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右京動物病院ブログ: 2017年1月08日(日)

1月8日(日) 今年初めの手術は?☆

カテゴリー: 診察 
1月8日(日)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
 平野:1月8日(日)、22日(日)
 百石:1月29日(日)
 廣畑:1月21日(土)
学会・勉強会参加のため、上記の通り獣医師不在の日がございます。
診療は通常通りおこなっておりますので、どうぞご了承ください。
 

新年明けましておめでとうございます
お正月気分を特に感じないままもう1週間が立ちました
次は暖かい春のさくらを思いながら日々生きていこうと思います


さて今回は、新年第一号の手術に頑張ってくれましたウサギのFちゃんです
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避妊手術を行いました。
ウサギでは子宮腺癌、子宮蓄膿症、子宮内膜過形成、子宮水腫など子宮疾患の発生率が非常に高いです。
種類によっては4歳以上の雌の50〜80%が子宮腺癌になるという報告もあります。
野生のウサギと違って家庭のウサギは妊娠する機会がほとんどありません。
そのため、発情状態が続きホルモンバランスが不自然になります。
それが子宮や乳腺にさまざまな悪影響を及ぼすと言われています。
したがって、避妊手術をすることで子宮疾患を予防することができます。
また、ホルモンバランスが崩れると精神状態まで不安定になり、オーナーとのコミュニケーションをとる上での大きな障害になります。避妊手術することでホルモンストレスが少なくなるために、攻撃性がなくなり、とても飼いやすくなると言われています。
手術をするタイミングですが、6ヶ月齢以降であれば十分全身麻酔にも耐えられるようになります。しかし、1歳をすぎてくると子宮間膜に脂肪が大量に付いてくるので、手術する際に血管が確認しづらかったりと不都合なこともでてきます。なので、なるべく1歳くらいの若齢のうちに手術をすることをおすすめします。

今回のFちゃんは1歳の女の子でしたが、いささかぽっちゃりさんだったため腹腔内脂肪は顕著でした

それでは手術スタートです。
麻酔を導入し、維持をするために気管チューブを挿入して呼吸をコントロールします。
犬猫と違ってウサギは大きく口を開けないので、ウサギ用の特殊な気管チューブが必要になります。
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まずはお腹の毛をしっかり刈り、消毒していきます。
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切皮し、中から卵巣子宮を引き出します。
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卵巣子宮をしっかり把持して脂肪の中に埋もれている血管の走行を確認しながら、超音波メスで切除していきます。
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Y字型の子宮が引き出されました。
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子宮の根元で結紮し、卵巣子宮を切除します。
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あとは腹筋、皮下織、皮膚を順に縫合して、手術終了です。
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ウサギは嘔吐しない動物なので、術前の絶食絶水は必要ありません。
むしろ絶食絶水をすると腸の運動が悪くなってしまうのでしない方がよいとされています。
なので術後もしっかり覚醒ができたらできるだけ早いうちに食事を開始していきます。

Fちゃんも術後数時間後にはもう元気に退院していきました。
よく頑張ってくれました

これで新年すっきりとした気分でスタートできますね
病気は予防が大事です
大切な家族といつまでも一緒にいたいですもんね

ウサギの避妊手術、去勢手術について気になることがあればなんでもご相談くださいね




それでは今日はこの辺で・・・ 
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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