3月4日(土) 尿路の病気のご飯
カテゴリー: お勉強
3月4日(土)
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
平野:3月26日(日)
百石:3月5日(日)・12日(日)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
こんばんは☆
今回は文章が長めなのでさっそく本題へ(・∀・)つ
漢字ばかりが沢山出てきますがどうぞお付き合いお願いします
第3回のご飯のお話は尿路に関することです
尿路とは??
前回のテーマが腎臓でしたが、その腎臓でできた尿の通り道が尿路です
腎臓→尿管→膀胱→尿道へと続き体外へ排泄されます。
腎臓、尿管を上部尿路、膀胱、尿道を下部尿路と呼びます。
①尿路結石症とは
尿路の病気で尿石症があります
尿路内に結晶や結石が現れ排尿が困難になるなどの状態を示す疾患です
結晶・・・尿中の不純物がミネラルと結合した状態
結石・・・結晶が石化したもの
『症状』
・頻尿
・トイレ以外での排尿
・排尿姿勢が長い
・生殖器を舐める
・尿がポタポタと落ちる
・血尿
・食欲不振
・嘔吐、下痢
・脱水
などがあげられます(;´Д`)
②原因
1.濃縮尿
飲水量が低下することで通常よりも濃い尿になります
2.尿のpH
0(酸性)←7(中性)→14(アルカリ性)
学生の時にリトマス紙で習ったあのpHです
正常なpHは6.0~6.6で弱酸性です
3.滞留時間
尿が膀胱内で溜まっている時間が長くなるのも原因の1つです
4.尿路感染
細菌感染などによる膀胱炎
5.性差
6.その他
体質、肥満、ストレス、運動不足、食事内容
③尿石の種類
代表的なものは1と2


1.ストルバイト尿石
(リン酸アンモニウムマグネシウム)


アルカリ尿で形成されやすく、pH7.0以上で結晶化しやすい
食事療法で結石を溶解できる
2.シュウ酸カルシウム尿石


酸性尿で形成されやすく、pH6.0以下で結晶化しやすい
食事療法で結石の溶解は不可能
方法は手術での摘出のみ・・・
3.シスチン尿石
ダルメシアンに多くみられる
4.その他プリン尿石症、尿石尿酸塩など
④食事管理
1.ストルバイト尿石の場合
Ⅰ タンパク質、リン、マグネシウムの制限した食事
多く含む食品、、、



肉類、卵、豆類、海藻類、チーズなど
結石の原料を控えること
ネコは犬よりもタンパク質の要求量が多いため制限しすぎないように注意
Ⅱ 塩化ナトリウムの補充
塩分を補うことで飲水量を増やす=尿量の増加に繋がります
Ⅲ 食事回数を増やす
食事回数が1日1回の場合、食後に尿のpHが急激にアルカリ性に傾くことがあります
なので数回に分けることが理想
特にネコに関しては自由採食が好ましい
2.シュウ酸カルシウム尿石の場合
Ⅰ カルシウム、シュウ酸を制限した食事
多く含む食品、、、


ほうれん草、ブロッコリー、乳製品、煮干しなど
結石の原料を控えること
⑤再発予防のために
1.食事の変更
尿のpHを調節し正常な値に保つ


様々な種類のフードがあります

2.飲水量の増加
運動量を増やす、飲水食器を増やす
3.トイレ環境
散歩回数、トイレをこまめに掃除
4.定期的なモニタリング
病院での尿検査
結石症以外に、、、
ネコちゃんでは下部尿路疾患で最も多いのが特発性膀胱炎です

原因が不明なためコントロールが難しく治療法も確立していません
ストレスとの関係が深くなるべくストレスフリーな生活が送れるようにすることで
効果があるそうです
そんな特発性膀胱炎に対するフードも登場しています

最近うちの子のおしっこ、トイレが何だか変
と感じられたら
1度尿検査をしてみるのはどうでしょうか
??
それでは今日はこの辺で・・・
出来ましたら、拍手をお願いします♪
(拍手も、ランキング参加も、いつも、スタッフ一同の励みになっています(o^∇^o)ノ)
R.M@U-KYO-Animal Hospital

