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右京動物病院ブログ: 2018年7月06日(金)

7月6日(金) 炎症マーカーとは

カテゴリー: お勉強 

7月6日(金)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。 
平野:7月7日(土)午後、14日(土)、15日(日)、17日(火)、19日(木)午前、29日(日)
百石:7月7日(土)、8日(日)、21日(土)午後 
三浦:7月13日(金)午後、15日(日)、27日(金)午後
廣畑:7月14日(土)
國廣:7月15日(日)

こんばんは、獣医師の國廣です。
梅雨のじとじとした空気にはもう飽き飽きしてきましたね。昨日も京都では大雨洪水警報が出ており、
携帯の緊急速報が鳴り続けていました。来週からは晴れはじめるみたいなので、今から待ち遠しいです。
そんな天気もあってか、わたくし國廣は情けないことに風邪をひいてしまいました。。。
普段風邪をひくことはほとんどなく、もっぱら健康なのですが今回の風邪はなかなか治らず
病院に行くことにしました。
本日はそこで行われた血液検査と絡めてのお話になります。

久しぶりの採血に怯え、(いつもわんちゃん、猫ちゃんは我慢しててえらい!笑)
何とか血をとってもらい結果待ち・・・。

左が1週間前、右が昨日の結果になります。
端的に言うと、この1週間で白血球数とCRPという値が上昇していました。白血球はみなさんご存知だと思われますが、我々の体を防御する免疫に関わる血液の成分のことです。
上昇の原因としては炎症や細菌の感染が考えられ、また下降の原因としてはウイルスの感染などが考えられます。他にも抗がん剤などの副作用である骨髄抑制などでも下降が見られます。
そしてもう1つのCRPという値ですが、C-reactive protein(C反応性蛋白)の略になります。
この値は急性炎症で血中に増加する蛋白であり、上昇により体内のどこかで炎症が起きていることが考えられます。獣医療では犬の炎症マーカーとして使えるもので、院内の検査で簡単に測定することができます。
では実際にどんな病気で極めて上昇するのか・・・

病気の重篤度にもより様々ではありますが、主に感染、免疫疾患、腫瘍などに関わる疾患で大きく上昇する傾向があります。
逆に循環器、神経、内分泌(ホルモン)に関わる疾患ではあまり上昇しないと言われています。

このように炎症に関連して上昇するCRPは治療の評価にも使用でき、とても優秀な値だと臨床現場では考えられます。一方で猫では測定できないという難点もあります。
猫の炎症マーカーとして考えられているのは、血清アミロイドA(SAA)というものがあります。
この値は炎症部位からのサイトカインという物質に反応して肝臓で合成されるものです。ただ院内で簡単に測定することができず、外部の機関に送って測定してもらうため、時間と手間を要するのが難点となります。

少し難しい話になりましたが、このように血液検査1つ1つに様々な意味が込められ、すべてを思慮に入れながら臨床現場では病気の特定を行っています。何か疑問に思われることがあれば、いつでも相談してください。
あ、早く風邪を治してこれからも元気に診察を行いますので、どうぞよろしくお願いします!笑

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KUNIHIRO@U-KYO-Animal Hospital

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