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右京動物病院ブログ: 2017年12月19日(火)

12月19日(火) お尻がぽっこり!

カテゴリー: 診察 

12月19日(火)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
平野:12月30日(土)午後
百石:12月23日(土)午後
廣畑:12月23日(土)

*******年末年始の診療について*********
12月31日~1月3日も診療しておりますが、
救急・予約対応の午前診察のみとなります。
来院される場合は事前にお電話ください。
(フード・お薬飲みの受け渡しも上記期間はご遠慮ください。)

31日(日) 1日(月) 2日(火) 3日(水)
院長廣畑 院長・國廣 三浦 百石

 

こんばんは。獣医師の三浦です。

早いもので12月も残りわずか!
皆様、来年の目標を立てるのであれば
冬至の日に立てるのが良いらしいですよ🍀
冬至の日は1年で最も夜が長い日ですが
逆に言うと、昼の時間が長くなる、スタートの日。
何かを始めるにはもってこいです😊
今年の冬至は22日ですので、
次の1年についてゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

さて、本日は会陰ヘルニアについてお話します。

「ヘルニア」と聞くと、
すぐに思いつくのはダックスフンドなどに多い椎間板ヘルニアかと思いますが
その他にも臍ヘルニア、鼠径ヘルニアなどがあります。
「ヘルニア」=「何かが飛び出すこと」を意味していて
椎間板ヘルニアであれば椎骨(背骨)の間の椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気ですし
臍ヘルニア、鼠径ヘルニアは臍部、鼠径部(内股のあたり)の筋肉が裂けて
その中にある脂肪や内蔵が飛び出した病態をさします。

会陰ヘルニアは、肛門の横の会陰部の筋肉が分離し、
直腸や脂肪、腹腔内臓器が飛び出した状態のことです。
この部位は肛門挙筋、外肛門括約筋、内閉鎖筋など
様々な筋肉があるのですが、何らかの原因でこれらの筋肉が直腸を
支えられなくなり、発症します。
一般的な症状として、排便困難が認められます。

原因ははっきりとは分かっていませんが
93%は去勢していない雄犬で発生し、
男性ホルモンの関与が考えられています。
雌犬の場合は外傷で起こる事がほとんどです。

Dちゃんも未去勢の男の子で、
ご自宅でカットをしているとき、お尻の異変に気がつかれました。
肛門の左側がぽっこり膨れているのが分かるでしょうか?

直腸検査で、この膨れた部分に腸があることが確認されました。
Dちゃんは片側だけにできましたが、
左右両方に起こることも珍しくはありません。

治療方法は、手術で分離した筋肉を縫い寄せることです。

臀部を切開し、腸が出ている穴を確認します。

たくさんの糸を使って、穴を塞ぎ、手術完了です。
単純に筋肉を縫うだけでは
再び避けてしまう可能性が高いので、
靭帯や骨膜も一緒に結ぶ方法を実施しました。
また、ホルモンの影響を考慮し
去勢手術も同時に行いました。
術後はとても調子良く、翌日からすぐに食べて、元気にしてくれています。

便が問題なく出せる事が確認できれば、退院です🤗

会陰ヘルニアは、重症であれば
腸が締め付けられショックを起こしたり
膀胱が飛び出して急性腎不全を起こすこともあります。
シニアの男の子で、最近便が出にくいな、と感じれば
一度お尻の横を確認してみてください👀
また、去勢手術により予防できる病気の一つでもありますので
仔犬を迎えられた方は、これもメリットの一つとしてご検討ください🙂

 

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R. MIURA@U-KYO-Animal Hospital


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