右京動物病院

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右京動物病院ブログ: お勉強

4月28日(日) まだまだ元気なおおっきなわんちゃん(^o^)/

カテゴリー: 診察 お勉強 

4月28日(日)

*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室 :5月11日(土)、17日(金)、25日(土)、31日(金)

今月はフィラリア予防開始前だけあって、病院は大忙しです💦
お待たせする時間が長くなってしまって大変申し訳ありません😞
そんな中、私珍しく風邪をひいてしまいました😷
いつも通り寝たら治ると思いきや、なかなか熱も下がらず、咳と鼻水が立て続けに襲ってきました😩
栄養のある食事をと思いながらコンビニご飯を食べる毎日が続きます🙁
お母さんのご飯が恋しくなります😌
体調管理は大切ですね!
みなさまもお身体にはお気をつけください!
わんちゃんねこちゃんともども元気にゴールデンウィークスタートしましょう!!

さて、今回はと〜ってもおおっきなグレートピレニーズのAちゃんのお話です。
13歳のAちゃんは以前からお尻に肛門嚢アポクリン腺ガンという悪性腫瘍があり、一度他院さんで切除の手術を行いました。
しかし、また再発がみられ、それからはそのまま経過をみることになっていました。
今では人の掌大にまで大きくなっています。
それでも最近までは元気にご飯も食べて、排便もなんなくできていたそうです。
ところが先日、食欲がなくなり、元気もなく立てなくなってきて弱ってるということでご来院されました。
すると血液検査で血中のカルシウム濃度がかなり上がっていることがわかりました。
”高カルシウム血症”という病態です。
原因は巨大化した肛門嚢アポクリン腺ガンと考えられます。
腫瘍随伴症候群の一つで多飲多尿や元気消失、食欲低下などがみられます。
基本的には原疾患の治療をすることが原則となりますが、Aちゃんのように高齢で再発症例で手術を望まない場合は、内科的に点滴や注射で治療していくこともあります。
利尿剤やステロイドの投与と点滴を開始すると、翌日にはAちゃん少し元気食欲がでてきてくれたようで、以降も同じ治療を続けました。
数日後、再診で来院された時にはなんと、Aちゃん立ち上がっていました!
すごい回復力です!😆!
オーナーさんも大変喜ばれていました。
それからはカルシウム濃度を持続的に安定させるために月に1回の点滴注射を始めました。
つい先日も半日お預かりで点滴治療を行いました。
Aちゃんはとっても寂しがりやで、入院中はオーナーさんと離れてどこか落ち着かない様子はありましたが、だんだん慣れてきてくれて、なんとか最後まで頑張ってくれました😄

同じ病気でもその子その子に合った治療法があるはずです。
それを一緒に相談させてもらって、一緒に病気と闘っていけたらいいですね!
何か気になることがあればなんでもご相談ください!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪
A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

⭐︎インスタ始めました⭐︎ 
京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定 

3月29日(金) 眼が白いときって

カテゴリー: お勉強 

3月29日(金)

*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室 :4月5日(金)、13日(土)、19日(金)、27日(土)
デンタル教室:4月28日(日)

*******獣医師の臨時休診について*********
廣畑:3月30日(土)、31日(日)

こんばんは、獣医師の國廣です。
あっという間に3月も終わりですね。
暖かくなってきてはいますが、まだまだ夜は冷えこむ時があります。
季節の変わり目なので、皆さん体調管理をしっかりしていきましょう。

先日は実家に帰り、昔アルバイトをしていたお寿司屋さんに行ってきました。
青空市場という市場の中にお店があり、活気が溢れているところです。

メニューはこんな感じで、海鮮丼やお寿司が売りになっています。
海鮮てほんとに美味しいですよねぇ。
皆さんぜひぜひ食べに行ってみてください。
お店の名前はまた個人的に聞いてもらえたらと思います!

