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右京動物病院ブログ: 2019年2月03日(日)

2月3日(日) がっつり肥満細胞腫!

カテゴリー: 未分類 お勉強 

2月3日(日)

*******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:2月1日(金)、9日(土)、15日(金)、23日(土)
デンタルセミナー:2月17日(日)

*******獣医師の臨時休診について*********
院長:2月7日(木)、12日(火)、14日(木)、15日(金)、16日(土)、21日(木)、26日(火)
百石:2月9日(土)、10日(日)
廣畑:2月27日(水)
三浦:2月24日(日)
國廣:2月12日(火)

*******分院臨時休診について*********
分院SAGANO は2月11(月)~2月16(土)の間臨時休診となります。
ご不便おかけしますが、本院へご来院ください。

こんにちは。百石です。
先日は臨時のお休みを頂き、ご迷惑をおかけしました。
年に2回行われる獣医がん学会に参加してきました。
今回のテーマは”肥満細胞腫”ということで、最新の治療法などあらゆるお話を聞くことができました。
そこで今回は、お勉強してきたことを少しお話させていただこうと思います。

まず、肥満細胞腫とは犬では主に皮膚に発生し、皮膚腫瘍の中では最も発生頻度が高い腫瘍です。
腫瘍の形態はさまざまで、硬く隆起したものから軟らかく境界不明なものまで多様です。
挙動もゆっくり大きくなってくるものから急速に増大して転移するものまでと幅広くみられます。

一方猫では主に皮膚と内臓に発生します。
皮膚では頭頸部に多くみられ、犬に比べると臨床的な悪性度は低く、緩やかな経過をたどることが多いです。
また内臓では脾臓と消化管に発生することが多く、そこを原発にして皮膚に転移している場合もあります。
特に消化管にみられる場合は予後は悪くなります。
肥満細胞腫はヒスタミンという顆粒を含んでおり、ヒスタミン放出による胃十二指腸潰瘍はしばしば認められます。
また激しく触るなど、機械的な刺激によりヒスタミン顆粒が放出され、腫瘍周囲が腫れたり赤くなったり(ダリエ徴候)し、ひどければ血圧低下や嘔吐により急性の全身症状を引き起こすことがあります。

治療法は外科手術が第一選択になります。
特に猫の皮膚の肥満細胞腫では外科手術単独で良好な経過をたどることが多いです。
ただ、内臓型の肥満細胞腫や内臓に転移した肥満細胞腫に対しては、外科手術に併せて化学療法(抗がん剤治療)が必要になります。
化学療法にもいくつか方法があり、従来から使用されているビンブラスチンという注射タイプの抗がん剤や国内未発売のロムスチンという飲み薬の抗がん剤などがあります。
それ以外にも、今流行りの分子標的薬であるイマチニブやトセラニブという飲み薬があります。
分子標的薬とは特定の分子を標的として攻撃する治療薬であるため、治療効果が高く、副作用が低いというメリットがあります。
犬猫の肥満細胞腫ではKITというある受容体に変異が生じている場合があり、分子標的薬はその変異をターゲットとして抗腫瘍効果を示します。
したがってその変異をもつ症例に対しては非常に有効な治療法になります。
その他にも免疫療法の一つで、間接的に腫瘍の増殖、浸潤、転移を阻む効果を示すワクチン治療もあります。
この治療法は副作用がほぼないので、状態の良くない子にも実施することができます。
どういった治療法を選択するかはその子の状態に合わせて検討していくので、さまざまです。

現在当院にも肥満細胞腫の治療で通院してくれている子はたくさんいます。
みんなグレードやステージがばらばらなので治療法は違います。
ラブラドールのBちゃんは皮膚にたくさんの肥満細胞腫ができ、当院に来られるまでにも何度か外科手術を行っているのですが、最近また再発してしまい、分子標的薬を開始しました。
本犬はめちゃくちゃ元気で、いつも喜んで病院に来てくれています。
また別のラブラドールのSちゃんは耳の下の皮膚に肥満細胞腫ができました。
外科手術で切除した後、化学療法を行っていますが、特に再発はなく良好に経過しています。
とっても元気で食欲旺盛で、病気の子には到底見えません。笑
また、猫のJちゃんは皮膚にたくさんの肥満細胞腫が認められ、追加の検査で内臓の脾臓にも肥満細胞腫が認められました。
その他リンパ節にも転移しているということで、外科手術による根治目的の治療は難しく、高齢で腎不全も認められることから、免疫療法のワクチン治療を行っています。
1年以上経過していますが、一般状態も良く、元気にしてくれています。

このように同じ肥満細胞腫でもいろんな動態を示します。
腫瘍の見た目もさまざまなので、体にできた腫瘤は要注意です!
気になるできものが皮膚にある〜なんて方は一度検査を行いましょう!!

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

A.Hyakkkoku@U-KYO-Animal Hospital

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京都市内初の腹腔鏡システム、CT検査装置導入 [腹腔鏡下避妊手術、遠隔診断]
動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定 

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