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右京動物病院ブログ: 2013年8月03日(土)

8月3日(土) 肛門腺破裂・・・猫でもあります

カテゴリー: 診察 
8月3日(土)

先日ご紹介した病気・肛門腺破裂(肛門嚢炎)
前回はワンちゃんの症例でしたが
この病気はネコちゃんでも起こります
ネコちゃんは比較的年をとってから生じることが多いように思います

今回のネコちゃんの主訴は
「お尻をやたら気にしている、元気がなくなってきた」
とのことでした

そこで肛門周りを毛を刈って注意深く観察してみると・・・
IMG_0905
肛門の左下の皮膚がパックリと裂けて大きな傷があります
これは肛門嚢で炎症が起こり
その結果破裂してしまったことによります

動物の場合は毛が多く
よく観察しようとすると痛がって怒ったり逃げたりと
なかなか自宅ですぐに気付けないことも多いです
今回も3日くらいお尻を気にしていたとのことより
時間経過は長かったように思います

ここまで大きな傷口になってくると
そのまま飲み薬だけで治すということも難しくなってしまうため
処置が必要となります

破裂した傷口・肛門嚢をカテーテルを入れて洗浄し
あえて少し傷を加えることで新鮮な傷口にして
創傷治癒を促す薬を注入します
そして裂けている部位が大きいので縫合して終了です

IMG_0906
鎮静・局所麻酔をしているとはいえ
痛かったとは思いますが
よく頑張ってくれました

「えらかったね」
IMG_0901
シニア猫ですがその他の検査では異常もなく
これでまだまだ長生きしてくれそうです
この後は傷口も順調に治り1週間程ですっかり良くなってくれました

このように肛門腺破裂は犬猫限らず生じる病気です
予防としては定期的に肛門腺が溜まってないか確認し
溜まっているようであればこまめに出してあげる
そしてお尻を気にするようなことがあれば早めに来院していただければと思います

放っておくと菌が感染を起こし
さらにひどい状況になることもありますので
皆さんも注意して観察してあげるようにして下さいね


では今日はこの辺で・・・・ 
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