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右京動物病院ブログ: 2020年12月21日(月)

12月21日(月) 悲しみを乗り越えて

カテゴリー: 太田イズム 

12月21日(月)

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デンタルセミナー:12月27日(日)

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 院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。

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緊急の場合は、必ず一度病院にご連絡ください。

こんばんは。
前回のブログからまた少し時間が過ぎていき、もう今年も残すところ10日となってしまいましたね💦毎年年の瀬はやること多くて気が焦りますね。

さてこの一か月の間に、私にはとても悲しいことが2つ起こってしまいました。
私はあまり我が家の猫のことをブログに載せたりしなかったので、ご存知でない方もいらっしゃるかもですが・・・うちには3匹ネコを飼っていました。


一人はバズ。我が家に初めて来た子です。乳飲み子の時に来てくれました。
ブログにも少し登場しています。
17歳のおじいにゃんです(笑)
数年前からよく吐くので検査をしたところ膵臓に肉芽腫があるのがわかりましたが、年齢のこともあるので、手術などはせず定期健診で様子を見ている日々でした。

二人目はタム。ペットショップで勤務していたころに売れ残ってしまったので、連れて帰ってきました(もちろんお金を払って笑)
うちに来たときはもう半年過ぎていました。来たばかりのころは腸が弱く、血便を良くして太らない子でしたが、
食事を替えてから、調子が良くなりふくよかな体型になりました。
ショップ育ちのせいか性格が凄く温和で、すぐ喉をゴロゴロならす甘えん坊さんでした。バズとは半年違いの16歳でこちらもなかなかのおじいにゃんです(笑)

3人目はフィル。去年来た新参者です(笑)
乳飲み子状態で娘の友達が拾って助けてくれ、当初は里親が決まるまで家で預かってお世話してましたが、案の定情が移って結局我が家でかうことに(笑)
・・・とまあこれが太田家の猫事情でした。

始まりは2月ごろ。タムの下痢が段々と回数が多くなり、薬を飲ませたり、血液検査、CT、細胞診と下痢パネル、いろいろ検査しましたがあまり改善が見られず、少しずつ体重が減っていきました。食欲はあるのですが、体重は減るのでタムも時々強制給餌をして補っていました。

しかし下痢が一向に収まらず、いよいよ体調が悪くなってしまったとき、原因をしっかり追究するために、内視鏡をして生検をしてもう一度細胞診をすることに。

体重がかなり減っていたので
その時同時に食道チューブも入れてもらいました。
一週間後に帰ってきた結果は「消化器型リンパ種」でした。高齢のネコさんでは珍しくはないものです。抗がん剤を飲んで、うまくいけば2年延命できるとのことでした。

この間、私はタムのことで頭がいっぱいで、調子がいいバズはそれほど心配していませんでした。きっと油断してたんです。
タムの病名がわかり治療方針の目処が立ち、食道チューブから栄養を取れるようになったためか、タムはどんどん回復していきました。
ほっと安堵した時分にバズを定期検診に連れて行ったところ、エコーを当ててすぐ、先生の口から出た言葉は「えっ。」。
バズのお腹の中は腹水であふれかえっていました。膵臓と直腸に癌ができており、腹膜播種を起こしていて余命一ヶ月とのことでした。
あまりにも早い余命宣告に、家族みんな呆然。
いずれ食欲がなくなってしまたとき、きっとどうしても強制給餌をして何とか食べてもらおうと思ってしまうかもしれないので、バズにも食道チューブを入れてもらいました。

タムだけでなく、バズも癌とわかり、二人の治療が始まります。食道チューブを入れているので、ごはんや薬は全てチューブから。食べたがるものだけ口から与えました。
チューブから一度にたくさんご飯を入れられない為1日数回給仕します。その為出勤する日は、バズとタムも一緒に連れて行かせてもらいました。

二匹をキャリーで連れてくるのは大変だろうと、トリマーさんにバギーも貸して頂きました。
これがほんとに便利で、ホントに助かりました!しばらくは、二人ともそれなりに順調で、看護生活はそれなりに大変だけど、このまましばらく行けると思っていたのです。

けれど先月末にタムにふらつきが見られ、血液検査するとやや腎不全を起こしていることが判明。
カリウムがすごく低くなっていました。急いで静脈点滴を流しカリウムを補正してもらいました。

わがままを言って自宅で点滴できるようポンプを貸して頂きました。
翌々日には、カリウムの値も改善したのです。
けれど呼吸があらくしんどそうに横たわってしまい、
これといった原因がわからないままタムは虹の橋に行ってしまいました。
あと二年あると思っていたタムとの時間が急になくなってしまいました。

タムがいなくなった後も、バズは頑張ってくれました。余命宣告された一か月を軽々超えてくれていました。みんなに年越し目指してがんばろう!って励ましてもらいながら・・・。

ただ腹水はどんどん増え続け、お腹がたぽんたぽんでした。
あまりにたまって呼吸がしんどそうなので一度腹水を抜いてもらいましたが、
余裕で600cc抜けました😣でも抜いた後もすぐ腹水がたまっちゃうんです。
腹水に水分も栄養分も含まれてしまってるので、抜いてしまうと脱水が進み栄養も取られてしまいます。お腹が肺を圧迫してしんどくなるようなら、また抜きましょうと様子を見てましたが・・・、腹水のせいでお腹が重くてトイレに行くのも大変です。頑張って歩くのですが途中でへたり込んでしまうことが増えました。それでもよっぽどのことがないと粗相をせず、
抱っこしてトイレに連れて行ってあげると、ちゃんとオシッコをしてくれぎりぎりまでオムツ知らずでした。
でもやっぱり「その時」が来てしまいます。末期がんでいつ何が起こっても不思議じゃないですが、腹水だけでなく胸水までたまり呼吸がしんどそうになり・・・
最後まで頑張ったんですが、タムがなくなってからちょうど3週間後の先週の金曜日に、バズもまた虹の橋に行ってしましまいました。
タムの後を追いかけたのか、はたまたタムが呼び寄せたのか・・・

タムは甘えたで誰かにくっつくのが好きでした。だからきっと寂しかったのかも知れません。

長々と経過だけを書いてしまってまとまりがない文章になってしまいましたが・・・
急に始まり、急に終わってしまった看護生活でした。長時間家を離れることは不安で、ほぼ引きこもりのような生活でしたが(笑)
もっともっと長く続いて欲しかったなーというのが本音です(笑)
もう二人に何もしてやれないのが悲しいです。
でも病院スタッフにいろんな面で助けてもらって、すごくすごく救われました。治療面だけでなく精神面でも支えてもらいました。
気持ちに寄り添ってもらえることがいかに飼い主として救われるか・・・右京動物病院のトップページにある「動物にも飼い主様にも優しい医療が"ここ"にはあります」というコンセプトを飼い主として実感することができました。

まだまだ悲しさと寂しさに押しつぶされそうな日々ですが、たくさんの方からいただいた優しさを、私もまたたくさんの方に寄り添ってお返ししていけたらと思います。
長文お読みいただきありがとうございました。

それでは今日はこの辺で・・・ 
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Yuko OHTA@U-KYO-Animal Hospital

 
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