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右京動物病院ブログ

10月24日(火) 若くして発症したが、、、

カテゴリー: お勉強 

10月24日(火)

゜゚・*:.。..。.:*・゜獣医師の臨時休診のお知らせ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
それぞれの通常の休みに加え、下記日程が休みとなりますのでご注意下さい。
詳しくはホームページの獣医師出勤表をご確認下さい。
 平野:10月28日(土)午後・29日(日)
 國廣:10月29日(日)

今回は3歳のTちゃんにできたシコリのお話です。

いつからシコリができてしまったのかは不明とのことですが、
右の前足に1㎝ほどの大きさのシコリがあるということで
来院されました。



細胞診検査を行った結果、このシコリの正体は
肥満細胞腫であることが疑われました。

今回はこの肥満細胞腫について簡単にご説明ていきます。

まず、体の中には肥満細胞という細胞が存在します。
この細胞は炎症反応や免疫反応(アレルギー反応)を起こすという役割があります。
肥満細胞が何らかの原因によって腫瘍化することで肥満細胞腫が起こります。

肥満細胞腫は犬、猫の両方で発生率の高い皮膚の悪性腫瘍になります。
犬では1番目、猫では2番目に多い皮膚の腫瘍とされています。

肥満細胞腫が多く見られる犬種としては、
ラブラドール・レトリーバー
ゴールデン・レトリーバー
ボストン・テリア
ボクサー
パグ
などが挙げられますが、その他の犬種においても一般的に見られるような
腫瘍ですので注意が必要です。
発生するのは中〜高齢の犬で多いのですが、若齢の犬でも発生することはあります。
ですから、ウチの子は若いから大丈夫という油断は禁物です!

この腫瘍では、腫瘍細胞に含まれる物質が原因で様々な障害が出ることがあります。
例えば、
・胃十二指腸潰瘍
・腫瘍周囲の皮膚に浮腫が起きたり赤くなる
・血圧低下や嘔吐などの全身症状
などが引き起されます。
場合によっては、これらのことが原因で命を落とすこともあります。
腫瘍は限局性のものから多発性のものまで様々で、
また、腫瘍は硬結した隆起病変から柔らかく境界不明な病変まで様々です。
そして、成長が遅く緩やかな経過を示すものもあれば、
急速に大きくなり転移する悪性度の非常に高いものもあります。
転移はリンパ節肝臓脾臓に転移します。

肥満細胞腫は悪性の腫瘍と先程言いましたが、
その悪性度にはかなりのバリエーションがあります。
腫瘍の悪性の度合いをグレードと呼び、
肥満細胞腫では3つのグレードに分類されます。
治療法や予後はグレードによって大きく異なります。
このグレードは摘出した腫瘍組織の病理検査によって判明します。
なので、実際にグレードが分かるのは外科手術を行った後ということになります。
グレードが低く、転移を疑うような所見がなければ外科手術によって根治が見込めます。
そのため、外科手術を行う際は腫瘍の部位から十分な距離を取って腫瘍細胞を全て取り切るようにします。
外科療法による根治が難しい場合には、放射線療法や内科療法が行われます。

肥満細胞腫は悪性の腫瘍ではありますが、
早期に発見できれば根治も不可能ではない腫瘍です。
今回のTちゃんも非常に若くして悪性の腫瘍ができてしまいましたが、
根治できれば長生きできるので諦めずに頑張っていきましょう!

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K.Hirohata@U-KYO-Animal Hospital

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