右京動物病院

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右京動物病院ブログ

11月13日(金) 異物にご注意を!

カテゴリー: 診察 

******セミナーのお知らせ*********
パピー教室:11月15日(日)
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國廣:11月17日(火)出勤、19日(木)、20日(金)
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院長(平野)は完全予約制となりますので、ご注意ください。

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小澤:月・火・水・木・日

********分院から臨時休診のお知らせ************
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德田:11月18日(水)

 

こんばんは、獣医師の二股です。
今日は異物誤食についてお話したいと思います。
高齢の子では腎不全、腫瘍・・・などの病気がとても多くなりますが、
若い子の病気で多いものの一つとして異物誤食があります。
飲み込んでしまった異物が小さいもので運よく消化管を通り、便と一緒に出てくれる、もしくは異物を吐かせることができたケースは良いのですが、
問題は消化管内で異物よる腸閉塞が起こるケースです!
そういった場合、繰り返し嘔吐することが多く、
進行すると消化管の壊死を起こし、壊死部分からの細菌感染による敗血症で致死的な経過をたどることも・・・
命に関わるため、緊急で開腹手術が必要になります⚡

今回は異物を飲み込んでしまった猫ちゃんの例です。
何度も嘔吐するという主訴で来院されました。

早速検査を進めると、エコー検査で異物が詰まっていることにより腸が拡張している像が見られました。



その後行ったレントゲン検査(バリウム造影)。(白く映っているのが造影剤)
通常、消化管内容物は少しずつ流れていくものであり、
造影剤を飲ませた後、途中まではスムーズに造影剤が流れましたが(左写真)、
閉塞が疑われそうな箇所まで来ると一定時間経ってもバリウムが腸の一地点で留まり、その先へ流れていません(右写真)。




そこで、異物による腸閉塞と診断して、
開腹手術による異物除去を行いました。


(以下、手術写真。)

異物が詰まっていると思われる部分の腸を引っ張り出すと赤く変色した箇所が見られました。
こういった場合、変色した箇所は壊死している可能性があるため、変色箇所の腸は切り取り、正常な腸同士をくっつける必要があります。



腸を切開し、異物を引っ張り出して取り除き、



変色した箇所の腸を摘出し、



正常な腸同士をくっつけ縫合しました。



最後に生理食塩水を腸内に注入し、縫合した腸から腸内容物が漏れ出ないかチェックします。




今回結果的には元気に退院することができましたが、
術後、麻酔による腎臓へのダメージに一時は頭を悩ませました💦
治療が遅れることによる命の危険、全身麻酔の負担、消化管へのダメージ・・・
異物誤食はとても怖い事故です。
環境に目を配り、噛みちぎれないおもちゃを与える、飲み込んでしまいそうなものは動物が手の届く場所に置かないといったことを徹底し、
異物を絶対に食べさせないようにしましょう!!!

 

 

それでは今日はこの辺で・・・ 出来ましたら、「いいね」をお願いします♪

futamata@U-KYO-Animal Hospital

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