ではでは、本日のテーマは私が専門医を目指している「眼科」について
動物も年齢を重ねると眼が白くなってくることがありますが、
すべてが白内障というわけではありません。
実は白くなる部位によって様々な病気があります。
まずは眼の構造は下の図のように
 
前から
①角膜→②水晶体→③硝子体→④網膜→⑤視神経
となっています。
見た目で眼が白く見えるのは主に①②の部分の病気になります。

①の角膜が白く見える病気としては
角膜潰瘍や角膜内皮浮腫という病気があります。特に「角膜内皮浮腫」は写真のように見た目ですぐに白いとわかる病気です。
  
この病気はチワワやボストンによく見られる病気で、
角膜の一番内側の内皮という部分が浮腫を起こすものです。
浮腫を起こすことで、角膜表面が傷つきやすくなることがあります。
治療法としては内科、外科どちらもありますが、
基本的には不可逆性の疾患のため無治療のことが多いです。
内科では食塩眼軟膏による浸透圧を利用した治療が一般的になります。
この病気自体で視覚を喪失することは稀ですが、やや視覚に障害を来します。

続いて②の水晶体が白く見える病気としては
まずは代表的な白内障があります。
加齢に伴い進行することが多いですが、稀に遺伝的に若いときに白内障を起こす
「若年性白内障」もあります。

さっきの角膜との違いなんとなく分かりますか?
病気の進行具合により
初発→未熟→成熟→過熟 
と病態・名前が変わります。
 進行に伴い視覚を喪失する病気で、外科手術でしか治りません。
また病態が進行すると、合併症も出てきます。

続いて水晶体が白く見える病気としては
「核硬化症」があります。

この病気は加齢に伴うもので、視覚には影響しません。
なので、治療法もありません。
ただ白内障を合併することもあるので、
定期的な眼科検診を行う必要があります。
 

眼が白いというだけで病気の種類が全然違うこと、
分かっていただけたでしょうか?

うちの子最近眼が白くなってきてるかも・・・という方がおられましたら
来院されてください。
皆さんで愛犬、愛猫の眼を守ってあげましょう!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)

KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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2月3日(日) がっつり肥満細胞腫!

カテゴリー: お勉強 

2月3日(日)

*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:2月1日(金)、9日(土)、15日(金)、23日(土)
デンタルセミナー:2月17日(日)

*******獣医師の臨時休診について*********
院長:2月7日(木)、12日(火)、14日(木)、15日(金)、16日(土)、21日(木)、26日(火)
百石:2月9日(土)、10日(日)
廣畑:2月27日(水)
三浦:2月24日(日)
國廣:2月12日(火)

*******分院臨時休診について*********
分院SAGANO は2月11(月)~2月16(土)の間臨時休診となります。
ご不便おかけしますが、本院へご来院ください。

こんにちは。百石です。
先日は臨時のお休みを頂き、ご迷惑をおかけしました。
年に2回行われる獣医がん学会に参加してきました。
今回のテーマは”肥満細胞腫”ということで、最新の治療法などあらゆるお話を聞くことができました。
そこで今回は、お勉強してきたことを少しお話させていただこうと思います。

まず、肥満細胞腫とは犬では主に皮膚に発生し、皮膚腫瘍の中では最も発生頻度が高い腫瘍です。
腫瘍の形態はさまざまで、硬く隆起したものから軟らかく境界不明なものまで多様です。
挙動もゆっくり大きくなってくるものから急速に増大して転移するものまでと幅広くみられます。

一方猫では主に皮膚と内臓に発生します。
皮膚では頭頸部に多くみられ、犬に比べると臨床的な悪性度は低く、緩やかな経過をたどることが多いです。
また内臓では脾臓と消化管に発生することが多く、そこを原発にして皮膚に転移している場合もあります。
特に消化管にみられる場合は予後は悪くなります。
肥満細胞腫はヒスタミンという顆粒を含んでおり、ヒスタミン放出による胃十二指腸潰瘍はしばしば認められます。
また激しく触るなど、機械的な刺激によりヒスタミン顆粒が放出され、腫瘍周囲が腫れたり赤くなったり(ダリエ徴候)し、ひどければ血圧低下や嘔吐により急性の全身症状を引き起こすことがあります。

