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右京動物病院ブログ: 2019年6月30日(日)

6月30日(日) 腎臓がえらいこっちゃ!

カテゴリー: 診察 

6月30日(日)

やっと梅雨らしくなってきましたね☔
お散歩大好きなわんこさんたちには楽しくない季節ですが💧
早くスッキリした青空の中、おもいっきり公園で走り回りたいですね!
愛犬オハナも最近はひきこもりがちで、どこにもお出かけできていません🙁
次のお休みこそ、デートしようね😘

さて、今回は腎臓がえらいこっちゃになってたミニチュアダックスのCちゃんのお話です。
かなりぐったりした状態でCちゃんは来院しました。
椎間板ヘルニアで少し前から後肢の麻痺が認められるとのことでした。
お腹がえらく張ってるということでしたが、お腹を触ると膀胱がパンパンになっていました。
飼い主様いわくオシッコはでてるということでしたが、おそらく漏れ出てただけで、しっかり排尿できていなかったのでしょう。
椎間板ヘルニアにより下半身が麻痺してるために、自分でオシッコがだせなくなっているんです。
手で押して圧迫するとおしっこはすっとでました。
しかし、おそらくその状況がしばらく続いていたために、膀胱内で細菌が繁殖し、オシッコが泥水のようになってしまっていました。
重度の膀胱炎です。
それだけではありません。
エコーでお腹の中をみてみると、オシッコをつくる腎臓と膀胱に繋がる尿管までもがパンパンに張れ上がっていました。

出口を失ったオシッコがどんどん溜まり続けた結果でしょう。
腎臓にまで感染が及ぶと全身状態は悪化し、危険な状態になります。
発熱が認められ、血液検査でも腎臓の数値と感染炎症の数値は振り切っていました。
ただちに入院し、静脈点滴をして感染のコントロールをしていきます。
泥水のようなオシッコが溜まってる膀胱を何度も洗浄します。
治療開始1日2日はなかなか状態は変わらずで、腎臓のダメージが大きすぎたのかなとオーナーさんとも厳しいお話をしていました。
ところが3日目くらいから少しずつ腎数値が下がってきて、ものすごい悪臭を放っていた泥水のようなオシッコも少しずつましになってきました。
そのくらいからなんとご飯を食べるようにもなってくれたんです!
飼い主様のお顔にも笑顔がこぼれます😂
日に日に改善が認められ、約1週間で退院できました。
ただ、一度かなりダメージをうけてしまった腎臓は元どおりには戻りません。
エコー検査でも腎盂と尿管の拡張はまだ残っています。
今後は再発しないように、圧迫排尿を毎日続けていく必要があります。
なるべくオシッコを膀胱に溜めすぎないようにし続けなければなりません。
やったことのない飼い主様にとって圧迫排尿はやはり難しいようで、初めのうちはなかなかてこずられていました。
練習あるのみですね!
大切なCちゃんのために、一緒に頑張っていきましょう!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定 

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