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右京動物病院ブログ: 2016年5月01日(日)

5月1日(日) 異物に注意

カテゴリー: 診察 
5月1日(日)

今日からいよいよ5月ですね
今年は有給を使えばGWもとても長くなるようで
旅行に行かれている方も多いかとおもいます

そしてGW明けには休みの間に変なものを食べてしまって
吐いたり下痢したり・・・
そんな消化器症状を訴えて来院される方が毎年多いです
そこで今回は「異物に注意しましょう」というお話です

当院は3月1日に移転が完了し新たな設備も多く増えました
ホームページなどでもまだまだ掲載できていないため
内覧会に来られなかった方には解らないと思うので少し紹介します

「デジタル消化器内視鏡」です 
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人の経鼻用のものと通常サイズの二種類のスコープを用意しています
そのため猫・小型犬から大型犬までどんな動物にでも対応できるようになっています
当院でも最近ではよく活躍する、なくてはならない 頼れる存在ですね

今回の症例は2つ

①小さなチワワ
数日前より嘔吐が続きますが、吐き気止めでは治りません
造影レントゲンを撮影したところ。。。
食道内に造影剤がたまり異物が確認されました 
BlogPaint
赤丸で囲っている領域に白い造影剤が残っています

呼吸も苦しそうな為
ICUで状態を安定化させてからすぐに内視鏡処置にうつりました 
IMG_0660 2 IMG_0655 
すると・・・
食堂内に骨付きガムが・・・
丸呑みしてしまったため骨の部分がつっかえてしまったようです
ガム類は絶対に目の離しているところでは与えてはいけません

今回は消化できるものなので
安全の為にもそのまま胃内に落として消化させる作戦をとりました
IMG_0668
無事に胃の中へ押し込むことができました

しかし・・・
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食道は赤く腫れ上がり
ところどころ出血もみられます
かなり痛かったでしょうね・・・
しばらくは喉や食道に優しいご飯とお薬を飲んでもらいます
これにて一件落着です

次の症例は
②元気なボストンテリアの男の子
この子は吐き気はないもののずーっと食欲がないままでした
どんどんやせ細り・・・

エコーやレントゲンで異物を疑ったため内視鏡となりましたが
胃内や十二指腸内には明らかな異物は確認されません

しかし確実に異物はあるだろうという検査結果を信じて開腹手術にうつると・・・
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大きく腫れ上がり、色も悪くなっている部分がありました
切開を加えると・・・
IMG_0679 IMG_0684 IMG_0685
なにやら出てきました
変色していてよく分かりませんがゴムのようなものと草の塊です

その後は腹膜炎に注意して切開部位を丁寧に縫合していきます
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最後に生理食塩水を注入して漏れがないことを確認してから閉腹しました
無事に手術は終了です

その後はというと
食欲もすっかり元通りで現在は元気一杯な男の子に戻っているとのこと
一件落着です

ちなみにお腹の中に入っていた物は・・・
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なんとコングでした
一人で遊んでいるうちに接合部が切れて飲み込んでしまったようですね

今回は2人の症例を紹介させていただきました
その他にも最近ではスタッフの犬が
ピップエレキバンを飲み込んでしまって内視鏡で摘出しました
 
動物は思いもがけず色々な物を飲み込んでしまいます
楽しい連休期間中にこんなことが起こらないよう
注意してあげてくださいね

院長

それでは今日はこの辺で・・・・ 
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