治療法は外科手術が第一選択になります。
特に猫の皮膚の肥満細胞腫では外科手術単独で良好な経過をたどることが多いです。
ただ、内臓型の肥満細胞腫や内臓に転移した肥満細胞腫に対しては、外科手術に併せて化学療法(抗がん剤治療)が必要になります。
化学療法にもいくつか方法があり、従来から使用されているビンブラスチンという注射タイプの抗がん剤や国内未発売のロムスチンという飲み薬の抗がん剤などがあります。
それ以外にも、今流行りの分子標的薬であるイマチニブやトセラニブという飲み薬があります。
分子標的薬とは特定の分子を標的として攻撃する治療薬であるため、治療効果が高く、副作用が低いというメリットがあります。
犬猫の肥満細胞腫ではKITというある受容体に変異が生じている場合があり、分子標的薬はその変異をターゲットとして抗腫瘍効果を示します。
したがってその変異をもつ症例に対しては非常に有効な治療法になります。
その他にも免疫療法の一つで、間接的に腫瘍の増殖、浸潤、転移を阻む効果を示すワクチン治療もあります。
この治療法は副作用がほぼないので、状態の良くない子にも実施することができます。
どういった治療法を選択するかはその子の状態に合わせて検討していくので、さまざまです。

現在当院にも肥満細胞腫の治療で通院してくれている子はたくさんいます。
みんなグレードやステージがばらばらなので治療法は違います。
ラブラドールのBちゃんは皮膚にたくさんの肥満細胞腫ができ、当院に来られるまでにも何度か外科手術を行っているのですが、最近また再発してしまい、分子標的薬を開始しました。
本犬はめちゃくちゃ元気で、いつも喜んで病院に来てくれています。
また別のラブラドールのSちゃんは耳の下の皮膚に肥満細胞腫ができました。
外科手術で切除した後、化学療法を行っていますが、特に再発はなく良好に経過しています。
とっても元気で食欲旺盛で、病気の子には到底見えません。笑
また、猫のJちゃんは皮膚にたくさんの肥満細胞腫が認められ、追加の検査で内臓の脾臓にも肥満細胞腫が認められました。
その他リンパ節にも転移しているということで、外科手術による根治目的の治療は難しく、高齢で腎不全も認められることから、免疫療法のワクチン治療を行っています。
1年以上経過していますが、一般状態も良く、元気にしてくれています。

このように同じ肥満細胞腫でもいろんな動態を示します。
腫瘍の見た目もさまざまなので、体にできた腫瘤は要注意です!
気になるできものが皮膚にある〜なんて方は一度検査を行いましょう!!

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A.Hyakkkoku@U-KYO-Animal Hospital

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2月1日(金) ウイルスには注意

カテゴリー: お勉強 

2月1日(金)

*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:2月1日(金)、9日(土)、15日(金)、23日(土)
デンタルセミナー:2月17日(日)

*******獣医師の臨時休診について*********
院長:2月2日(土)、3日(日)、7日(木)、12日(火)
   14日(木)、15日(金)、16日(土)、21日(木)、26日(火)
百石:2月9日(土)、10日(日)
廣畑:2月27日(水)
三浦:2月24日(日)
國廣:2月12日(火)

こんばんは、獣医師の國廣です。
今年もあっという間に1ヶ月が過ぎました。
そしてこの1月でまた1つ歳をとってしまいました。
受付にある自己紹介カードにも誕生日を書いていたので、
祝ってくれた方もいました。ありがとうございました!
 
少しお休みを頂いて、広島に旅行に行ってきました。
西条で日本酒を嗜み、宮島・厳島神社を観光し、
お好み焼き、かきなど広島グルメを堪能しました。

 
以前かきを食べてノロウイルスに感染したことがあったので、
ちょっと怖かったですが、しっかりウイルス対策したかきを食しました。


それにちなんで(?)今日のテーマは動物のウイルス病について!
中でも普段の診察でよくみるウイルス病を紹介します。


皆さん、「猫風邪」ってご存知ですか?
ヘルペスウイルスやカリシウイルスが原因となる感染症が多く、
症状としてくしゃみ・鼻水・涙目・咳などの、一般的な風邪症状が出ます。

ウイルスの感染経路は様々ですが、ほぼすべての猫がヘルペスウイルスを持っており、
日和見感染を起こしています。
ですので人で免疫が落ちて口内炎ができるのと同じで、
猫も免疫が落ちたときに猫風邪を発症してしまいます。
体力の弱った野良の子猫は、よく発症していることが多いです。

