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右京動物病院ブログ: 2017年5月30日(火)

5月30日(火) シニアに増える ホルモン疾患

カテゴリー: 診察 
5月30日(火)

 ゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:6月1日(木)午後、4日(日)、10日(土)午後、11日(日)、24日(土)午後
 百石:6月3日(土)午後、17日(土)午後

こんばんは
早いもので、5月ももう明日で終わりですね
皆さま春の健康診断は受けられたでしょうか?

本日は、血液検査が病気を見つけるきっかけとなった症例をご紹介します


11歳のマルチーズ、Mちゃんはこの春初めて当院へ来院されました。
春の血液検査で異常があり、詳しく調べて欲しいとのことでした。
具体的には、肝臓の酵素であるALTやALP、GGTといった数値がかなり上昇していました。
これらの数値が上昇している場合、主に肝臓や胆嚢のトラブルを疑います。
また、特にALPについては、お薬による副作用やホルモン異常も疑います。

Mちゃんの場合、血液の異常の他に気になる症状がいくつかありました。
・お水を飲む量、尿量が多い
・背中にたくさん湿疹ができる
・お腹が膨らんできている
・よく食べるが痩せてきた

実際のMちゃんの姿がこちら。
IMG_5060





体全体の毛が薄く、皮膚が赤くなっています。


IMG_5061






皮膚が薄くだるんとなり、血管がよく見えます。
お腹は大きく膨らんだように見えます。

これらの症状から、より詳しい検査が必要と判断し
半日お預かりで超音波検査と、ホルモンの血液検査をすることになりました。
結果、Mちゃんは「副腎皮質機能亢進症」であると診断しました。

「副腎皮質機能亢進症」とは、副腎・もしくは脳の下垂体の腫瘍性疾患です。
腫瘍により、副腎から「コルチゾル」というホルモンが出過ぎてしまう結果、
様々な症状が出て来ます。
Mちゃんにみられたのはこの病気の典型的な症状でした。

また、Mちゃんは「甲状腺機能低下症」も併発していました。
この病気は甲状腺ホルモンが低下してしまうもので、
ワンちゃんでは副腎皮質機能亢進症に次いでよく見られるホルモン疾患です。
皮膚のトラブル、低体温、徐脈など様々な症状を起こします。

早速、内科的な治療を開始したMちゃん。
元気を維持するために頑張りましょうね


Mちゃんの場合はたくさんの症状がありましたが、
日頃の何気ない変化が、実はホルモン異常によるものだった
ということもあります。
何だか動きが鈍くなってきたな…
毛が薄くなってきたな…
粗相が増えたな…
など、特にシニアのコたちに関しては
歳だからかな?と見過ごされてしまうことも多くあります
健康診断として、ぜひ血液検査を受けてみてくださいね



それでは今日はこの辺で・・・ 
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R. Miura@U-KYO-Animal Hospital

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