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右京動物病院ブログ

11月6日(金) 症例発表ってなんぞ(術中写真が出ます)

カテゴリー: 診察 

11月6日(金)

******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:11月8日(日)、15日(日)
デンタルセミナー:11月29日(日)

*******臨時休診のお知らせ*********
三浦:11月17日(火)、19日(木)出勤
國廣:11月17日(火)出勤、19日(木)、20日(金)
小澤:11月18日(水)、20日(金)出勤
院長(平野)完全予約制となりますので、ご注意ください。

*******獣医師の出勤日変更のお知らせ*********
國廣:月(AM)・水(PM)・木・金・土・日
小澤:月・火・水・木・日

※百石獣医師は10月末をもって退職致しました。
現在診療中の患者様の引継ぎは責任をもって行いますのでご安心ください。

********分院から臨時休診のお知らせ************
太陽:11月10日(火)、11日(水)、18(水)
德田:11月12日(木)代わりに13日(金)出勤、18(水)

 

 

こんにちは。太陽です。

もうすっかり寒くなりましたね。

食欲の秋と言うだけあって、最近かなり食べています。。ここ数ヶ月ダイエットしていましたが、この2週間でラーメンかなり食べています^^; 3キロ太りました。。

 

さて今日は獣医師の活動紹介。たまに耳にする症例発表とは何かをお話しします。

 

以前にもお話ししましたが、去年から通っている奈良の二次診療施設では症例発表や海外論文翻訳など様々な方法で獣医療の知識を深めてきました。去年は毎週水曜日参加していましたが、今年は月一回参加して勉強させてもらっています。祝日以外無休の私にとっては唯一院外に出て勉強できる日なので、気分転換の意味もあってとても楽しい時間です。(もちろん院内の時間も楽しいですよ笑)

総院長が設立した勉強会グループ・京都若獅子会でも症例発表を行なっていますが数十人が参加する大きな会なので、発表頻度は年に一回程度です。

奈良の勉強会では2ヶ月に一回は発表が回ってくるので、去年は題材探し・資料作りに追われる毎日でした。(そこに毎週のCT読影課題や論文全訳も加わります。我ながらよく無休で頑張ったと思います。えらいえらい笑)

では症例発表とはどのようなものかお話しします。

症例発表とは実際に自分が経験した症例を振り返り、その経過を報告し、その経過や結果を参加者みんなで考察し、共有するものです。

奈良の勉強会ではうまくいった自慢のような発表は禁止されています。自分が苦労した、もしくは全力を尽くしたが救えなかった症例を発表しなければいけません。

ということで題材を探すのだけでも一苦労です。(私、失敗しないのでby大門未知子)

これは先月私が発表したタイトルスライドです。



嘔吐する子なのですがCT検査を実施しても原因を確定することができなかった子です。十中八九腸閉塞を疑う状況でしたが、最後の決め手が掴めないまま開腹手術を行った症例です。結果的には腸が腸間膜という組織に入り込み、腸閉塞を起こしていました。手術により閉塞は解除され無事退院できました。

この子は本院に来院した子で、私はCTデータのみ分院で見ておりました。執刀は本院で院長が行いました。残っている画像見ましたが綺麗なオペです。

 

実際の肉眼所見です。

中央部で腸が縛られています。

分かりにくいので模式図載せておきます。

中央部で腸が締め付けられてるイメージが伝われば嬉しいのですが、、絵下手ですね笑

実際のCT画像はこちら。

緑矢印の部分で腸が縛られています。

この画像は典型的な腸閉塞の画像とは異なり、開腹するまで実際のイメージが湧きませんでした。

世界中の論文を検索しても同様の症例は見つけられませんでした。似たようなもので結腸捻転という珍しい病態がありますが、論文を全文読んでもやはり今回のものとは違います。

『珍しい病気でした』で終わってしまっては勿体ないのでこの病態をCT画像だけで類推できなかったのかを改めて考察していきます。

同一病態のデータがないので類似症例の論文をいくつか参考にして、なんとか有益な情報を共有できないかとスライドを作っていきます。



論文をそのまま載せてもわかりにくいので、要点をまとめて提示します。今回は人間の腸捻転の報告を読んだりと脱線しましたが、とても勉強になりました。(日本人は腸捻転少ないらしいですよ!理由が気になる方は私に聞いてください笑)

 

今日は軽い紹介なので内容は割愛しますが、今回はおおよそ40枚ほどのスライドを作成しました。この様に症例発表を通して経験した症例を自分や仲間の栄養となる様再咀嚼し知見を深めています。

症例発表は教科書にはない臨場感を持って勉強できるの方法です。まさにワンちゃん、ネコちゃんの命が繋がっていく瞬間だと思います。過去には救えなかった症例を発表したこともあります。発表することを快諾してくださったご家族の方に改めて御礼申し上げます。

ちなみに今回の症例の診断名は『回腸の腸間膜嵌頓ヘルニアに続発した腸閉塞』となりそうです。

冒頭スライドの題名に診断名をあえて載せないことで、興味をそそる作戦でしたとさ。

 

 

 

 

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪ 


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動物の総合健康管理施設右京動物病院 HEALTH CARE CENTER・SAGANO
JAHA認定 総合臨床医・外科医/ 国際中獣医学院認定 中獣医鍼灸師
 ISFMキャットフレンドリークリニック ゴールド認定

 

 

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