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右京動物病院ブログ: 2016年3月24日(木)

3月24日(木) 病気のお勉強シリーズ 〜猫風邪〜

カテゴリー: 診察 
3月24日(木)

 やっと春のような日がやってまいりましたね
寒いのが大嫌いな私には待ち遠しい限りでした
早くも夏が恋しくてたまりません
 
 さて、今回はネコちゃんの目やに、鼻水、くしゃみの症状、いわゆる猫風邪についてのお話です。ネコちゃんがお家にいる方でしたら一度は遭遇したことがあるかもしれません。
 猫風邪の原因はヘルペスウイルス、カリシウイルスというウイルスと、クラミジアという
細菌です。ヘルペスウイルスに感染すると目やに、鼻水、くしゃみ、発熱が主にみられます。
カリシウイルスに感染すると、さらに口腔内の潰瘍がみられ、痛みのためによだれがでたり、
口臭がきつくなったりします。クラミジアへの感染ではそれらに加えて肺炎や多発性関節炎
などの症状がみられ、特に免疫力の弱い子猫では重症化しやすくなります。

名称未設定こりゃひどいですね…
 
人の風邪と同様、感染している猫の鼻水やよだれに接触することで感染します。
ちなみに猫風邪は猫特有のもので、人にも犬にもうつりません

 治療は抗ヘルペス薬やインターフェロン、抗生剤の投与になりますが、重症化していて
食欲や元気がない場合は点滴や栄養補給などの入院治療が必要になることもあります。
症状が改善するのには10〜20日程かかり、人の風邪に比べるとだらだらと長引くことが
多いです。ウイルス性であれば一度感染すると、回復した後も神経細胞などにウイルスは
潜伏しています。免疫力が落ちた時に再び症状が現れ、悪くなったり良くなったりを生涯
繰り返します。また、症状がなくなってからもウイルスを排泄し続けていることがあるので
注意が必要です。
したがって予防が大事になります特に2〜3ヶ月齢の子猫は母親からの移行抗体がなくなり
免疫力が弱い状態なので、ワクチン接種を行ってしっかり守ってあげる必要があります

 当院でもここ最近、風邪をこじらせて来ている猫ちゃんが多いように思います
ついこの前まで、生後3ヶ月の子猫ちゃんが猫風邪がなかなかよくならず、肺炎を
引き起こし入院していました。風邪を発症してから食欲もなく日に日に体重が減り、
呼吸が荒いということで来られました。しばらくICU(高濃度酸素室)にて管理し、
インターフェロンと抗生剤の投与を行ったところ、数日で食欲も戻り、呼吸状態も
落ち着いて元気に退院していきましたその後の再診でも、体重はどんどん増えて
今ではとても元気にしてくれています
BlogPaint 

 風邪とはいえ、ひどければ亡くなってしまうこともあるので、気になる症状がでてきたらすぐに病院へ行きましょうそして、しっかり予防をしてあげましょう


それでは今日はこの辺で・・・ 
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A.Hyakkoku@U-KYO-Animal Hospital

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