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右京動物病院ブログ: 2022年7月08日(金)

7月8日(金) 猫の肺がん 

カテゴリー: 診察 

7月8日(金)

*****セミナーのお知らせ*********

パピー教室:7月23日(土)
シニアセミナー:7月29日(金)

*****本院からのお知らせ*********

5月から夜間診療を開始しました。
平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。

***********************

 

 

こんにちは、OIKE院長の太陽です。

最近は月に1〜2回程度姫路への研修で病院を留守にする事が出てきました。世界一の技術を学んで、京都の動物に還元出来るよう日々研鑽しておりますので、ご了承ください。

最近は腹腔鏡下での胆嚢切除を見学させてもらうことが多いですが、毎度のことながら見惚れます。

世界で論文検索しても胆嚢切除に関するものは最大症例数でも20例そこそこですが、先生は200例以上執刀されており、流石としか言いようがありません。自分も頑張らねばとパワーをもらっています。

日本でもトップレベルの腹腔鏡外科医になるべく、日々努力しておりますので、ご理解と応援よろしくお願いします!

 

 

では1例。

人間で肺がんってよく聞きますよね。

知り合いの中でお一人くらいは肺がんになった方いませんか?

実は犬猫にも多いんです。

先日来院した9歳の猫ちゃん。

ここ1ヶ月食欲がなく血液検査や点滴をしてきたが良くならないと来院されました。

意外とお腹のエコー検査に異常は見つからず、胸部レントゲン検査を実施しました。

肺の後葉に白くて丸い影が。緑の丸で囲んだ部分です。

次は左半身が下になる様に寝かせて撮影すると。。

さっきより白い影がはっきりして見えますね。

左半身が下になる様に撮影すると、左肺は重みで潰れ、逆に右肺に空気が沢山入ります。病変が右肺に存在すれば、空気とのコントラストがついてより観察しやすくなるという原理。

まあこんな原理はどうでもいいのですが、肺に何かあることは間違いなさそうです。

バンザイして撮影してもやはり存在しますね。

肺エコー検査を実施しても病変は存在し、周辺には胸水が貯留しています。(矢印)

この影ががんだとは現時点で確定はできませんが、可能性としては肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺膿瘍あたりが候補として挙げられます。

しかしながら統計学的には圧倒的に肺腺癌の可能性が高く、胸水貯留もがん性胸水を疑う状況で、ほぼ肺がんであると言っていいと思います。

この後CT検査に進み、ステージングを実施。細胞診検査も併せて実施し、確定診断を得たいと思います。

また機会がありましたらその後をご報告します。

 

 

多くのがんに言えることですが、初期症状は基本的にありません。進行したステージになって初めて症状が出ます。

肺がんになったら咳が出て、血が混じり、呼吸が荒くなる なんてのは末期です。

この段階で気づいても出来ることは少ないです。勿論根治はあり得ません。

普段健康に過ごしている時からレントゲンによる健康診断を受けさせてあげて下さい。

私は健康診断なら腹部エコー検査を圧倒的におすすめしていますが、それは標的になる臓器が多く、費用対効果が高いからです。

レントゲン検査は肺病変を見つけるには必要不可欠な検査です。費用が許せばぜひ半年に一回受けて下さい。

腹部エコー、胸部レントゲンを半年に一回実施できればかなり安心して過ごせると思います。

 

 

 

 

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