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右京動物病院ブログ: 2018年7月22日(日)

7月22日(日) がん学会でお勉強

カテゴリー: お勉強 

7月22日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:7月29日(日) 
三浦:7月27日(金)午後

今年の夏は自然による災害があとを絶ちませんせんね😖
地震に大雨、酷暑…
テレビで見ていてつい人ごとのように思いがちですが、今回ばかりはそんなことも言ってられませんでしたね💦
みなさまはご無事でしょうか?
これを期に、もしものための備えを改めて考えなおさなければいけませんね!

そんな大雨が続いていた時に、東京で獣医がん学会が行われていまして、私もはるばる勉強しに行ってきました。

その日、新幹線は動いていたんですが、京都駅までの電車が運休になっており、予定の新幹線に乗り過ごしてしまうというハプニングに見舞われました😵
なんとか学会には間に合い、無事参加はできました。

というわけで、今回はそこでお勉強してきたことを少しお話させていただこうと思います。
テーマは"犬の鼻腔腫瘍"でした。
発生率は全腫瘍の1%程度で、10歳前後の中〜大型の犬に多い傾向があります。
症状は主に鼻血です。

進行してくると顔面の変形がみられ、痛みから怒りっぽくなる子もいます。
鼻血は人では特に原因がなくてもみられることはあります。
しかし、犬で鼻血がみられた場合はほとんどが何かしらの腫瘍が鼻の中にできていることが多いです。
もちろん外傷などでみられることもありますが、高齢で片側性に繰り返して鼻血がみられる場合は腫瘍の可能性が高くなります。
診断をするにはCT検査やMRI検査、内視鏡検査、生検が必要です。
治療法は第一選択が放射線治療になります。
外科的に切除してもすぐに再発が認められ、それほどの延命にはならないと言われています。
外科手術に抗癌剤を組み合わせて行うこともあります。
放射線治療はほとんどが大学病院など大きな施設でしか実施できません。
京都からだと大阪府立大学が最も近いです。
どういった治療法が適しているのかはその子その子によって異なるので、しっかりご相談させてもらって治療方針を決めていくことになります。

先日、当院にも鼻血を主訴に来院されたボーダーコリーの女の子がいました。
顔の変形などはありませんが、去年くらいから鼻血を繰り返すということでした。
それ以外には特に症状はなく、元気食欲も問題なしでした。
高齢犬でもあることから、オーナーさんは攻撃的で積極的な治療は特に望まれなかったのですが、一度精査をしてみましょうということでCT検査と生検を行いました。
すると、やはり片側の鼻腔内を占拠するような腫瘍を疑う病変が確認されました。

今後、鼻あたりが腫れてきて顔面の変形がみられてくるかもしれません。
そんな時にはその子にできる最善のことができればと思っています。

犬の鼻血はあなどってはいけません。
ほおっておくと手遅れになってしまうこともあります。
気になる方はまずはご相談を!

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A.Hyakkoku @U-KYO-Animal Hospital

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