 治療も抗ウイルス薬や抗生剤、免疫を向上させることなどがありますが、
一度症状が引いても潜伏しているウイルスがいるので、
免疫が落ちたときは症状が再びぶり返すことがあります。
 
治療をせず放っておくと、細菌の二次感染を起こしてしまい、
呼吸器の疾患では重篤な気管支炎や肺炎、
眼の疾患では重度の結膜炎などが起こり癒着が起こることもあります。
なので早期の治療で対処していく必要があります。

この冬の時期には人間と同じく、動物たちも免疫が落ちてくるケースが多いので
しっかりと普段から様子を観察し、異常がみられた場合はすぐに受診しましょう。

 

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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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11月30日(金) 癌と肉腫

カテゴリー: お勉強 

11月30日(金)

゜゚・*:.。..。.:*・゜セミナーのお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
パピー教室:12月1日(土:座学)、8日(土)、14日(金)、22日(土)

 

 

こんにちは、分院長です。

今年も残すところ後1ヶ月となりました。やり残した事を今年中に終えなければいけないなと少し焦っています。

気持ちよく新年を迎えたいものですが、何を隠そうミスター先送りの私。『なんとか頼むぞ明日の自分』と毎日言い聞かせています笑

 

さて今日は腫瘍についての基本的なお話を少しさせてもらいます。

私たち獣医師は日頃から頻繁に腫瘍と向き合うことが多く、当たり前のように肉腫という言葉をよく使います。

しかしこの言葉を耳にはするけれども違いがよく分からないという方もいるはず、ということで今回は癌と肉腫の違いについてお話します。

前提として癌も肉腫も悪性腫瘍であり、生体にとって悪いものであることは変わりません。これらは同じように周囲の組織を破壊し(浸潤)、遠くの組織にも病巣を形成し(転移)、体の栄養を吸収していきます(悪液質)。

では癌と肉腫、何が違うかというと、構成している細胞が異なります。

 

癌は上皮性細胞からなり、これは皮膚や消化管の粘膜を形成する細胞です。

肉腫は非上皮性細胞からなり、これは筋肉、骨、血管、神経などを形成する細胞です。

上皮性の細胞が腫瘍化し、それが悪性だった場合を癌、非上皮性の細胞が腫瘍化した場合を肉腫と呼ぶのです。

ちなみに上皮性の細胞が腫瘍化して、それが良性だった場合を腫と呼びます。

 

実はこの癌と肉腫、切除手術前に見分けることがとても重要になります。というのも、肉腫はタコみたいな形をしており、目に見えている頭の部分だけを切除しても、目に見えていない足の部分が体に残ってしまうのです。反対に癌は足の部分がなく、目に見えている頭の部分を切除すれば完治できます。

つまり肉腫は目に見えない足の部分を想像して、見えている頭よりも余分を持って大きく切除しなければいけないのです。

 

術前に癌か肉腫を見分ける方法として、細胞診検査があります。細い針でしこりを刺して、細胞を採取し顕微鏡で観察するというものです。

癌はブドウのような見た目をしており、肉腫は柿ピーの柿のような形をしています。

 

これが癌のブドウ。

これが肉腫の柿。

これを術前に細胞診検査で見分ける事で切除する範囲を決定しているのです。

ちなみに上皮性腫瘍、非上皮性腫瘍以外にもう一つだけ腫瘍の種類があります。それが独立円形細胞腫瘍です。ブログでもよく登場する肥満細胞腫ンパ腫はこの独立円形細胞腫瘍に分類されます。

独立円形細胞腫瘍についてはまた後日お話させて頂きますね。

どうでしょうか。腫瘍が分かってきた気がしませんか?

