Dちゃんはある夜、呼吸困難で運ばれてきました。
呼吸はガーガーと凄まじい音を立て、非常に荒かったです。
Dちゃんはもともと心臓も悪かったため、より呼吸困難が重篤化し、舌色は真っ青でした。
すぐさま酸素化し、呼吸を安定させる必要がありました。
レントゲン検査で頚部の気管が非常に細くなっているのがわかりました。

Dちゃんは心臓病もあるため、できるだけ手術はしない方向で、内科治療を開始することになりました。
酸素化することで舌色はピンクに戻り、徐々に呼吸も落ち着きました。
Dちゃんはもともと大の緊張しぃさんで、病院に来るだけでいつもドキドキしっぱなしだったので、呼吸状態さえ落ち着けば、早いうちに退院することとなりました。
退院後も今の所調子は良好そうで、大好きな飼い主お姉さんに抱っこされて通院してくれています。
Dちゃんは少しぽっちゃりさんでもあるので、ダイエットも頑張ってくれているとのことです🤗
Dちゃんまだまだこれから!
ちょっとでも病院に慣れてくれるといいなぁ〜☺

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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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11月14日(火) 出なくて困っています

カテゴリー: 診察 

11月14日(火)


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 平野:11月19日(日)・25日(土)午後・30日(木)午後
 百石:11月18日(土)午後
 三浦:19日(日)

最近夜の冷え込みがより一層増してきましたね😣
今では防寒としてマフラーが必須になってしまいました。
寒さにおそらく人一倍弱いのですが、数年前までよく青森で生活出来ていたなと思います。
これ以上は寒くならないように願う毎日です。

さて、今日は便秘で困っている猫のMちゃんのお話です。
この子は体重が9kg弱ある肥満体型の猫ちゃんです。
数日間便が全くでないということで来院されました。
お腹を触ると腸に硬い物があるのがすぐに分かりました。

お腹の中にどれくらい便が詰まっているかを調べるために
レントゲン検査を実施。
その結果がこちらです。



かなりの便が詰まっていることがわかりました。
普段は食欲旺盛な子ですが、ここ数日間は食欲も無く元気も無いとのこと。
肛門から指を入れると大きくて石のように硬いウンチが触れました。
それにしても硬い💦
あまりの硬さに驚きました。
こんな硬いものがずっとお腹の中にあれば食欲も出て来ないはずだなと
妙に納得😖
Mちゃんはとても大人しい猫ちゃんでしたので、
そのまま浣腸して少しですが硬い便を出す事に成功しました。

しかし、腸内にはまだまだ硬い便があったので、
ラクツロースと言う下剤を処方。

この下剤には腸内の浸透圧に影響し、腸内の水分を増やして便を柔らかくて
便の流れを良くする作用があります。

3日後に再度レントゲン検査を実施。



やや便秘改善が認められました。
浣腸して楽になったのか、少しずつ食欲・元気が戻ってきたとのこと。
やはり、Mちゃんにとっても便秘はかなり辛かったみたいですね、、、


食欲が出てきたMちゃんにはロイヤルカナン消化器サポート(可溶性線維)
を食べてもらうようにお話ししました。


このご飯は消化をサポートし、便秘改善に効くので今のKちゃんには
最適なご飯です。
実際、便秘で困っている猫ちゃんがこのご飯を食べると
次の日に大きなウンチの塊が出たということが多く見受けられます。
Mちゃんもこのご飯を食べて少しずつ少しずつ便が出ているとのこと。
順調ですね😁

便秘の原因としては、
①環境的な要因(運動不足、トイレの汚れ)
②食事内容
③結腸の狭窄(骨盤骨折、異物や腫瘍による圧迫)
④神経の異常(先天性、脊髄・骨盤神経の圧迫)
⑤その他(肛門の疾患、内分泌疾患)
など様々です。
いずれにしても、便が出ないと身体に大きな負担がかかり、
元気も食欲も落ちてきます。
数日間便が出ていないという状況が見られたら、
すぐに病院で診察を受けていただくようにお願い致します。

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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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11月12日(日) 本当によく頑張りました。

カテゴリー: あれこれ・・・ 診察 

11月12日(日)

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 百石:11月18日(土)午後
 三浦:11月12日(日)19日(日)

こんばんは、院長です。
毎日寒い日が続きますね。
皆さんは風邪をひかないように、
体調を崩さないように心がけている習慣などはありますか?
私は最近は豆乳を毎日飲んで、寝る前にマヌカハニーを舐めるようにしています。
やはり食生活は健康の基本ですから、これからも気をつけたいところです。
またオススメの健康法などがありましたら、ぜひ教えてください。

