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右京動物病院ブログ: 2012年12月02日(日)

12月2日(日) 去勢手術って?

カテゴリー: 診察 
12月2日(日)

本日は 勉強会出席のため、お休みを頂きありがとうございました!!
明日から また より活かせるように取り組んで行きたいと思います


さて 昨日はカタタマについて書きましたが・・
今日は去勢手術について少し書いてみようと思います 

「去勢」とは男の子の「精巣を摘出」する手術です 
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なぜ精巣をとってしまうのか?
可哀想ではないか?
自然のままがいいのでは?

色々な考えがあるかと思いますが 
当院では子供を生ませる予定がないのであれば勧めています
避妊・去勢を行った子の方が寿命が長いのは証明されていますからね

もちろんメリット・デメリットがあるため
しっかりと考えて、家族会議をした上で決定してもらいます

メリット
①男性特有の病気の予防
  これが一番のメリットですね
  精巣腫瘍前立腺疾患といった病気は去勢手術をすることで予防ができます
  また犬では会陰ヘルニアというお尻周りの筋肉が弱くなる脱腸のような病気もあります 
  こういった病気になってしまうと治療・手術でさらに負担がかかったり
  入院が必要になってしまったり、ときには命を落としてしまうこともあります
②性関連行動の減少
  マーキング腰振り、オス猫のスプレー行動など
  早いうちに去勢手術をおこなえばやめさせることが 可能です
  年をとってからだと身体が癖で覚えてしまってるのでなかなか難しいですが・・・
③性的ストレスからの解放
  ワンちゃんとはいえ性欲はあるものです
  人間であったり野生の動物であれば、相手を見つけて その欲求を満たすこともできます
  しかし家で一人で飼われていればどうでしょう?
  もちろんそれでストレスを感じてしまいます
  そこから解放してやるのは精神的にも良いものです
④不必要な命の減少
  世の中には殺処分されている多くの子犬、子猫がいます
  なぜそんなことが起こるのか?
  考えてもらえれば分かると思いますが・・・
  生ませたはいいけど・・・というのが多いのも事実です
  可哀想な子達を増やさない、それも去勢手術の目的の1つです

デメリット
①太りやすくなる
  精巣も1つの立派な臓器です
  精子を産生したりと常にエネルギーを消費しています
  それがなくなるので太りやすくなります
  しかし太りにくいようにご飯・おやつを減らしたり
  去勢後用のご飯に切り替えたり
  運動をしっかりさせてあげることで対処できます
  いくらお腹が減っても勝手に冷蔵庫を開けることはできませんからね
②毛質の変化
  これは皆が皆におこるという訳ではありません
  ダックスフンドなどに比較的多いですが、ツヤツヤの毛がフワフワになることがあります
  どちらの毛質がいいかは個人の好みの問題ですが・・・
③二度と子供を作れなくなる
  当たり前ですがそのまんまです
  なので子供を産ませないと家族で決心してもらってから行います
  また一度子供を産ませた後ですることもよくあります

すこし長々と書いてしまいました
よく自然に生かしたいから手術しないという方がいらっしゃいます
しかし

「自由に外出できず
 家の中にいることがそもそも自然なんでしょうか?」


「他の異性と出会うこともできず
 ぬいぐるみやヒトの腕に腰を振る姿が自然でしょうか?」


一度考えてみてください



ちなみに愛犬ジャンも
一度子供を産んだ後は玉無しになりました
玉がなくなった袋はどうなるのか・・・
実はどんどんとしぼんでいきます(笑)
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