京都市右京区(鳴滝・常盤・太秦・嵯峨・嵐山・花園・梅津・円町・西京極)
京都市内唯一腹腔鏡システム導入 [腹腔鏡下避妊手術]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER
゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
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平野:3月26日(日)
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学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
こんばんは☆
今回は文章が長めなのでさっそく本題へ(・∀・)つ
漢字ばかりが沢山出てきますがどうぞお付き合いお願いします

第3回のご飯のお話は尿路に関することです

尿路とは??
前回のテーマが腎臓でしたが、その腎臓でできた尿の通り道が尿路です

腎臓→尿管→膀胱→尿道へと続き体外へ排泄されます。
腎臓、尿管を上部尿路、膀胱、尿道を下部尿路と呼びます。
①尿路結石症とは
尿路の病気で尿石症があります

尿路内に結晶や結石が現れ排尿が困難になるなどの状態を示す疾患です

結晶・・・尿中の不純物がミネラルと結合した状態
結石・・・結晶が石化したもの
『症状』
・頻尿
・トイレ以外での排尿
・排尿姿勢が長い
・生殖器を舐める
・尿がポタポタと落ちる
・血尿
・食欲不振
・嘔吐、下痢
・脱水
などがあげられます(;´Д`)
②原因
1.濃縮尿
飲水量が低下することで通常よりも濃い尿になります

2.尿のpH
0(酸性)←7(中性)→14(アルカリ性)
学生の時にリトマス紙で習ったあのpHです

正常なpHは6.0~6.6で弱酸性です
3.滞留時間
尿が膀胱内で溜まっている時間が長くなるのも原因の1つです

4.尿路感染
細菌感染などによる膀胱炎

5.性差
6.その他
体質、肥満、ストレス、運動不足、食事内容

③尿石の種類
代表的なものは1と2



1.ストルバイト尿石
(リン酸アンモニウムマグネシウム)


アルカリ尿で形成されやすく、pH7.0以上で結晶化しやすい
食事療法で結石を溶解できる
2.シュウ酸カルシウム尿石


酸性尿で形成されやすく、pH6.0以下で結晶化しやすい
食事療法で結石の溶解は不可能
方法は手術での摘出のみ・・・
3.シスチン尿石
ダルメシアンに多くみられる
4.その他プリン尿石症、尿石尿酸塩など
④食事管理
1.ストルバイト尿石の場合
Ⅰ タンパク質、リン、マグネシウムの制限した食事

多く含む食品、、、



肉類、卵、豆類、海藻類、チーズなど
結石の原料を控えること

ネコは犬よりもタンパク質の要求量が多いため制限しすぎないように注意

Ⅱ 塩化ナトリウムの補充

塩分を補うことで飲水量を増やす=尿量の増加に繋がります
Ⅲ 食事回数を増やす
食事回数が1日1回の場合、食後に尿のpHが急激にアルカリ性に傾くことがあります

なので数回に分けることが理想

特にネコに関しては自由採食が好ましい

2.シュウ酸カルシウム尿石の場合
Ⅰ カルシウム、シュウ酸を制限した食事

多く含む食品、、、


ほうれん草、ブロッコリー、乳製品、煮干しなど
結石の原料を控えること
⑤再発予防のために
1.食事の変更
尿のpHを調節し正常な値に保つ



様々な種類のフードがあります


2.飲水量の増加
運動量を増やす、飲水食器を増やす

3.トイレ環境
散歩回数、トイレをこまめに掃除

4.定期的なモニタリング
病院での尿検査

結石症以外に、、、
ネコちゃんでは下部尿路疾患で最も多いのが特発性膀胱炎です


原因が不明なためコントロールが難しく治療法も確立していません

ストレスとの関係が深くなるべくストレスフリーな生活が送れるようにすることで
効果があるそうです

そんな特発性膀胱炎に対するフードも登場しています


最近うちの子のおしっこ、トイレが何だか変

1度尿検査をしてみるのはどうでしょうか

それでは今日はこの辺で・・・
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