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右京動物病院ブログ: 2016年7月05日(火)

7月5日(火) 犬猫の寄生虫学⑤

カテゴリー: お勉強 
7月5日(火)

最近ますます暑くなってきましたね(´;ω;`)
いよいよ夏到来という感じがしてきました!
暑いのが苦手でどちらかというと冬の寒さの方が好きな私ですが、夏も頑張ります!Σ(`□´/)/

5回目の今回は「毛包虫」を取り上げたいと思います

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毛包虫の正体はニキビダニですΣ(´д`;)
このニキビダニは健康なワンちゃん・ネコちゃんにも多く寄生していると言われています。
生後間もないワンちゃん・ネコちゃんにはお母さんとの接触により寄生するとされています。

一般に成犬・成猫では寄生されていても無症状のまま経過することが多いですが、
若齢の場合、脱毛やフケ、そして皮膚が赤くなるといった症状が顔に見られ、
悪化すると首や胴体に広がっていきます。
また、細菌の2次感染が起きれば全身の皮膚に出血や化膿が生じますΣ(゚д゚;)

ただし、注意して頂きたいことが1つ!
成犬・成猫でも免疫力の低下などがあれば発症する恐れがありますので
十分に注意してくださいΣ(・ω・ノ)ノ

こういった症状の発症には年齢以外にも、品種、被毛の長さ、ストレス、遺伝などの
様々な要因が影響していると言われています。
ワンちゃんでは糖尿病、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症を持った子が、
ネコちゃんでは糖尿病、猫免疫不全ウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症を持った子が
発症しやすいとも言われています。Σ( ̄ロ ̄|||)
なので、病院でこのような病気の診断を受けているワンちゃん・ネコちゃんを
飼ってらっしゃる方は特に注意してください。
発症しやすい品種としてワンちゃんではパグ・シベリアンハスキー・ダックスフント・
シェットランドシープドッグが、
ネコちゃんではシャム猫・バーミーズ・ペルシャが挙げられます。

仮に毛包虫症を発症してしまった場合の治療としては薬浴かダニ駆虫薬の投与が行われます!
若齢のワンちゃんの場合、多くは自然に治癒すると言われており、
若齢のネコちゃんも治療によく反応して治りやすい傾向にあるため予後は良好です。
しかし、成犬・成猫になると治療してもなかなか治癒しないことがあり、
その場合には生涯に渡る治療が必要になってきます。

毛包虫症の予防法は今のところ確立されておりません(´;ω;`)
しかし、日頃からワンちゃん・ネコちゃんにとってストレスのない環境を整え、
栄養バランスの整った食事を与え、健康管理に気を配ることが
予防につながるとも言われています。
病気の早期発見・早期治療の為にも、定期的に健康診断を受けたり、
日頃の健康チェックを怠らないようにしましょう!


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Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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