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右京動物病院ブログ: 2014年1月10日(金)

1月10日(金) 椎間板ヘルニアのグレード

カテゴリー: 診察 
1月10日(金)

皆さん、ご無沙汰しています
何とか落ち着いてきたこのごろ
ようやくパソコンに向かう時間がとれるようになってきました

さて今日の話題は・・・
ミニチュアダックスフンドで多い病気
一番に思うのが「椎間板ヘルニア」です
あの長い胴を見ているだけでも腰に負担がかかるような気がしますが
もともとダックスコーギービーグルなどは軟骨異栄養性犬種といって
椎間板ヘルニアを特に発症しやすい犬種です 

椎間板ヘルニアという名前は良く聞きますが
実際にどういう病気なのかというと・・・

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脊椎(背骨)の中を通っている脊髄(太い神経)を
椎間板物質というものが下から飛び出てきて圧迫することによって生じる病気です

神経が圧迫される訳ですから
その程度によって様々な症状が出ます
痛みを伴うものから、後肢麻痺(下半身不随)、排尿排便困難などですね

その症状によってグレード分類が以下のようになされますが
グレードが高ければ高いほど症状は重篤になります

グレード

状態

1

背部の痛み

2

歩様がふらつく

3

歩行ができない

4

皮膚の感覚の消失

排尿・排便困難

5

骨の痛みの消失

もちろん治療には内科治療、外科治療があるわけですが
グレード3以上であれば外科手術の方が治療成績が良いように感じます

そして外科治療を選択する際はできるだけ早めに手術をおこなったほうが回復率が良いので
発症から進行の経過を見て、飼い主さんと相談しながらどうするか決めていきます

愛犬小豆は若い頃にグレード5のヘルニアを発症しましたが
外科手術を早急に行うことによって何とか自力で歩けるようになりました
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術後のリハビリもすごく大変でしたし
今でも自分で排尿ができないので世話してやる必要がありますが
痛みもなくなって元気に歩く姿をみると手術をして良かったなと常々思います
そのため椎間板ヘルニアのは思い入れがあるためか
いつも以上に歩けるようにしてあげたいという気持ちが強くなってしまいます

今回のワンちゃんはグレード4の椎間板ヘルニアを患った子ですが
治療の甲斐あって現在では徐々に日常生活を送れるようになってきています
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また治療内容の詳しくは次回のブログに書きますが
後肢麻痺(下半身不随)があった際は外科であれ内科であれ
迅速な処置が必要ですので皆さんもすぐに来院されるようにしてください

実は明日も椎間板ヘルニアの手術が控えています
気合いを入れて絶対に歩けるようにしてあげたいと思います

では今日はこの辺で・・・・ 
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