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11月14日(月) 若くてもあります:犬のリンパ腫

カテゴリー: 診察 

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パピー教室:11月17日(木)、19日(土)、26日(土)、29日(火)
デンタルセミナー:11月13日(日)

シニアセミナー:11月25日(金)

*****本院獣医師・臨時休診*********
細田:11月20日、27日

*****本院からのお知らせ*********
5月から夜間診療を開始しました。平日20:00~24:00で実施しています。
ご来院前に必ずお電話いただき、救急の方のみご利用ください。
***********************


こんばんは。獣医師の三浦です。
毎年言っていますが、猫が膝に乗ってくる季節がやってきました😊

仲良く一緒に乗っても良いのに、それは嫌なようで交代で乗ってきます。笑

さて、本日はゴールデン・レトリバーのCちゃんのお話です。
非常に悲しいことに、先日虹の橋を渡ってしまいました。
Cちゃんが発症したのは2020年の8月。
まだ3歳5ヶ月でした。

主訴は、「顔の形が変形している」とのこと。
診てみると、下顎にあるリンパ節がかなり腫脹していました。
翌日にすぐにCT検査を含めた精査を行い、結果、腹腔内の多数のリンパ節が腫れている状態でした。診断名は、多中心型リンパ腫

犬の多中心型リンパ腫は多くが悪性度が高く、
抗がん剤治療を行なった際の生存期間中央値(50%の患者さんが亡くなるまでの期間)は10〜13ヶ月
1年生存率が50%ほどとされています。
また、無治療の場合の予後は、4〜6週と言われています。

Cちゃんの飼い主様は抗がん剤治療を行うことを選択されました。
今回、最も推奨される抗がん剤治療は、複数種類の薬剤を交互に使用していく多剤併用療法です💉
全ての薬剤投与が終わるまで約半年、毎週の通院が必要なこと、
それに伴ってお費用の負担が大きいことがデメリットですが
治療への反応は良いことが多く、90%が症状の改善を見込めます。
幸いCちゃんは副作用もほとんどなく、終始元気なまま投薬を終えることができました。

しかし約1年後、再発。
再び抗がん剤治療を開始し、症状は抑えられましたが
また9ヶ月後に再発。
3回目の抗がん剤治療は反応が悪く、
投薬してもリンパ節の腫れがなかなか引きませんでした。
毎週の通院がCちゃんにとってストレスであること、
抗がん剤を変更してもいずれは効かなくなることから
抗がん剤治療を終了することにしました。

それから約2ヶ月。
ステロイドと少量の漢方薬を併用し
亡くなる数日前までご飯をしっかり食べて、
「本当に病気なの?」というぐらい、元気な姿を見せてくれていました。

Cちゃんは、子犬の頃から担当させていただいていた子でした。
5歳7ヶ月。あまりにも早いお別れで、とても悲しいです。
飼い主様には、最期までCちゃんと良い時間を過ごせたことを祈るばかりです。


抗がん剤治療にあまり良い印象を持たず、希望されない方も多くいます。
東洋医学をやっていると、「抗がん剤なしで!」「手術なしで!」
と相談に来られる方は多いです。
病気によって抗がん剤や手術で快適に過ごせるようになるのであれば、
私はまずそちらをお勧めします。
ただ、選択肢は一つではありません。
一緒に相談して、より良い方法を選択していけたらと思います。

点滴中のCちゃんです。
病院は好きではなかったのですが、とってもおりこうさんでした☺
Cちゃんのご冥福をお祈りいたします。

 

R.Miura@U -KYO-Animal Hospital

 

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