さて今回のお話は、、、
寂しいお話になってしまいますが、先日虹の橋へと旅立ったワンちゃんのお話です。


柴犬の女の子、Oちゃんです。
彼女を初めて診たのは、2016年4月のよく晴れた日でした。

来院前に先に問い合わせの電話がありました。
「末期の腎不全で病院に行くのも嫌がるため、なかなかできることがない。
何とか往診で楽に最後を迎えさせてもらえないか。」
という内容だったように思います。

その際に聞いた血液検査の結果では、Cre(クレアチニン)値が10以上・・・
正直、それを聞いて私も「むしろ今よく生きているな」と思ったほどでした。
猫ちゃんに比べ、ワンちゃんでこの数値はありえません。
私も会う前は「もう先は長くないだろうから、何とか楽になる方法を考えよう」と思ったほどでした。

そして対面の日、往診バッグと助手の先生を連れて、お宅にお邪魔しました。
すると、なんと自分から私の方へと寄ってきてくれたのです。
初めて診た瞬間、私の中で「???」が沸きました。
なぜこれだけ悪い血液検査の数値なのに、この子は頑張れているのだろう?

その瞬間に私には「まだまだこの子は頑張れるはず、生きてくれるはず」という直感がありました。
そしてお母さんに「何とか数日病院で入院して積極的に治療させてください。」とお願いし、往診車に乗せて一緒に病院まで戻ってきました。スタッフもお母さんも驚かれていたように思います。

そして数日間の入院治療が始まりました。
入院は難しいと聞いていたものの、スタッフたちの献身的な介護の甲斐もあってか、本人も治療にも非常に協力的でした。
もちろん嫌なことには歯を向いてしまう柴犬らしい一面もありましたが(笑)

そしてどんどんクレアチニン値は下がり、奇跡の復活を果たしてくれました。
しかし慢性腎臓病は治るものではありません。
病態を維持するためには、毎日の点滴やが必要になります。
また持病のため抗血栓剤も投与する必要があるため、毎日来院してもらう必要がありました。

そこから彼女と家族の毎日の通院生活が始まりました。

点滴や注射の際は口がでてしまうこともあるため、診察室に入ってきたらまずは口輪を装着です(笑)
しかし点滴中にはスタッフに寄り添って、甘えてじっとしてくれます。
終わればおやつももらえるため、必死に頑張っています。

この注射と点滴は毎日欠かすことができません。
そのため、晴れの日も雨の日も。
大雪の日でも、盆正月でも、毎日毎日。
お父さん、お母さんと一緒に病院に通ってくれました。
どのスタッフよりも病院に毎日来てくれました。
そして凄いのは、一度も嫌がることがなかったということ。
今まで病院は大嫌いだったようですが、当院には自分から毎朝行こうと催促してくれていたようです。
本当に偉い子でした。


時には誕生日を祝ってもらったり、
諦めていた翌年の桜を眺めたり。
もちろん常に元気というわけでもなく、波はありましたが、
いつも大きな声で私に挨拶してくれたのを覚えています。
しかし
年齢の影響もあるのか、徐々に体調が悪くなる時もありました。
最後の方は発作や足の麻痺が出てしまって、介護が大変な時もありました。
それでも
リハビリ治療やレーザー治療を最後まで頑張って行って、自分の足で歩こうとしてくれました。


スタッフも皆が彼女のことを応援していました。
ご家族も彼女のことを本当によく介護されました。
投薬が難しかったため、あの手この手で一緒にレシピを考えました。
もうダメか、と思うたびに何度も奇跡を起こしてくれました。

正直、私の獣医師としての感覚を変えてくれました。
諦めていれば、もっと早くになくなってしまっていたでしょう。
しかしご家族の頑張りと、本人の頑張りで、こんなにも病気に打ち勝つことができるんだと。
改めて病気との戦いには獣医師一人の力ではなく、本人、周りの支えが必要なことに気づかされたように思います。

最後の瞬間を私が見てあげることができなかったのが唯一の心残りですが、恐らくご家族に見守られながら幸せに旅立っていったことでしょう。
そう信じています。

Oちゃん、本当に本当によく頑張りました。
そしてお父さん、お母さんもよく頑張られました。
彼女との思い出を忘れずに、これからの診療に励みたいと思います。
今まで診させていただいてありがとうございました。

いつか虹の橋で会えるその日を楽しみにして、彼女とのお別れを悼みます。
本当にいままでありがとう。

院長

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