8月27日(日)

こんばんは、院長です。
お盆も過ぎ夜の暑さはマシになりましたが、日中は変わらずですね。
今日は日帰り出張で東京まで出かけたため、久しぶりに日光に当たることができました。
しかし東京の人の多さはすごいですね。
毎日満員電車のなか出勤されている方を想像すると頭がさがる想いでいっぱいになりました。

今月はお盆月ということもあってか、、、別れの多い月となりました。
当院も今年で開業5年を迎え、当初より来ていただいている患者さんも大分年をとってきました。
そして当院の特徴として、重症患者が多く来院される傾向にあります。
予防などは近くの病院でもいいけど、病気になったときは心配だからと県外から足を運んでくださる方も多数いらっしゃいます。

当院は最新の医療機器を取り揃えて、種々の難治疾患にも諦めずにスタッフ皆が立ち向かっています。
それをこのように評価いただけるのは非常にありがたい限りです。
しかし、重症患者が多いということは、その分別れも多くなります。

私は小さい頃より動物が大好きで、獣医師になって多くの動物を助けたいという夢がありました。
実際に現在ではその夢を叶えることができて幸せな毎日を過ごしています。
ただ・・・やはり別れというものはいつになっても慣れることはありません。
命と常に隣り合わせゆえの、この仕事の一番辛いところでしょうね。

今月は冒頭でも述べた通り、そんななかでも特に別れが多かったように思います。
今まで長く診させていただいた子が先に行ってしまうのは非常に悲しい気持ちがあります。
もちろん私がクヨクヨしていてはいけませんので、常に前を向くようにはしていますが。

そして先日は長いガンとの闘病生活を送っていたワンちゃんとの別れがありました。

1年以上前でしょうか。
初めて来院された際にすでにお腹の中に大きな大きな悪性腫瘍が存在し危機的な状況でした。
大手術に耐え、再び元気な姿を見せてくれるようになりました。
ただし癌は根治したわけではありませんので、
多くのお薬や定期的な注射をうけながら毎日頑張ってくれていました。
しかし、癌はやはり身体を少しずつ蝕んでいきます。
そして、、、最後は病院で看取られながらその息を引き取りました。

今回は縁もあってその子をスタッフ皆で一緒に見送らせていただきました。

一人一人お焼香を炊き、最後はお骨も一緒に拾いました。
スタッフ皆にとっても非常に悲しい時間だったでしょうが、この別れから一人一人が何かを感じ取ってくれればなと思います。

他にも腎不全のワンちゃんやネコちゃん、脳腫瘍のワンちゃん、心臓病のワンちゃん。
多くの子との別れがありました。
もちろんとても辛いことですが、飼い主様の方がもちろんもっと悲しくて辛いに決まっています。
私自身も愛犬との別れでペットロスを経験しましたので、十二分に気持ちは察します。
そんな私も今では愛犬との別れをなんとか乗り越えられました。
だからこそいつも飼い主様にお話ししていることがあります。

「無理に忘れようとする必要はありません。
むしろたくさん泣いて悲しんで、その子との別れを受け止めていいと思います。
忘れるよりむしろ、ずっと覚えて思い出してあげてください。
そして悲しい思い出だけでなく、良い思い出も一緒に思い出してあげてください。
別れは悲しいものですが、それ以上に大きな絆をくれたはずです。
それらは何にも変えられない暖かなものでしょう。
そして先に虹の橋で元気に待っていてくれるはずなので、
私たちは今を精一杯生きて、最後にまた胸を張って会えるように頑張りましょう。
今は元気な姿で走り回りながら、こちらを見てくれているでしょう。
だからこそ思い出して、語りかけて、恥ずかしくないように今を生きましょう。
そうすれば、私たちの人生の最後のご褒美として、一番に迎えてくれるはずですから。」

私はどちらかというと無心論者でリアリストでもあります。
しかし奇跡が起こる瞬間はたくさん見てきました。
だからこそ信じたいです、もう一度会えるその瞬間を。

私も多くの子達との別れを忘れないようにします。
自分の子も、患者さんも、皆ともう一度会えるように。
そのときはもう痛いことはしないので、仲良くしてね。

さぁ、明日からも前を向いて頑張ります。

院長

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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