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右京動物病院ブログ: 2021年8月

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8月1日(日) 不治の病?!進行性脊髄軟化症

カテゴリー: 診察 

8月1日

*******臨時休診のお知らせ*********

院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。
三浦:8月7日(土)


こんにちは。獣医師の田中です。
8月になり、ますます暑くなって来ましたね。
今年は夏らしいことができればいいのですが・・・

今日お話しさせていただくのは、「進行性脊髄軟化症」という病気です。
あまり聞きなれない病気かと思います。
ワンちゃんの椎間板ヘルニアなどによって、脊髄神経が強い障害を受けることによって起こる病気です。
一般的には、この病気は止めることができないと言われています。
獣医師の間では、一度この病気になってしまうと100%亡くなってしまう病気として知られています。

動く トランスペアレント ショートカット 犬 後ろ足 よろける ...

重度に障害を受けた神経は溶けて(軟化)しまいます。神経細胞が死んでしまうと溶けてしまうのです。
神経の軟化は進行し、腰から上がっていき、前足が次に動かなくなり、頸部の呼吸を制御している部分の神経まで溶けてしまうと、呼吸が止まってしまいます。
お薬での治療が様々試されて来ましたが、効果的なものは見つかっていません。

最も重度の椎間板ヘルニアになった後に進行性脊髄軟化症になる確率は15%と言われています。
6頭に1頭と聞くと、意外と高い確率だと思います。

当院では、進行性脊髄軟化症を手術で治療しています。
手術を行って、間に合えば、命を助けてあげることが可能です。

先日来られた患者さんは、3歳のトイ・プードルの女の子でした。
突然両方の後ろ足が動かなったので、CT検査とMRI検査を受けたところ、重度の椎間板ヘルニアがあり、進行性脊髄軟化症になっていると診断されました。
亡くなってしまう可能性の高い病気だと突然言われたので、驚かれたことと思います。
その動物病院の先生から当院を紹介していただいたので、その子はすぐに駆けつけていただくことができました。

当院に来られた際には、前足は元気に動いており、まだ間に合うと確信しました。
進行性脊髄軟化症の説明をし、緊急手術をさせてもらいました。

手術後、入院をしてもらって集中管理をした結果、病気の進行は止まりました。
その後は日ごとに元気になり、無事に退院していただくことができました。
前足では元気に歩いてくれるので、今後車椅子も使っていただけると思います。
今後の介護は大変かもしれませんが、元気で長生きしてほしいですね!

進行性脊髄軟化症について、当院のホームページにもご紹介がありますので、そちらもご参考にしてください。
https://www.ukyo-ah.com/wp/medical/hernia/

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪ 
kiyoaki@U-KYO-Animal Hospital


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