5月21日(金) 生まれ持って心臓に病気がある仔犬ちゃん
5月21日(金)
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院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。
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パピー教室:5月30日(日)
こんばんは😺分院の獣医師、德田です🐼
近畿は5/16に梅雨入り☔が発表されました!早いですねぇー!😲
梅雨の時期は温度、湿度が上がり、皮膚病、耳の病気が多くなる印象があります💦
皮膚が弱いワンちゃん、ネコちゃんは注意してください😱!!
さて、今回は『生まれ持って心臓に病気がある仔犬ちゃん🐶』のお話をさせていただきたいと思います。
このお話でお伝えしたいポイントは2つあります!
①「見た目にはまったくわからない」
②「手術によって根本治療をすることが可能」
この2点です!それでは【とく、トーク】スタートです!
(あ、カテゴリを新しく作ってみました(笑)よろしくお願いします。)
このワンちゃんは、ブリーダーさんのところでも心臓が悪いといわれており、
飼い主さんもそれを理解されてお家に迎えた4か月齢の子でした。
診察室に入ってきたのは、元気いっぱいでかわいらしい、ごく一般的な仔犬ちゃんでした。
しかし、心臓から聞こえてきた音から、心臓内部で異常があることがはっきりとわかりました。
超音波検査の結果、「先天性心室中隔欠損症」と診断しました。
正常 心室中隔欠損症
先天性心室中隔欠損症とは、右図のように、
生まれつき左心室(赤三角のお部屋)と右心室(青三角のお部屋)の間に「穴」が空いており、
穴に血液が流れていってしまい、心臓内部の血液を一方方向に流すことができない心臓病です。
(心臓エコー検査画像 存在しないはずの穴に血液が流れ込み、乱流が起こっている画像です)
これにより、成長に伴って心臓に負担がかかります。
悪化すると心臓拡大や血流異常によるチアノーゼ、ふらつき、失神、呼吸困難などの
命にかかわる症状を示すようになります😫
とても不安になってしまう内容ばかりから入ってしまいましたが、朗報があります🌟
この生まれもってある「穴」は、成長するにつれて自然に埋まってくれることもあります!✨
また、もし塞がらなかったとしても穴が小さければ治療の必要がなくなることもあります!✨
塞がらずに負担がかかっていることが分かった場合は、
①根本治療
②緩和治療
による治療をすることが可能です。
①根本治療は、単純にいうと「穴を塞ぐ」ことです。
A:開心術(心臓を開く手術)
B:血管内カテーテル手術
C:その両方を組み合わせたハイブリット
が存在します。穴を塞ぐことで異常な血流を断つことができます!
②緩和治療は、症状が出てしまった状態をいかにコントロールするか、というものであり、
進行する心臓の異常を正常にすることはできません。
投薬自体が困難である、副作用の評価が必要、などあり、こちらもいばらの道です。。
先天性疾患は、お家に迎え入れる前ほど小さい時にはわからないこともあるため、
初めてのワクチンなど病院に行くときには獣医さんにしっかりと診てもらいましょう🌟
さまざまな乗り越えるハードルがあることは事実ですが、生まれ持った病気に打ち勝って、
ほかのワンちゃんと同じように元気に長生きしてほしいですね🐕
いまは定期的に心臓エコーでチェックをして、自然と「穴」が塞がっていくかを把握することが
大切で、自然に塞がることを祈るばかりです🙏
本日は心臓、心エコー、心臓外科のお話をさせていただきました✨
わからないことがあれば、気軽に聞いてください✨
嵯峨野で德田がお待ちしています😉
P.S.
私には夢があります!!I have a dream!
日本一とも噂されるこの右京AHのブログで「いいね」数No1になることです!
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すこし下にある青いバーのところです。よろしくお願いします(笑)
とくだ@U-KYO-Animal Hospital
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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定