 

という事で最後にクイズです。

あるワンちゃんの胃粘膜の潰瘍部から採取したものです。

上皮性腫瘍か非上皮性腫瘍かお答えください。

(私の診断は下へスクロール)

 

 

 

 

 

 

診断

核クロマチンに乏しく、核/細胞質比の高い異型上皮性細胞が集塊状にみられることから、胃腺癌を疑います。

 

大人気ないでしょ笑

 

 

 

 

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taiyo@U-KYO-Animal Hospital

 

 

 

 

11月11日(日) 認定医取得について

カテゴリー: 心構え お勉強 

11月11日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。

平野:11月13日(火)、17日(土)午後、18日(日)、27日(火)
百石:11月23日(金)、24日(土)午後
國廣:11月17日(土)

こんばんは、院長です。

昨日の話ですが、9月に当院で手術を実施したダックスフンドの男の子が当院に顔を見せに来てくれました。

手術の時は脊髄軟化症という診断がくだり、命もギリギリの状態でしたがなんとか乗り越えてくれた子です。
兵庫県の先生からの紹介でしたが、その先生の適切な紹介がなければ危なかったでしょう。
前足の筋肉もかなりついて前足だけでもしっかりと歩く姿を見れてとても嬉しかったです。

このように当院を退院していった子達が元気な姿を見せてくれるは正に獣医冥利に尽きると思います。
ヤル気をいただけました。


そし本日のお話は認定医のお話です。
毎年8月に日本動物病院協会による認定試験が実施されます。
昨年にはその試験にて総合臨床医という資格認定をいただきました。

総合臨床医とは何ぞやって感じですが、
「獣医療のスタンダードを理解しているジェネラリスト」というようです。
詳しくは日本動物病院協会のリンクをご覧ください。

確かに多くの獣医師はどんな診察もしなければいけません。
皮膚科、眼科、歯科、循環器科、消化器科、泌尿器科、、、
これらの知識を満遍なく習得するのは大変で経験と努力が必要です。
これに合格することで、今まで自分が頑張って来たことを認めていただけて光栄でした。
京都内でこの資格を所有しているのは、まだ私一人のようです。
全国でもまだ94名と少ないですが、世の中にはジェネラリストを目指す獣医師がほとんどのため
今後は少しづつ増えていくでしょう。
おそらく獣医師として一人前という登竜門のような形になるんではないでしょうか。
これから当院若手の獣医師も勉強に励み、ぜひ取得してほしい資格の一つです。


そして今年いただいたのが外科認定医という資格です。

外科認定医とは何ぞやってことですが、
「専門知識と広範な一般臨床知識を備えた獣医師」というようです。
これは正直・・・とても取得が大変でした。
全国でも34名と非常に数は少ないです。。。

資格取得を目指し4年前より準備していました。
外科症例の学会発表や論文発表の実績に加えて、臨床経験数・経歴や
年に数回実施される外国人講師による外科講義を全て受講する必要があります。

それらを経て、ようやく受験資格を得られるのですが、その後の試験では筆記試験・面接試験があります。
筆記試験の範囲も外科全般ということで膨大な量の知識を毎日勉強して詰め込みました。
受験勉強・国家試験勉強に次いで久々に頭をフルに使う必要がありました、正直しんどかったですね(笑)
試験当日は朝から東京に向かい、他府県の知り合いの獣医さんも受験会場にいてホッとしたのを覚えています。
緊張の中でしたが、何とか筆記試験を乗り越えた記憶があります。

最後の面接試験では、某有名国立大学の外科教授が担当面接官でした。
なかなかのプレッシャーでした。もうこの時は何を話したか覚えていません(笑)
しかし出せるものは出し切ったと思うので、あとは結果を待つだけです。
そして1ヶ月後くらいに、合格という結果をいただきました。
胸を撫でおろしました。
何よりも今まで私を指導してくださった外科の師匠やスタッフ、患者さんに感謝です。
みなさん、ありがとうございました。

こうして当面の目標であった「外科認定医・総合臨床医」という二つの資格をこれで取得することができました。
資格を得たから私の手術が変わるかどうかと言われればそういうものでもないですが、
京都での「外科医・総合臨床医」のダブルホルダーは現在私一人だけでもあるため
この資格に値する治療を提供しなければならないという大きな責任は生じます。

