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右京動物病院ブログ: 2018年5月02日(水)

5月2日(水) 椎間板ヘルニアの手術 〜鹿児島県より〜

カテゴリー: 診察 

5月2日(水)

゜゚・*:.。..。.:*・゜GWの診察について*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
嵯峨野分院は祝日休診となりますので、5月3,4,5日は休診とさせていただきます。
本院は年中無休で診察しておりますが、祝日においては午前診察のみとなりますのでご注意ください。
(救急の場合は夕方まで獣医師が待機していますので、お気軽にご連絡ください。)
各獣医師の出勤状況詳細についてはホームページ トップ画面の出勤表をご確認ください。


こんにちは、院長です。

GWも本格的に始まり、ペットを連れて旅行に行かれている方も多いのではないでしょうか?
旅先でのトラブルにはくれぐれも気をつけてくださいね。
しかも今年は最長9連休のようで素晴らしいですが、
当院は年中無休のため、なかなかおやすみが取れません・・・
しかしスタッフ数も増えてきたこともあり、
今の時代に合うようにワークライフバランスを重視した働き方を提供したいと考えています。
ですので、スタッフの休みが増えた場合もご理解いただけると嬉しいです。

さて当院ではCT検査も導入し、京都では有数の獣医療施設として高度医療を提供しています。
その中でも多いのが脊髄疾患(椎間板ヘルニア(頚部、胸腰部)、脊髄軟化症、環軸亜脱臼、etc)です。

今回は遠路はるばる九州の南、鹿児島県から患者さんが来られました。

椎間板ヘルニアを発症したダックスの子です。

鹿児島県ではMRIを撮れる施設が鹿児島大学しかないようで、
しかも予約で1週間以上は待たされるとのこと。
しかしグレードは5段階で最も悪い5。
脊髄軟化症も生じる可能性が最も高いグレードです。

脊髄軟化症であれば何もしなければおよそ1週間で命を落としてしまいます。
また普通の椎間板ヘルニアであっても、治療開始が遅くなりすぎると回復率は落ちてしまいます。

そこで飼い主さんはインターネットで調べて、脊髄軟化症の治療も椎間板ヘルニアの治療もできる当院見つけられました。
問い合わせの連絡をいただいて、次の日には京都まで来られました。
動物を連れ、新幹線を乗り継いでの旅路です。
動物のためにここまでできる方はそういらっしゃいません、頭がさがる思いでいっぱいです。
飼い主さんは大事な我が子を私に託して、日帰りで戻られました。

飼い主さんの期待と願いに応えるべく、すぐさまMRI検査を実施します。
幸いにも脊髄軟化症はなく普通の椎間板ヘルニアでしたので、即手術に移行しました。
  
逸脱した椎間板物質を摘出して、綺麗な脊髄の色調を確認しました。
肉眼的にも脊髄軟化症はなさそうです。
定法に従って手術を終了し、あとは安静とリハビリのためしばらくの入院生活となります。

そして手術から2週間、本人も歩けるようにまでは至っていませんが、
自力で排尿や、立つ努力をするようになりました。
ここまでこれば後はリハビリ次第で幾らかの改善が見られるでしょう。
私の愛犬小豆もG5の状態でしたが、元気にしてくれていましたので大丈夫なはずです。

またお迎えに新幹線を乗り継いできていただき、
GW期間中でもあったので、1泊京都でされてから遥か鹿児島まで帰られました。

最後に記念撮影をパシャリ。
いい笑顔をいただけて、こちらも嬉しくなりました。
これから元気で長生きして欲しいです。
幸せになってね。


近年ではこうやって遠方からの患者さんが、口コミや紹介、インターネットを通じてご来院いただけるようになりました。
今も千葉、大阪の子が入院しており、本日は石川県からの診察もありました。
プレッシャーは凄まじいものがありますが、私を求めていただけるのは非常に嬉しいことです。
それと同時に、期待に答えられるようにより自分を高めなければと感じています。
日々勉強しなければならないと背中を押してくれる環境に感謝です。
これからも全国の動物を助けるべく、努力していきたいと思います。

それとは別にふと思ったことが一つ。
当院は京都市という比較的大きな都市であり当院にも色々な医療設備もありますが、
地方ではまだまだ医療設備が足りない現状があるんですね。
もちろん地方、都市部関係なくすごい獣医さんは多くいらっしゃいますが、
実際に必要な医療機器や設備が足りないのも現実です。
人の方でも僻地医療が問題となりますが、住んでいる場所によって受けられる医療に差があるのは困りものです。
全国どこでも適切な医療を受けられるように、、、とても難しい問題です。

いつか医療機器を積んだ車に乗って全国をてんてんとするのもいいかもしれません。
でもそうすると、今の患者さんは診れなくなりますね、それは嫌です。
困ったものですね、自分の体が複数あればいいんですが。
また何かいいアイデアをお持ちの方は教えてください。

院長

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