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右京動物病院ブログ: 2017年7月25日(火)

7月25日(火) 出来物に要注意!

カテゴリー: 診察 
7月25日(火)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:27日(木)午後
 百石:7月29(土)午後
 
  三浦:7月30日(日)

こんばんは!
梅雨が明け、いよいよ夏本番な暑さと日差しに既に参っておりますが
最近は気が付いたら愛猫が床で転がっていることが多く
ふっと笑ってしまいます
どうぶつは一番心地よいところを見つけるのが得意ですよね
皆様の家族には、お気に入りの涼みどころはありますか?

さて、本日はトイ・プードルのBちゃんをご紹介します
Bちゃんはいつものトリミングに来られていたのですが、
その際に、前腕部の皮膚に直径2㎝ほどの出来物が見つかりました。
飼い主様に連絡を取り、お預かり中に細胞診をさせていただきました。

どのような検査かというと・・・
出来物に針をさして吸引し、取れた細胞を顕微鏡で確認します。
吸引自体は数秒で終わるので、動物たちには負担がかからない簡単な検査です。

今回、Bちゃんの検査では写真のような細胞が認められました。
IMG_6350





少し分かりにくいかもしれませんが・・・
紫色の粒々がたくさん出ているのが分かるでしょうか?
それぞれの細胞も、核の周りの細胞質に大量の顆粒が認められます。

この結果をみて、Bちゃんの皮膚の出来物は「肥満細胞腫」と診断しました。

肥満細胞腫は、わんちゃんで最もよくみられる皮膚の腫瘍のひとつです。
中年齢から高年齢でよくみられ、短頭種では発症の危険率が高いです。
腫瘍の悪性度は様々で、転移する可能性が低いものも高いものもあります。
悪性度についての判断は細胞診では正確にできないため、
手術により腫瘍を摘出した後、その組織を専門機関に提出し
病理組織学的検査を依頼する必要があります。

Bちゃんは全身の検査を行い、他に転移を疑う病変が見つかりませんでしたので
腫瘍の摘出手術を行いました。

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確実に腫瘍を取りきるため、腫瘍の周りは十分な幅をとって切除します。

IMG_6031






腫瘍の下部は、皮下組織を含め筋膜まで摘出します。
IMG_6040






摘出した組織を提出し、病理組織学的検査を依頼します。
BlogPaint







手術後の傷は大きく、2~3日は食欲が落ちてしまい
傷が腫れたりもしましたがすぐに治まり、2週間後には抜糸ができました。
手術後のわんちゃんの回復力には、いつも本当に驚かされます


気になる検査結果ですが…
腫瘍は完全に切除することができ、転移の可能性が低いタイプのものでした!
切除が不完全であったり、転移の可能性が高い場合には
放射線治療や抗がん剤による治療を検討しなければなりませんが
Bちゃんの場合はこれで一度、治療終了です。
手術を頑張ってくれてありがとう!お疲れ様でした

今後も再発する可能性はあるので、こまめに全身を触って出来物のチェックをしましょうね
また元気な姿でトリミングに来てくれるのをお待ちしています




それでは今日はこの辺で・・・ 
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R. Miura@U-KYO-Animal Hospital

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