今でも私の手術を求めて多くご来院される患者さんがいらっしゃいますが、
今後はさらに増えると考えられます。
緊急手術や出張手術などが重なった際は外来に出れず大変申し訳ありませんが
手術室で命と向き合って頑張っていますので、ご容赦いただければと思います。
この記事の当初に紹介したダックスの子のように、少しでも多くの命をこの手で助けられるように頑張ってまいります。
これからもこの資格に恥じることのない獣医療を提供できるように精進していきますので
何卒よろしくお願いします。

院長

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10月14日(日) 日々是勉強

カテゴリー: お勉強 


゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:10月16日(火)、19日(金)20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
百石:10月22日(月)出勤、23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)27日(土)、28日(日)
廣畑:10月20日(土)、22日(月)、23日(火)出勤
三浦:10月25日(木)出勤

こんばんは、院長です。

昨日くらいより急に寒くなりましたね。
早々と暖房器具を引っ張り出してきました。
寒暖の差が激しい季節は動物も人も体調を崩しやすいので、
皆さんも気をつけてください。

さて、今日のお話はタイトル通り勉強についてです。

獣医療は目から口、心臓まで診療範囲も広く、
近年では高度医療も人同様に求められるようになってきたため
とても勉強が大変です。

覚えたと思った知識が数年で古いものとなってしまうことも多く、
常にアップデートしていかなければ最善の医療を提供できません。

本日は午前診察で終わりですが、午後からは眼科の勉強会でした。

若い獣医さんを中心に豚眼を用いて実習をおこないました。

当院でも私であれば外科、循環器科。
百石先生は腫瘍科、三浦先生は東洋医学とそれぞれの専門性を磨くべく専門の学会などに参加して勉強しています。

しかし専門分野だけを勉強していても、街の獣医師はつとまりません。
そのため当院では京都の獣医師メンバーと勉強会を数年前より発足し、
毎月の症例検討会、講師を呼んでのセミナーなど専門分野以外も常にブラッシュアップし続けています。

 
これは外部講師を呼んだ際のセミナー風景です。
多くの獣医さんが夜遅くに当院に集まり、真剣な眼差し学んでいますね。


これは百石先生が講演をした際の写真です。
緊張した表情が伝わってきますね(笑)

このように獣医師の多くは、朝から診察、昼間に手術、夕方に診察。
そして夜終わってからの勉強会やセミナー、休日の学会参加ととても勉強熱心です。
そうしないと日進月歩のこの業界では、すぐに浦島太郎になってしまいます。

あと大事なことは後進の育成です。
まだまだ私も若造ですので、そんなことを言える立場ではありませんが、
研修医の若手の先生にはこれからの獣医療をさらに発展させて欲しいと思っています。

ですのでこの京都の勉強会では研修医を対象とした毎月のセミナーも実施しています。
これには私を含めたベテランの先生たちが講師として辨をもちます。
 
これは先月のエコー実習の風景ですが、モデル犬としてうちの餡ちゃんも頑張ってくれました。

このように獣医師というのは国家試験に合格したから、
すぐに何でも見れるというわけではありません。
日々の勉強と経験の積み重ねがとても重要です。

今日は普段、仕事以外の時間にも獣医師が意外と頑張っていることをお伝えさせてもらいました。
これで朝の獣医師の目が腫れていたとしても、夜遊びではなく夜遅くまでべんきょうしていたんだなと思ってもらえると思います(笑)
そういう時は優しい言葉をかけてあげてくださいね。

今後も当院ではスタッフ全員が常に勉強を続け、新しい知識を吸収し、皆さんに還元していくつもりです。
そのために獣医師の臨時休診が増えることも多々ありますが、どうぞご理解いただけると助かります。

院長

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(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ) 

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8月30日(木) 上下関係は必要なの…?

カテゴリー: お勉強 

8月30日(木)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:9月8日(土)午後、9日(日)、22日(土)午後
百石:9月1日(土)午後、15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
國廣:9月16日(日)

こんばんわ。今日も分院からブログを書いてます受付青柳です。

早速ですが、9月の分院トリミングの日程が決まりました(^O^☆♪
9月4日(火)、8日(土)、11日(火)、20日(木)、28日(金)
です( ´ ▽ ` )ノ
ご新規さんも大歓迎です(*´꒳`*)カルテを作りますのでまずは一度ご来院ください(*゚▽゚)ノ
沢山のご予約お待ちしてます^^

さて、昨日は分院は定休日でしたので、大阪で開催されたセミナーに参加してきました( ´∀`)
一つは皮膚アレルギーの話、もう一つは問題行動のお話でした。
病気の事も勿論勉強になりましたが、私自身が気になってたのは犬の問題行動のお話です。

『犬の問題行動』ってどう言う事だと思いますか?
考えて見て下さい。
吠える…、咬む…、引っ張る…、飛び付く…
色々と思いつくでしょうか。
人が問題と感じたら全て『問題行動』です。
犬にとって正常な行動でも、人間が『問題である』と感じたら『問題行動』になってしまうんですね。
正常な行動、反応だとしても問題とされるなんて…(°_°)
我が家の歴代ワン達を思い返してみると、
ケージから出せ!と吠える、嫌な事をすると咬みつく、小動物に襲いかかる、同居犬に喧嘩を売りに行く、リードを引っ張る、などなど…
問題行動の宝庫でした。笑
行動を変える事ができた子も居れば、そうじゃ無い子も居ました。
本能的な部分もあるし、と半ば容認してましたが、そうはいかない場合も多々あります。
オーナー様だけでは解決出来ないこともあるかもしれません。
動物病院に来た時にだけ問題行動が出る子も勿論います。
今回のセミナーで重視されたのが御褒美の重要性でした( ´ ▽ ` )ノ
おやつで釣っていいんです。
どんどん釣ってください!と。笑
「うちの子いやしんぼでしょう〜」と恥ずかしがることなかれ!
じゃんじゃん食べて美味しい思いして帰ってくださいね〜、ってことでした(*´꒳`*)
病院用に、特別美味しいオヤツを用意するのも効果的だとか^^

そして、タイトルにも書かせていただきましたが、上下関係は必要なのか?と言う事。
犬との関係性で良く言われてきた上下関係。
最近の研究では、野生オオカミの群れの中でさえも『絶対的なリーダーは存在しない』と言われてるらしいです。
そもそも、犬の先祖はオオカミでは無くてもっと遡った所から枝別れしてるらしですが…。
犬の行動学がより詳しく研究される様になったのが2000年頃から。
確かに、私が幼い時に見た犬を取上げたテレビ番組などは家族のお父さんが絶対的なリーダーで、
犬は一番下でないと問題行動が起きる、と絶対服従、時には体罰を使っての躾が当たり前でしたね(;´д`)
未だに、その傾向が強いトレーナーさんもいる様ですし、そのやり方で関係性を築けてる方もいらっしゃると思います。
しかし、今では、その躾が見直されていて、犬との共存という考え方が主流になってきている様です。
私自身も共存が理想だと思ってます。
お互いに助け合って生存する事(=´∀`)人(´∀`=)
一方的に犬を支配する、服従させるのでは無く、犬と人間として共に歩む事が大事なのかな、と。
過剰に擬人化せず、犬の言葉や行動を良く理解して、程良い距離を保ちつつ共存する。
そんな関係性が築いていけると良いなあ、と思ってます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ボディランゲージ(体で表す犬の言葉)のポスターも頂いて来ましたので早速、待合に貼りました( ´∀`)

お暇な時にでもご覧ください( ´∀`)
最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^


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8月25日(土) 今年の夏の思い出は?

カテゴリー: お勉強 

8月25日(土)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:9月8日(土)午後、9日(日)、22日(土)午後
百石:9月1日(土)午後、15日(土)午後、29日(土)午後 
三浦:9月16日(日)
國廣:9月16日(日)

こんばんは☆
24時間テレビを観てると夏ももうすぐ終わりだなぁ〜
と感じるのは私だけでしょうか?
学生のころは宿題に追われながら観ていたのが懐かしいです😁
宿題は最初に大半片付けますが苦手な美術、自由研究、作文とかは最終日に
泣きながらしてるタイプでした😅
皆さんの宿題スタイルはどうでしたか?
ではでは本題に移りましょう💫

今日はワンちゃんの食物アレルギーに対してのフードで新商品が出たのでその紹介をします🍄

食物アレルギーは人だけでなくワンちゃんや猫ちゃんにも症状が現れることがあります。
皮膚の痒みや赤み、嘔吐や下痢などが主な症状です。
普段食べているフードやおやつの材料が原因のことが多く、
小麦粉、とうもろこし、肉類、魚類...何かに対してアレルギー反応が出ています。

原因を突き止めようと思うと除去食試験やアレルギー検査が候補にあがりますが
今回はその部分は割愛させていただきます。

最近では様々な食物アレルギーに対するフードが出ていますが
今回はタンパク質に『カンガルー』、炭水化物に『オーツ麦』を採用したフードです🍴

ロイヤルカナン
セレクトプロテイン(カンガルー&オーツ)

カンガルーは生物の系統図(ネコ目、ウマ目、シカ科、ウマ科...など動物の種類を分けること)で
他の食肉源となる動物から大きく離れているためアレルギー症状を起こしにくいとされています。

オーツは小麦や大麦などとはまた違う麦の種類の1つです。
それを使用したオートミールに対する食物アレルギーの陽性率は約0.7%とアレルギーになりにくい食材です。

当院で取り扱いしているアレルギー用のフードは療法食で、獣医師の指導のもと処方が可能です。
他にも種類はございますので気になった方はまずご相談くださいね🍎

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8月7日(火) 獣医療でも

カテゴリー: お勉強 

8月7日(火)

お盆も休みなく診察しておりますが、
下記の日程で獣医師の臨時休みをいただきます。

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 

平野:8月11日(土)、12日(日)、19日(日)、25日(土)午後、26日(日)
百石:8月18日(土)午後 
三浦:8月19日(日)
國廣:8月18日(土)

・8月の臨時休診(嵯峨野分院)
 8月13日(月)、14日(火)はお盆休みをいただきます。
*ただし、8/14(火)のトリミングは営業いたします。ご予約お待ちしております。

 

こんにちは、獣医師の廣畑です。
先月大阪で丸一日セミナーを受けてきたのですが、
今日はその中で得た知識をお話したいと思います。

まず、病院には歩き方がおかしい、ぎこちないなどの理由で
来られる方が多いです。
この状態を跛行と呼びます。
一般的に人も含めて動物が跛行を呈する原因としては
骨・靭帯・腱・筋肉・神経等の異常が考えられます。

これまでの獣医療では跛行の原因がどこにあるのか
診断する方法として、
・視診
・触診
・レントゲン検査
・MRI検査
・CT検査
・関節液検査
などが一般的に行われてきました。

一方で人医療ではここにさらに超音波検査(エコー検査)が
入ってきます。
人医療では数年前から跛行の診断のために超音波検査が
取り入られており、現在では当たり前の時代になってきているそうです。
獣医療でも超音波検査を行なっている病院はありますが、
まだまだ一般的ではありません。
そんな中でセミナーを受けてきたのですが、
新しい知識ばかりで非常に勉強になりました。

超音波検査のメリットとしては、レントゲン検査などでは
分からなかった靭帯・腱などの軟部組織の動きがリアリタイムで
見れるというところ。
例えば、診察で遭遇する跛行の原因として多いのは前十字靭帯断裂です。
これはよくサッカー選手等で罹ってしまうものです。
皆さんもスポーツニュースでよく耳にすると思います。
前十字靭帯断裂では触診やレントゲン検査で特徴なサインが
ありますが、必ずしも得られるわけではありません。
一方で超音波検査では靭帯の動きが鮮明に見えてきます。
セミナーで講師の方が見せてくれましたが、こんなにも見えるものかと
感動してしまいました。

病院に帰って早速実践しましたが、
意外と綺麗に見ることができました。

赤い線で囲んだところが前十字靭帯です。
断裂していればここに異常が認められます。

超音波検査のもう一つのメリットは
麻酔を必要とせず、動物の体に負担を掛けずに検査ができるというところです。
MRI検査やCT検査などはワンちゃん・ネコちゃんの場合どうしても麻酔が必要になってきますので、全身状態が悪かったり、高齢の場合は検査できないということもあります。
そこの部分を超音波検査はカバーできるので非常に有用な検査方法です。
まだまだこれから勉強しなければいけない部分はたくさんありますが、
一日も早く習得できるように頑張ります!

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